第5章 Ansible Automation Platform Operator のインストール
Ansible Automation Platform Operator をインストールする場合に推奨されるデプロイ方法として、手動更新承認を使用して、対象の名前空間にクラスター範囲の Operator をインストールすることが挙げられます。
このデプロイメント方法の主な利点は、対象となる名前空間内のリソースのみに影響を与えることです。これにより、異なる名前空間での処理方法について AAP Operator の範囲を柔軟に制限できます。
たとえば、アップグレードのテスト中にさまざまな AAP デプロイメントを管理するために、個別の devel および prod 名前空間を使用する場合などです。
Ansible Automation Platform Operator をデプロイする手順は次のとおりです。
- クラスターの認証情報を使用して、Red Hat OpenShift Web コンソールにログインします。
-
左側のナビゲーションメニューで、Operators
OperatorHub を選択します。 - Ansible Automation Platform を検索して選択します。
- Ansible Automation Platform のインストールページで、インストールを選択します。
Operator のインストールページで、
-
適切な更新チャンネル
stable-2.3-cluster-scoped
を選択します。 -
適切なインストールモード (
クラスター上の特定の名前空間
) を選択します。 -
適切なインストール済み名前空間を選択します (
Operator が推奨する名前空間: aap
)。 -
適切な更新承認を選択します (例:
Manual)
。
-
適切な更新チャンネル
-
Install
をクリックします。 -
Manual approval required で
Approve
をクリックします。
Ansible Automation Platform をインストールするプロセスは、利用可能になるまで数分かかる場合があります。
インストールが完了したら、View Operator
ボタンを選択して、インストール中に指定された名前空間 (aap
など) にインストールされたOperator を表示します。
この AAP Operator のデプロイメントは、名前空間 aap
のみを対象としています。追加の名前空間が AAP Operator によって対象となる (管理対象) 場合は、それらを OperatorGroup
spec
ファイルに追加する必要があります。詳細が 付録F 管理された名前空間への AAP Operator の追加 を確認してください。
Ansible Automation Platform Operator のデフォルトのリソース値は、一般的なインストールに適しています。ただし、多数の Automation controller および Automation Hub 環境をデプロイする場合は、subscription.spec.config.resources
を使用して、サブスクリプション仕様内で Ansible Automation Platform Operator のリソースしきい値を増やすことを推奨します。これにより、Operator は増加したワークロードを処理してパフォーマンスの問題を防ぐのに十分なリソースを確保できます。