4.14. 期限切れまたは未配信の AMQP メッセージに対するアノテーションおよびプロパティー
ブローカーは、期限切れの AMQP メッセージまたは未配信の AMQP メッセージを、設定した期限切れまたは dead letter キューに移動する前に、アノテーションおよびプロパティーをメッセージに適用します。クライアントは、これらのプロパティーまたはアノテーションに基づいてフィルターを作成し、有効期限または dead letter キューから消費する特定のメッセージを選択できます。
ブローカーが適用されるプロパティーは 内部 プロパティーです。これらのプロパティーは、通常の使用のためにクライアントに公開されませんが、フィルターのクライアントで指定できます。
以下の表は、ブローカーが期限切れの AMQP メッセージまたは配信されないアノテーションおよび内部プロパティーを表しています。
アノテーション名 | 内部プロパティー名 | 説明 |
---|---|---|
x-opt-ORIG-MESSAGE-ID | _AMQ_ORIG_MESSAGE_ID | メッセージが期限切れまたは dead letter キューに移動される前の、元のメッセージ ID。 |
x-opt-ACTUAL-EXPIRY | _AMQ_ACTUAL_EXPIRY | 最後のエポックの開始からの経過時間 (ミリ秒単位) に指定されたメッセージの有効期限。 |
x-opt-ORIG-QUEUE | _AMQ_ORIG_QUEUE | 期限切れまたは未配信メッセージの元のキュー名。 |
x-opt-ORIG-ADDRESS | _AMQ_ORIG_ADDRESS | 期限切れまたは未配信メッセージの元のアドレス名。 |
関連情報
- AMQP クライアントがアノテーションに基づいて AMQP メッセージをフィルターするように設定する例は、「アノテーションを基にした AMQP メッセージのフィルター」 を参照してください。