1.4. インベントリーのビルド


インベントリーは、Ansible にシステム情報とネットワークの場所を提供する集中ファイルにマネージドノードを編成します。インベントリーファイルを使用すると、Ansible は 1 つのコマンドで多数のホストを管理できます。次の手順を完了するには、少なくとも 1 つのホストシステムの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN) が必要です。デモの目的で、ホストはコンテナーまたは仮想マシン内でローカルに実行できます。

また、公開 SSH 鍵が各ホストの authorized_keys ファイルに追加されていることを確認する必要があります。インベントリーを構築するには、以下の手順を使用します。

手順

作成した ansible_quickstart ディレクトリーに inventory.ini という名前のファイルを作成します。新しい [myhosts] グループを inventory.ini ファイルに追加し、各ホストシステムの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。

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[myhosts]
192.0.2.50
192.0.2.51
192.0.2.52

以下を使用してインベントリーを確認します。

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ansible-inventory -i inventory.ini --list

以下を使用して、インベントリー内の myhosts グループに ping します。

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ansible myhosts -m ping -i inventory.ini

コントロールノードと管理ノードでユーザー名が異なる場合は、Ansible コマンドに -u オプションを渡します。

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192.0.2.50 | SUCCESS => {
    "ansible_facts": {
        "discovered_interpreter_python": "/usr/bin/python3"
    },
    "changed": false,
    "ping": "pong"
}
192.0.2.51 | SUCCESS => {
    "ansible_facts": {
        "discovered_interpreter_python": "/usr/bin/python3"
    },
    "changed": false,
    "ping": "pong"
}
192.0.2.52 | SUCCESS => {
    "ansible_facts": {
        "discovered_interpreter_python": "/usr/bin/python3"
    },
    "changed": false,
    "ping": "pong"
}

インベントリーが正常に作成されました。

1.4.1. INI または YAML 形式のインベントリー

インベントリーは、INI ファイルまたは YAML のいずれかで作成できます。前述の例のように、ほとんどの場合、INI ファイルは単純で、マネージドノードが少数の場合は簡単に確認できます。マネージドノードの数が増えると、YAML 形式でインベントリーを作成すると適切なオプションになります。

たとえば、次のコードは、マネージドノードの一意の名前を宣言し、ansible_host フィールドを使用する inventory.ini と同等です。

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myhosts:
  hosts:
    my_host_01:
      ansible_host: 192.0.2.50
    my_host_02:
      ansible_host: 192.0.2.51
    my_host_03:
      ansible_host: 192.0.2.52

1.4.2. インベントリーのビルドに関するヒント

  • グループ名が一意で、わかりやすいものであることを確認してください。
  • グループ名も大文字と小文字が区別されます。
  • グループ名にはスペース、ハイフン、または前に数字を付けないでください (19th_floor ではなく、floor_19 を使用してください)。
  • What (内容)、Where (場所)、および When (タイミング) に従って、インベントリー内のホストを論理的にグループ化します。

    • What: トポロジーに従ってホストを分類します (例: db、web、leaf、spine)。
    • Where: 地理的な場所でホストを分類します (例: datacenter、region、floor、build)。
    • When: ステージごとにホストを分類します (例: development、test、staging、production)。

1.4.3. メタグループの使用

以下の構文を使用して、インベントリー内に複数のグループを整理するメタグループを作成します。

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metagroupname:
  children:

次のリスト表は、データセンターの基本構造を示しています。以下のインベントリーは、データセンターの基本構造を示しています。このインベントリーの例には、すべてのネットワークデバイスを含む network メタグループと、network グループとすべての Web サーバー含む datacenter メタグループが含まれます。

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leafs:
  hosts:
    leaf01:
      ansible_host: 192.0.2.100
    leaf02:
      ansible_host: 192.0.2.110

spines:
  hosts:
    spine01:
      ansible_host: 192.0.2.120
    spine02:
      ansible_host: 192.0.2.130

network:
  children:
    leafs:
    spines:

webservers:
  hosts:
    webserver01:
      ansible_host: 192.0.2.140
    webserver02:
      ansible_host: 192.0.2.150

datacenter:
  children:
    network:
    webservers:
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