1.2. 自動化コンテンツナビゲーターのモード
自動化コンテンツナビゲーターは 2 つのモードで動作します。
- 標準出力 (stdout) モード
- コマンドラインで既存の Ansible コマンドおよび拡張機能の大部分を受け入れます。
- テキストベースのユーザーインターフェイスモード
- Ansible コマンドに対する、インタラクティブなテキストベースのインターフェイスを提供します。このモードを使用して、コンテンツを評価し、Playbook を実行し、アーティファクトファイルを使用して実行した後に Playbook のトラブルシューティングを行います。
1.2.1. 標準出力 (stdout) モード
自動化コンテンツナビゲーターで -m stdout
サブコマンドを使用して、自動化実行環境内やローカルの開発環境上で ansible-playbook
などの一般的な Ansible コマンドを使用します。使い慣れたコマンドを使用して、素早くタスクを実行することができます。
また、自動化コンテンツナビゲーターは、このモードで豊富なヘルプも提供します。
--help
-
ansible-navigator
コマンドまたはサブコマンド (ansible-navigator config --help
など) からアクセスできます。 - サブコマンドのヘルプ
-
サブコマンド (例:
ansible-navigator config --help-config
) からアクセスできます。このヘルプには、関連する Ansible コマンドでサポートされているすべてのパラメーターの詳細が表示されます。
1.2.2. テキストベースのユーザーインターフェイスモード
テキストベースのユーザーインターフェイスモードは、自動化実行環境、コレクション、Playbook、およびインベントリーとの対話を強化します。このモードは、Visual Studio Code などの統合開発環境 (IDE) と互換性があります。
このモードには、便利なユーザーインターフェイスオプションが多数含まれています。
- コロンコマンド
-
:run
、:collections
など、コロンを使用して、すべての Automation コンテンツナビゲーターコマンドにアクセスできます。 - テキストベースのインターフェイスの移動
-
この画面には、ページアップまたはページダウン、スクロール、前の画面へのエスケープ、または
:help
へのアクセス方法が表示されます。 - 行番号による出力
-
表示された出力の行番号の前にコロンを付ける (例:
:12
) と、その行にアクセスできます。 - 色でコーディングされた出力
- 色を有効にすると、自動化コンテンツナビゲーターは非推奨のモジュールなどのアイテムを赤で表示します。
- ページネーションおよびスクロール
- 各自動化コンテンツナビゲーター画面の下部に表示されるオプションを使用して、ページを上下に移動したり、スクロールしたり、エスケープしたりできます。
自動化コンテンツナビゲーターの実行後は、モード間の切り替えができません。
本書では、ほとんどの手順でテキストベースのユーザーインターフェイスモードを使用します。