1.2. Ansible Automation Platform のライセンス、更新、サポートの管理


Ansible はオープンソースソフトウェアプロジェクトであり、Ansible ソースコード に記載されているように、GNU General Public License バージョン 3 に基づいてライセンスが付与されます。

Ansible Automation Platform をインストールする前に、有効なサブスクリプションが割り当てられている必要があります。

詳細は、サブスクリプションの割り当て を参照してください。

1.2.1. 試用と評価

Ansible Automation Platform を実行するにはライセンスが必要です。まずは無料試用版ライセンスから始めることができます。

  • Ansible Automation Platform の試用版ライセンスは、Red Hat product trial center で入手できます。
  • 試用版ライセンスや Ansible Automation Platform の評価時には、サポートはありません。

1.2.2. コンポーネントライセンス

Ansible Automation Platform に含まれるコンポーネントのライセンス情報を確認するには、/usr/share/doc/automation-controller-<version>/README を参照してください。

<version> はインストールした Automation Controller のバージョンです。

特定のライセンスを表示するには、/usr/share/doc/automation-controller-<version>/*.txt を参照してください。

ここで、* は参照するライセンスファイル名です。

1.2.3. ライセンスでのノードの数え方

Ansible Automation Platform のライセンスでは、サブスクリプションの一部として管理できる管理対象ノードの数が定義されています。

通常のライセンスでは「ライセンス数: 500」と記載され、最大管理対象ノード数が 500 に設定されます。

ライセンス付与の対象となる管理対象ノードの要件の詳細は、How are "managed nodes" defined as part of the Red Hat Ansible Automation Platform offering を参照してください。

注記

Ansible は、ノード数を再利用したり、自動化されたホストをリセットしたりしません。

1.2.4. サブスクリプションタイプ

Red Hat Ansible Automation Platform は、年間サブスクリプション契約をベースに、さまざまなサポートレベルおよびマシン数で提供されます。

すべてのサブスクリプションレベルに、Automation Controller、Ansible、および Ansible Automation Platform の他のコンポーネントの定期的な更新とリリースが含まれています。

詳細は、Red Hat カスタマーポータル または Ansible サイト から Ansible チームにお問い合わせください。

1.2.5. Red Hat Ansible Automation Platform サブスクリプションの割り当て

Red Hat Ansible Automation Platform をインストールする前に、全ノードに有効なサブスクリプションが割り当てられている 必要があります。Ansible Automation Platform サブスクリプションを割り当てると、インストールを続行するために必要なサブスクリプション専用のリソースにアクセスできるようになります。

手順

  1. システムが登録されていることを確認します。

    $ sudo subscription-manager register --username <$INSERT_USERNAME_HERE> --password <$INSERT_PASSWORD_HERE>
    Copy to Clipboard
  2. Red Hat Ansible Automation Platform サブスクリプションの pool_id を取得します。

    $ sudo subscription-manager list --available --all | grep "Ansible Automation Platform" -B 3 -A 6
    Copy to Clipboard
    注記

    Ansible Automation Platform サブスクリプションのアタッチが失敗する可能性があるため、MCT4022 をサブスクリプションの pool_id として使用しないでください。

    subsciption-manager list コマンドの出力例。Pool ID: セクションの説明に従って pool_id を取得します。

    Subscription Name: Red Hat Ansible Automation, Premium (5000 Managed Nodes)
      Provides: Red Hat Ansible Engine
      Red Hat Ansible Automation Platform
      SKU: MCT3695
      Contract: ````
      Pool ID: <pool_id>
      Provides Management: No
      Available: 4999
      Suggested: 1
    Copy to Clipboard
  3. サブスクリプションを割り当てます。

    $ sudo subscription-manager attach --pool=<pool_id>
    Copy to Clipboard

    これで、Red Hat Ansible Automation Platform サブスクリプションがすべてのノードに割り当てられました。

  4. このサブスクリプションを削除するには、次のコマンドを入力します。

    $ sudo subscription-manager remove --pool=<pool_id>
    Copy to Clipboard

検証

  • サブスクリプションが正常に割り当てられたことを確認します。
$ sudo subscription-manager list --consumed
Copy to Clipboard

トラブルシューティング

  • Ansible Automation Platform インストーラーにバンドルされている特定のパッケージが見つからない場合や、Repositories disabled by configuration というメッセージが表示される場合は、次のコマンドを使用してリポジトリーを有効にしてみてください。

    Red Hat Ansible Automation Platform 2.5 for RHEL 8

    $ sudo subscription-manager repos --enable ansible-automation-platform-2.5-for-rhel-8-x86_64-rpms
    Copy to Clipboard

    Red Hat Ansible Automation Platform 2.5 for RHEL 9

    $ sudo subscription-manager repos --enable ansible-automation-platform-2.5-for-rhel-9-x86_64-rpms
    Copy to Clipboard

1.2.6. マニフェストファイルの取得

サブスクリプションマニフェストは、Red Hat Subscription Management の サブスクリプション割り当て セクションで取得できます。サブスクリプションの割り当てを取得したら、そのマニフェストファイルをダウンロードしてアップロードし、Ansible Automation Platform のライセンス認証を行うことができます。

まず、管理者ユーザーアカウントを使用して Red Hat カスタマーポータル にログインし、このセクションの手順に従います。

1.2.6.1. サブスクリプションの割り当ての作成

新しいサブスクリプション割り当てを作成すると、現在オフラインまたはエアギャップ状態のシステムにサイドサブスクリプションとエンタイトルメントを設定できます。これは、マニフェストをダウンロードして Ansible Automation Platform にアップロードする前に必要です。

手順

  1. サブスクリプションの割り当て ページで、新規サブスクリプションの割り当て をクリックします。
  2. 割り当ての名前を入力し、後で検索できるようにします。
  3. 管理アプリケーションとして、Type: Satellite 6.16 を選択します。
  4. Create をクリックします。

1.2.6.2. サブスクリプション割り当てへのサブスクリプションの追加

割り当てが作成されたら、Ansible Automation Platform を適切に実行するために必要なサブスクリプションを追加できます。この手順は、マニフェストをダウンロードして Ansible Automation Platform に追加する前に必要です。

手順

  1. サブスクリプション割り当て ページで、サブスクリプションを追加する サブスクリプション割り当て の名前をクリックします。
  2. Subscriptions タブをクリックします。
  3. Add Subscriptions をクリックします。
  4. 追加する予定の Ansible Automation Platform エンタイトルメントの数を入力します。
  5. Submit をクリックします。

1.2.6.3. マニフェストファイルのダウンロード

割り当てを作成して、適切なサブスクリプションを取得したら、Red Hat サブスクリプション管理からマニフェストをダウンロードできます。

手順

  1. サブスクリプションの割り当て ページで、マニフェストを生成する サブスクリプション割り当て の名前をクリックします。
  2. Subscriptions タブをクリックします。
  3. マニフェストのエクスポート をクリックして、マニフェストファイルをダウンロードします。

    manifest<allocation name>_<date>.zip_ というファイルが、デフォルトのダウンロードフォルダーにダウンロードされます。

1.2.7. Red Hat Ansible Automation Platform のライセンス認証

組織管理者の場合は、サービスアカウントを作成し、クライアント ID とクライアントシークレットを使用してサブスクリプションをアクティブ化する必要があります。

管理者アクセス権がない場合は、クライアント ID とクライアントシークレットのフィールドにそれぞれ Red Hat のユーザー名とパスワードを入力して、サブスクリプションを検索し、Ansible Automation Platform インスタンスに追加できます。

注記

クライアント ID とクライアントシークレットを入力してもサブスクリプションが見つからない場合は、サービスアカウントに正しい権限が設定されていない可能性があります。サービスアカウントの詳細とトラブルシューティングのガイダンスについては、Configure Ansible Automation Platform to authenticate through service account credentials を参照してください。

Red Hat Satellite の場合は、以下のフィールドに Satellite ユーザー名と Satellite パスワードを入力します。

Red Hat Ansible Automation Platform は、利用可能なサブスクリプションまたはサブスクリプションマニフェストを使用して、Ansible Automation Platform の使用を承認します。サブスクリプションを取得するには、次のいずれかを実行できます。

  1. Ansible Automation Platform を起動するときは、Red Hat のユーザー名とパスワード、サービスアカウントの認証情報、または Satellite の認証情報を使用します。
  2. Red Hat Ansible Automation Platform インターフェイスを使用するか、Ansible Playbook で手動でサブスクリプションマニフェストファイルをアップロードします。

1.2.7.1. 認証情報によるライセンス認証

Ansible Automation Platform を初めて起動すると、Ansible Automation Platform Subscription 画面が自動的に表示されます。組織管理者の場合は、Red Hat サービスアカウントを使用してサブスクリプションを取得し、Ansible Automation Platform に直接インポートできます。

管理者アクセス権がない場合は、クライアント ID とクライアントシークレットのフィールドにそれぞれ Red Hat のユーザー名とパスワードを入力して、サブスクリプションを検索し、Ansible Automation Platform インスタンスに追加できます。

注記

初めてログインしてプラットフォームのライセンス認証を行うと、デフォルトで Automation Analytics がオプトインされます。これは、Red Hat がユーザーエクスペリエンスを大きく改善し、製品を改良する上で役立ちます。Ansible Automation Platform のライセンス認証後、次の操作を行うことでオプトアウトできます。

  1. ナビゲーションパネルから、Settings Automation Execution System を選択します。
  2. Gather data for Automation Analytics オプションのチェックボックスをオフにします。
  3. Save をクリックします。

手順

  1. Red Hat Ansible Automation Platform にログインします。
  2. Service Account / Red Hat Satellite を選択します。
  3. Client ID / Satellite usernameClient secret / Satellite password を入力します。
  4. Subscription リストからサブスクリプションを選択します。

    注記

    クラスターノードが Subscription Manager を通じて Satellite に登録されている場合は、Satellite のユーザー名とパスワードを使用することもできます。

  5. 使用許諾契約書を確認し、I agree to the End User License Agreement を選択します。
  6. Finish をクリックします。

検証

サブスクリプションが承認されると、サブスクリプションの詳細が表示されます。Compliant のステータスは、サブスクリプションが、サブスクリプションカウント内で自動化したホストの数に準拠していることを示します。それ以外の場合、ステータスは Out of Compliance と表示され、サブスクリプション内のホスト数を超えていることを示します。表示されるその他の重要な情報は次のとおりです。

自動化されたホスト
ライセンス数を消費するジョブによって自動化されたホスト数
インポートされたホスト
すべてのインベントリーソースを考慮したホスト数 (残りのホストには影響しません)
残りのホスト
合計ホスト数から自動化されたホストを差し引いた数

1.2.7.2. マニフェストファイルによるライセンス認証

サブスクリプションマニフェストがある場合は、Red Hat Ansible Automation Platform インターフェイスを使用してマニフェストファイルをアップロードできます。

注記

初めてログインしてプラットフォームのライセンス認証を行うと、デフォルトで Automation Analytics がオプトインされます。これは、Red Hat がユーザーエクスペリエンスを大きく改善し、製品を改良する上で役立ちます。Ansible Automation Platform のライセンス認証後、次の操作を行うことでオプトアウトできます。

  1. ナビゲーションパネルから、Settings Automation Execution System を選択します。
  2. Gather data for Automation Analytics オプションのチェックボックスをオフにします。
  3. Save をクリックします。

前提条件

Red Hat カスタマーポータルから Red Hat サブスクリプションマニフェストファイルをエクスポートしている。詳細は、マニフェストファイルの取得 を参照してください。

手順

  1. Red Hat Ansible Automation Platform にログインします。
  2. マニフェストファイルの入力をすぐに求められなかった場合は、Settings Subscription に移動します。
  3. Subscription manifest を選択します。
  4. Browse をクリックして、マニフェストファイルを選択します。
  5. 使用許諾契約書を確認し、I agree to the End User License Agreement を選択します。
  6. Finish をクリックします。
注記

ライセンスページで BROWSE ボタンが無効になっている場合は、USERNAME フィールドおよび PASSWORD フィールドをクリアします。

検証

サブスクリプションが承認されると、サブスクリプションの詳細が表示されます。Compliant のステータスは、サブスクリプションが、サブスクリプションカウント内で自動化したホストの数に準拠していることを示します。それ以外の場合、ステータスは Out of Compliance と表示され、サブスクリプション内のホスト数を超えていることを示します。表示されるその他の重要な情報は次のとおりです。

自動化されたホスト
ライセンス数を消費するジョブによって自動化されたホスト数
インポートされたホスト
すべてのインベントリーソースを考慮したホスト数 (残りのホストには影響しません)
残りのホスト
合計ホスト数から自動化されたホストを差し引いた数
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat