3.11. インベントリーについて


インベントリーは、Ansible Automation Platform によって管理される一連のホストを指定したファイルです。組織はインベントリーに割り当てられます。一方、インベントリーに対して Playbook を起動する権限は、ユーザーまたはチームレベルで制御されます。

3.11.1. インベントリーの閲覧と作成

Automation Execution Infrastructure Inventories に移動すると、UI でインベントリーを確認できます。Inventories ウィンドウには、現在使用可能なインベントリーのリストが表示されます。インベントリーのリストは、名前で並べ替えたり、インベントリータイプ、組織、説明、インベントリー作成者または変更者、その他の条件で検索したりできます。新しいインベントリーを作成するには、次の手順に従います。

手順

  1. ナビゲーションパネルから Automation Execution Infrastructure Inventories を選択します。Inventories ビューに、現在利用可能なインベントリーのリストが表示されます。
  2. Create inventory をクリックし、リストメニューから作成するインベントリーのタイプを選択します。
  3. 以下のフィールドに該当する詳細を入力します。

    • Name: インベントリーの名前を入力します。
    • オプション: Description: 説明を入力します。
    • Organization: 利用可能な組織の中から選択します。
    • スマートインベントリーにのみ適用: Smart Host Filter: フィルターは、該当する名前を含む特定のホストをフィルタリングするために使用されるという点で、タグに似ています。したがって、このフィールドに入力する際には、ホスト自体ではなく、必要なホストを含むタグを指定します。フィルターでは大文字と小文字が区別されます。詳細は、「自動化実行の使用」ガイドの スマートホストフィルター を参照してください。
    • Instance groups: このインベントリーを実行するインスタンスグループを選択します。リストが膨大な場合は、検索を使用してオプションを絞り込みます。複数のインスタンスグループを選択し、実行する順序で並べ替えることができます。
    • オプション: Labels: このインベントリーを説明するラベルを追加します。これにより、ラベルを使用してインベントリーとジョブをグループ化およびフィルタリングできるようになります。
    • 構築型インベントリーにのみ適用: Input inventories: この構築型インベントリーに含めるソースインベントリーを指定します。入力インベントリーの空のグループが、構築型インベントリーにコピーされます。
    • 構築型インベントリーにのみ適用 (オプション): Cache timeout (seconds): キャッシュプラグインデータのタイムアウト時間を設定します。
    • 構築型インベントリーにのみ適用: Verbosity: 構築型インベントリーに関連付けられたインベントリーソースに関連する Playbook の実行時に Ansible が生成する出力のレベルを制御します。冗長性を標準からさまざまな冗長またはデバッグ設定まで選択します。これは "details" のレポートビューにのみ表示されます。

      • 詳細ログには、すべてのコマンドの出力が含まれます。
      • デバッグログは非常に詳細であり、特定のサポートインスタンスで役立つ SSH 操作に関する情報が含まれています。ほとんどのユーザーはデバッグモードの出力を確認する必要はありません。
    • 構築型インベントリーにのみ適用: Limit: 構築済みインベントリーに関連付けられたインベントリーソースに対して返されるホストの数を制限します。グループ名を limit フィールドに貼り付けて、そのグループ内のホストのみを含めることができます。詳細は、Source variables 設定を参照してください。
    • 標準インベントリーにのみ適用: Options: Instance groups フィールドにリストされているインスタンスグループのみがジョブを実行できるようにするには、Prevent instance group fallback の横にあるチェックボックスをオンにします。オフにすると、「自動化実行の設定」ガイドの ジョブ実行場所の制御 で説明されている階層に基づいて、実行プール内の使用可能なすべてのインスタンスが使用されます。詳細はツールチップをクリックしてください。

      注記

      スマートインベントリーの prevent_instance_group_fallback オプションは、API を介して設定します。

    • Variables (構築型インベントリーの場合は Source variables):

      • Variables このインベントリー内のすべてのホストに適用する変数の定義と値。JSON または YAML 構文を使用して変数を入力します。ラジオボタンを使用して、その 2 つを切り替えます。
      • 構築型インベントリーの Source variables は、構築型インベントリーのプラグインを設定するために使用されます。ソース変数は、groups データキーの下にグループを作成します。変数は、Jinja2 テンプレート構文を受け入れ、それをすべてのホストに対してレンダリングし、true または false の評価を行い、結果が true の場合はホストを (エントリーのキーから) グループに含めます。
  4. Create inventory をクリックします。

新しいインベントリーを作成したら、インベントリーのタイプに応じて、権限、グループ、ホスト、ソースの設定、完了したジョブの表示に進むことができます。

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