第8章 デバイスフリート
Red Hat Edge Manager は、デバイスフリート により、多数のデバイスとワークロードの管理を簡素化します。フリートは、共通のデバイステンプレートと管理ポリシーによって管理されるデバイスのグループを定義するリソースです。
デバイステンプレートに変更を加えた場合に、Red Hat Edge Manager エージェントが新しいターゲット仕様を検出すると、フリート内のすべてのデバイスが変更を受け取ります。
また、フリート全体のステータスサマリーを確認できるため、フリートでのデバイスのモニタリングも簡素化されます。
フリートレベル管理には、以下の利点があります。
- 各デバイスに対して 1 回ではなく、各フリートに対して 1 回だけ操作を実行するため、オペレーションがスケーリングされます。
- 設定ミスや設定ドリフトのリスクを最小限に抑えます。
デバイスをフリートに追加するか、フリート内のデバイスを置き換える際に、ターゲット設定を自動的に適用します。フリート仕様は以下の機能で構成されています。
- ラベルセレクター
- どのデバイスがフリートの一部であるかを決定します。
- デバイステンプレート
- フリート内のデバイスに Red Hat Edge Manager が適用する設定を定義します。
- ポリシー
- デバイステンプレートへの変更をデバイスにロールアウトする方法など、デバイスの管理方法を制御します。
個別に管理されるデバイスとフリートで管理されるデバイスの両方を同時に使用できます。
デバイスを選択してフリートに追加すると、Red Hat Edge Manager がデバイステンプレートに基づいて新しいデバイスのデバイス仕様を作成します。フリートのデバイステンプレートを更新するか、新しいデバイスがフリートに参加すると、Red Hat Edge Manager はフリート内で新しい仕様を適用します。
デバイスがフリートに選択されていない場合、そのデバイスはユーザー管理または管理対象外とみなされます。ユーザー管理のデバイスの場合、デバイスの仕様を手動で、または外部の自動化を通じて更新する必要があります。
デバイスは同時に複数のフリートに属することはできません。
詳細は、ラベルとラベルセレクター を参照してください。
8.1. フリートへのデバイスの選択 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、デバイスはフリートに割り当てられません。代わりに、各フリートは、デバイスがフリートに追加されるために必要なラベルを定義するセレクターを使用します。
フリート内でラベルを使用する方法を理解するには、次の例を参照してください。
次のリストは、Point-of-Sales (POS) 端末装置とそのラベルを示しています。
| デバイス | ラベル |
| A |
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| B |
|
| C |
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| D |
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すべての POS 端末が同じ設定を使用し、同じ運用チームによって管理されている場合は、type=pos-terminal ラベルセレクターを使用して、pos-terminals という名前の 1 つのフリートを定義できます。この場合、フリートにはデバイス A、B、C、D が含まれます。
しかし、開発用や実稼働用に、組織ごとに別々のフリートを作成することが必要になる場合もあります。ラベルセレクター type=pos-terminal, stage=development を使用すると、開発用のフリートを定義できます。このセレクターでは、デバイス C と D が選択されます。その後、ラベルセレクター type=pos-terminal, stage=production を使用して実稼働用の別のフリートを定義できます。正しいラベルセレクターを使用することで、両方のフリートを個別に管理できます。
2 つのフリートが同じデバイスを選択しないようにセレクターを定義する必要があります。たとえば、あるフリートが region=east を選択し、別のフリートが stage=production を選択した場合、両方のフリートがデバイス A を選択しようとします。2 つのフリートが同じデバイスを選択しようとすると、Red Hat Edge Manager は、現在割り当てられているフリート内のデバイスを保持し (デバイスがある場合)、影響を受けるフリートの OverlappingSelectors 条件を true に設定します。