第3章 トークンベースの認証を使用した外部アプリケーションへのアクセスの設定


トークンベースの認証を使用すると、統合された OAuth 2 トークンのサポートにより、サードパーティーのツールやサービスをプラットフォームで認証できます。Ansible Automation Platform は、OAuth Personal Access Token (PAT) の両方を利用します。

OAuth トークン
OAuth トークンは、特定のアプリケーションに関連付けられています。このトークンを使用すると、アプリケーションがユーザーのログイン情報を開示することなくデータにアクセスできます。
Personal Access Tokens
PAT は、ユーザー個人のものであり、特定のアプリケーションに関連付けられたものではありません。ユーザーが自分自身の使用のために直接作成します。

アクセストークンのデフォルトの有効期限が 1000 年から 1 年に更新されました。この変更により、トークンのローテーションが頻繁に行われるようになり、認証情報のセキュリティーが強化されます。

注記

Controller 2.4 および以前のバージョンのプラットフォームゲートウェイのアクセストークンの有効期間は、1000 年間でした。2.5.20250604 パッチリリースより前に作成された既存のトークンの有効期限は、1000 年のままです。

次のように、settings.py ファイルで有効期限を変更することにより、この設定を特定の要件に合わせてカスタマイズできます。

OAUTH2_PROVIDER__ACCESS_TOKEN_EXPIRE_SECONDS = 31536000
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settings.py ファイルの詳細と、このファイルを使用してプラットフォームの各要素を設定する方法については、「Ansible Automation Platform の運用」の settings.py を参照してください。

OAuth2 仕様の詳細は、The OAuth 2.0 Authorization Framework を参照してください。

manage ユーティリティーを使用してトークンを作成する方法の詳細は、トークンとセッションの管理 を参照してください。

3.1. アプリケーション

ServiceNow や Jenkins などの外部アプリケーション用のトークンベースの認証を作成および設定します。トークンベースの認証を使用すると、外部アプリケーションを Ansible Automation Platform と簡単に統合できます。

重要

プラットフォーム UI 上の Automation Controller OAuth アプリケーションは、2.4 から 2.5 に移行できません。詳細は、こちらの ナレッジベースの記事 を参照してください。

プラットフォーム管理者は、プラットフォーム内でカスタムの外部アプリケーションの URL を設定して、外部サービスとのシームレスな統合を実現できます。この機能は現在、テクノロジープレビューとして利用できます。設定が完了すると、外部アプリケーションの URL がプラットフォーム UI ナビゲーションパネルに表示されます。これにより、ユーザーがアプリケーションに簡単にアクセスできるようになります。この機能を使用すると、プラットフォーム UI 内から外部サービスに迅速にアクセスできるため、ワークフローが合理化されます。

注記

テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

OAuth 2 を使用すると、ログイン情報を公開せずにトークンを使用してアプリケーションとデータを共有できます。このトークンは、読み取り専用に設定できます。

統合する外部アプリケーションを表すアプリケーションを作成し、それ使用してアプリケーションがユーザーの代わりに使用するトークンを作成できます。

これらのトークンをアプリケーションリソースに関連付けると、特定のアプリケーションに対して発行されたすべてのトークンを管理できるようになります。OAuth Applications でトークンの発行を分離することで、システム内のすべてのトークンを取り消さなくても、アプリケーションごとにトークンをすべて取り消すことができます。

3.1.1. OAuth アプリケーションの使用開始

ナビゲーションパネルから Access Management OAuth Applications を選択すると、OAuth Applications ページにアクセスできます。そこから、Ansible Automation Platform および Automation Controller によって現在管理されているアプリケーションを表示、作成、並べ替え、検索できます。

アプリケーションがない場合は、Create OAuth application をクリックして作成できます。

アプリケーションのアクセスルールは以下のとおりです。

  • プラットフォーム管理者は、システム内のすべてのアプリケーションを表示および操作できます。
  • プラットフォーム監査者は、システム内のアプリケーションの表示のみ実行できます。
  • 一方、トークンは、受信要求を認証し、基盤のユーザーのパーミッションをマスクするために使用するリソースです。

トークンのアクセスルールは以下のとおりです。

  • ユーザーは、自分用の Personal Access Token を作成できます。
  • プラットフォーム管理者は、システム内のすべてのトークンを表示および操作できます。
  • プラットフォーム監査者は、システム内のトークンの表示のみ実行できます。
  • 他の通常ユーザーは、自身のトークンのみ表示し、操作できます。
注記

ユーザーは、作成時にのみトークンの表示またはトークンの値の更新が可能です。

3.1.1.1. アプリケーションの機能

認可、トークンの更新、取り消しに利用できる OAuth 2 ユーティリティーがいくつか用意されています。アプリケーションを作成するときに、次の付与タイプを指定できます。

Password
この付与タイプは、Web アプリケーションへのネイティブアクセス権を持つユーザーに最適であり、クライアントがリソース所有者である場合に使用する必要があります。
認可コード
この付与タイプは、アクセストークンを外部アプリケーションまたはサービスに直接発行する必要がある場合に使用する必要があります。
注記

認可コードタイプを使用してアクセストークンを取得できるのは、アプリケーションを使用する場合だけです。外部 Web アプリケーションを Ansible Automation Platform と統合する場合、その Web アプリケーションが、他の Web アプリケーションのユーザーに代わって OAuth2 トークンを作成する必要がある場合があります。プラットフォームで認可コード付与タイプを使用してアプリケーションを作成することを推奨します。理由は次のとおりです。

  • これにより、外部アプリケーションがユーザーの認証情報を使用して、Ansible Automation Platform からユーザーのトークンを取得できるようになります。
  • 特定のアプリケーション用に区分されたトークンが発行されるため、トークンを簡単に管理できます。たとえば、システム内のすべてのトークンを取り消さずに、そのアプリケーションに関連付けられている すべて のトークンを取り消すことができます。
3.1.1.1.1. 有効期限経過後にアクセストークンを要求する

アクセストークンのデフォルトの有効期限は 1 年です。

認可コード 付与タイプを使用してアプリケーション統合を設定する最適な方法は、最良の方法は、クロスサイト要求の発信元を許可リストに登録することです。一般的には、アクセストークンを提供する対象である、プラットフォームと統合するサービスまたはアプリケーションを許可リストに登録する必要があります。

これを行うには、次の許可リストをローカルの Ansible Automation Platform 設定ファイルに追加するよう管理者に依頼します。

CORS_ORIGIN_ALLOW_ALL = True
CORS_ALLOWED_ORIGIN_REGEXES = [
    r"http://django-oauth-toolkit.herokuapp.com*",
    r"http://www.example.com*"
]
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http://django-oauth-toolkit.herokuapp.comhttp://www.example.com は、プラットフォームにアクセスするためにトークンを必要とするアプリケーションです。

3.1.2. 新規アプリケーションの作成

外部 Web アプリケーションを Ansible Automation Platform と統合する場合、その Web アプリケーションが、Web アプリケーションのユーザーに代わって OAuth2 トークンを作成する必要がある場合があります。

認可コード付与タイプを使用してアプリケーションを作成することを推奨します。理由は次のとおりです。

  • 外部アプリケーションが、ユーザーの認証情報を使用してユーザーのトークンを取得できます。
  • 特定のアプリケーション用に区分されたトークンが発行されるため、トークンを簡単に管理できます。たとえば、そのアプリケーションに関連付けられているすべてのトークンを取り消すことができます。

手順

  1. ナビゲーションパネルから、Access Management OAuth Applications を選択します。
  2. Create OAuth application をクリックします。Create Application ページが開きます。
  3. 以下の詳細を入力します。

    名前
    (必須) 作成するアプリケーションの名前を入力します。
    URL
    (オプション) 外部アプリケーションの URL を入力します。このリンクは、簡単にアクセスできるようにナビゲーションパネルに追加されます。この設定は現在テクノロジープレビューとして提供されています。
    Description
    (任意) アプリケーションの簡単な説明を記入します。
    Organization
    (必須) このアプリケーションを関連付ける組織を選択します。
    Authorization grant type
    (必須) ユーザーがこのアプリケーションのトークンを取得するために使用する付与タイプを 1 つ選択します。付与タイプの詳細は、アプリケーションの機能 を参照してください。
    Client Type
    (必須) クライアントデバイスのセキュリティーレベルを選択します。
    Redirect URIS
    許可する URI のリストをスペースで区切りで指定します。これは、付与タイプを Authorization code に指定した場合に必須です。
  4. Create OAuth application をクリックするか、Cancel をクリックして変更を破棄します。

    Client IDClient Secret がウィンドウに表示されます。クライアントシークレットが表示されるのはこのときだけです。

    注記

    Client Secret は、Client typeConfidential に設定されている場合にのみ作成されます。

  5. コピーアイコンをクリックして、外部アプリケーションを Ansible Automation Platform と統合するためのクライアント ID とクライアントシークレットを保存します。
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