3.5. インストール後の手順


Ansible Automation Platform を初めて使用するユーザーの場合でも、以前の Ansible コンテンツを最新版をインストールした Red Hat Ansible Automation Platform に移行する予定の既存の管理者の場合でも、次の手順を確認して、Ansible Automation Platform 2.3 の新機能を活用し始めてみてください。

3.5.1. Ansible Automation Platform 2.3 へのデータの移行

プラットフォーム管理者が Ansible Automation Platform 2.3 へのアップグレードを行う場合は、完了する前にデータを新しいインスタンスに移行する追加の手順が必要になる場合があります。

3.5.1.1. 従来の仮想環境 (venvs) から自動化実行環境への移行

Ansible Automation Platform 2.3 は、カスタム Python 仮想環境 (venvs) よりも、自動化実行環境 (Ansible 自動化の実行およびスケーリングに必要なコンポーネントをパッケージ化するコンテナー化されたイメージ) を優先するようになっています。これには、Ansible Core、Ansible Content Collections、Python の依存関係、Red Hat Enterprise Linux UBI 8、およびその他のパッケージの依存関係が含まれます。

venv を実行環境に移行する場合は、(1) awx-manage コマンドを使用して、元のインスタンスから venv のリストを一覧表示してエクスポートし、(2) ansible-builder を使用して実行環境を作成する必要があります。

3.5.1.2. Ansible Builder を使用した Ansible Engine 2.9 イメージへの移行

Ansible Automation Platform 2.3 で使用するために Ansible Engine 2.9 イメージを移行するには、ansible-builder ツールで、自動化実行環境で使用するためにイメージ (カスタムプラグインおよび依存関係を含む) を再構築するプロセスを自動化します。

関連情報

Ansible Builder を使用して実行環境を構築する方法の詳細は、実行環境の作成と消費 を参照してください。

3.5.1.3. Ansible Core 2.13 への移行

Ansible Core 2.13 にアップグレードする場合に、最新版の Ansible Core でサポートされるようにするには、Playbook、プラグイン、または Ansible インフラストラクチャーの他の部分を更新する必要があります。Ansible コンテンツを更新して Ansible Core 2.13 との互換性を確保する手順は、Ansible-core 2.13 移植ガイド を参照してください。

3.5.2. 実行環境イメージの場所の更新

Private Automation Hub が個別にインストールされている場合は、Private Automation Hub を指すように実行環境イメージの場所を更新できます。この手順を使用して、実行環境イメージの場所を更新します。

手順

  1. setup.sh を含むディレクトリーに移動します。
  2. 次のコマンドを実行して、./group_vars/automationcontroller を作成します。

    touch ./group_vars/automationcontroller
  3. 次の内容を ./group_vars/automationcontroller に貼り付けます。環境に合わせて設定を調整してください。

    # Automation Hub Registry
    registry_username: 'your-automation-hub-user'
    registry_password: 'your-automation-hub-password'
    registry_url: 'automationhub.example.org'
    registry_verify_ssl: False
    
    ## Execution Environments
    control_plane_execution_environment: 'automationhub.example.org/ee-supported-rhel8:latest'
    
    global_job_execution_environments:
      - name: "Default execution environment"
        image: "automationhub.example.org/ee-supported-rhel8:latest"
      - name: "Ansible Engine 2.9 execution environment"
        image: "automationhub.example.org/ee-29-rhel8:latest"
      - name: "Minimal execution environment"
        image: "automationhub.example.org/ee-minimal-rhel8:latest"
  4. ./setup.sh スクリプトを実行します。

    $ ./setup.sh

検証

  1. システム管理者アクセス権を持つユーザーとして Ansible Automation Platform にログインします。
  2. Administration Execution Environments に移動します。
  3. イメージ列で、実行環境イメージの場所がデフォルト値の <registry url>/ansible-automation-platform-<version>/<image name>:<tag> から <automation hub url>/<image name>:<tag> に変更になっていることを確認します。

3.5.3. 自動化メッシュを使用した自動化スケールアップ

Red Hat Ansible Automation Platform の自動化メッシュコンポーネントは、マルチサイトのデプロイメント全体に自動化を分散するプロセスを簡素化します。IT 環境が複数に分離されている企業の場合、自動化メッシュは、ピアツーピアメッシュ通信ネットワークを使用して実行ノード全体に自動化をデプロイしてスケールアップするための一貫性があり、信頼性の高い方法を提供します。

バージョン 1.x から最新バージョンの Ansible Automation Platform にアップグレードする場合は、データをレガシーの分離ノードから自動化メッシュに必要な実行ノードに移行する必要があります。ハイブリッドノードとコントロールノードのネットワークを計画して、Ansible Automation Platform インストーラーにあるインベントリーファイルを編集して、メッシュ関連の値を各実行ノードに割り当てることで、自動化メッシュを実装できます。

分離ノードから実行ノードに移行する方法は、Red Hat Ansible Automation Platform のアップグレードおよび移行ガイド を参照してください。

自動化メッシュと、ご使用の環境に合わせて自動化メッシュを設計するさまざまな方法は、Red Hat Ansible Automation Platform 化メッシュガイド を参照してください。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.