1.3. 自動化コンテンツ
Automation Hub は、Ansible Automation Platform コンテンツの中心となるロケーションです。Automation Hub には、ダウンロードして自動化環境に統合できるコンテンツコレクションもあります。独自のコンテンツを作成してアップロードし、ユーザーに配布することもできます。
Ansible コンテンツコレクションは、すぐに使用できる自動化ツールキットです。ロール、モジュール、Playbook、プラグインなど、複数の種類のコンテンツをすべて 1 カ所にまとめることができます。
Automation Hub には、次の 2 つの方法のいずれかでアクセスできます。
- Red Hat がホストする Hybrid Cloud Console では、プラットフォーム環境に同期できる Red Hat の検証済みまたは認定済みのコンテンツを見つけることができます。
- セルフホスト型のオンプレミスの Private Automation Hub では、自動化ユーザー向けのコンテンツをキュレートし、コレクションと実行環境へのアクセスを管理できます。
Automation Hub にアクセスする方法に応じて、さまざまな種類のコンテンツコレクションにアクセスできます。
Red Hat Ansible コンテンツには 2 種類あります。
- Red Hat が構築、サポート、保守する Ansible Certified Content Collections。認定コレクションは、Red Hat Ansible Automation Platform のサブスクリプションに含まれており、Automation Hub で見つけることができます。
- Ansible 検証済みコンテンツコレクション。これは、カスタマイズ可能であるためサポート保証はありませんが、Ansible Automation Platform 環境でテストされています。
Ansible コンテンツの詳細は、自動化開発者として使い始める の 自動化コンテンツの作成 を参照してください。
1.3.1. Ansible ロール
Ansible ロールを使用すると、再利用可能な自動化コンテンツを作成して、チームの作業を効率化し、作業の重複を回避できます。ロールを使用すると、Playbook、設定ファイル、テンプレート、タスク、ハンドラーなど、広範囲の既存の自動化コンテンツをグループ化して、再利用したり他のユーザーと共有したりできるカスタマイズした自動化コンテンツを作成できます。
また、ロールを呼び出すときにユーザーが設定できる変数を公開することで、ロールを設定可能にし、これにより、ユーザーが組織の要件に応じてシステムを設定できるようにすることもできます。
ロールは通常、Ansible コンテンツコレクションに含まれています。
関連情報
詳細は、Ansible ロールを使用したコンテンツのバンドル を参照してください。
1.3.2. Ansible Playbook
Playbook は、人間が判読できる特定の命令セット (“プレイ”) を含む YAML ファイルです。プレイは、1 つのターゲットまたはターゲットのグループに対して実行されます。Ansible Playbook は、複雑なアプリケーションをデプロイするために設計された、繰り返し可能で再利用可能な設定管理ツールです。
Playbook を使用すると、リモートマシンの設定とデプロイを管理し、ローリング更新を含む多層ロールアウトを順序付けることができます。Playbook を使用して、アクションを他のホストに委譲し、途中で監視サーバーやロードバランサーと対話します。
作成したら、企業全体で自動化用の Playbook を再利用できます。たとえば、タスクを複数回実行する必要がある場合は、Playbook を作成してソースコントロールに配置します。その後、Playbook を使用して新しい設定をプッシュしたり、リモートシステムの設定を確認したりできます。
Ansible Playbook は、設定を宣言したり、手動で順序付けられたプロセスのステップを多数のマシン上で定義された順序で調整したり、タスクを同期的または非同期的に開始したりできます。
また、Ansible の生成 AI サービスである Red Hat Ansible Lightspeed を使用して、ニーズに合った Playbook を作成および開発することもできます。詳細は、Ansible Lightspeed のドキュメント を参照してください。