15.8. データセンターの停止時のメッセージングの持続性の維持
以下の手順は、データセンターの停止時にブローカーおよび関連するメッセージングデータをクライアントが利用できる状態にする方法を説明します。特に、データセンターに障害が発生した場合に、以下を行う必要があります。
- 失敗したデータセンターのブローカーを引き継ぐために作成したアイドルバックアップブローカーを手動で開始します。
- 内部クライアントまたは外部クライアントを新しいアクティブなブローカーに接続します。
前提条件
以下が必要になります。
- Red Hat Ceph Storage クラスターをインストールおよび設定していること。詳細は、Installing Red Hat Ceph Storage および Configuring a Red Hat Ceph Storage cluster を参照してください。
- Ceph File System をマウントしました。詳細は、Mounting the Ceph File System on your broker servers を参照してください。
- データセンターに障害が発生した場合のライブブローカーから取得するためにアイドルバックアップブローカーを追加。詳細は、Adding backup brokers を参照してください。
- Ceph クライアントロールを使用したブローカーサーバーを設定。詳細は、Configuring brokers as Ceph clients を参照してください。
- 共有ストア高可用性 (HA) ポリシーを使用するように各ブローカーを設定し、各ブローカーでメッセージングデータを保存する場所を指定。詳細は、Configuring shared store high availability を参照してください。
- データセンターが停止した場合にバックアップブローカーに接続するようにクライアントを設定する。詳細は、Configuring clients in a multi-site, fault-tolerant messaging system を参照してください。
手順
失敗したデータセンターの各 master-slave ブローカーペアに対して、追加したアイドルバックアップブローカーを手動で起動します。
図15.8 データセンターの停止後のバックアップブローカーの起動
クライアント接続を再確立します。
障害の発生したデータセンターで内部クライアントを使用している場合は、作成したバックアップクライアントを手動で起動します。Configuring clients in a multi-site, fault-tolerant messaging system で説明されているように、手動で開始したバックアップブローカーに接続するようにクライアントを設定する必要があります。
以下の図は、新しいトポロジーを示しています。
図15.9 データセンターの停止後にバックアップブローカーに接続された内部クライアント
外部クライアントがある場合、外部クライアントを手動で新しいアクティブなブローカーに接続するか、設定に基づいて、クライアントが新しいアクティブなブローカーに自動的にフェイルオーバーすることを確認します。詳細は、Configuring external clients を参照してください。
以下の図は、新しいトポロジーを示しています。
図15.10 データセンターの停止後にバックアップブローカーに接続された外部クライアント