Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant リリースノート


Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant 2.x_latest

新機能と機能拡張の情報

Red Hat Customer Content Services

概要

このガイドには、Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant の新機能、機能拡張、バグ修正の概要が含まれています。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、用語の置き換えは、今後の複数のリリースにわたって段階的に実施されます。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。

第1章 概要

Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant は、自動化チームが Ansible コンテンツをより効率的に作成、導入、保守できるようにする生成 AI サービスです。自然言語プロンプトを使用して、Ansible のベストプラクティスに基づいて自動化タスクで推奨されるコードを生成します。Red Hat Ansible Lightspeed は、生成 AI を Ansible Automation Platform に統合できるようにするクラウドサービスでもあります。

Red Hat Ansible Lightspeed クラウドサービスを使用するには、次の いずれか の要件を満たしている必要があります。

  • Red Hat Ansible Automation Platform と IBM watsonx Code Assistant の両方の試用版または有料サブスクリプションを組織で所有している。
  • Red Hat Ansible Automation Platform の試用版または有料サブスクリプションと、Red Hat Ansible Lightspeed のトライアルアカウントを組織で所有している。

    注記

    Red Hat Ansible Lightspeed のトライアルアカウントに、IBM watsonx Code Assistant のサブスクリプションは必要ありません。

Red Hat Ansible Lightspeed のオンプレミスデプロイメントを使用するには、組織に以下のサブスクリプションが必要です。

  • Red Hat Ansible Automation Platform の試用版または有料サブスクリプション
  • Cloud Pak for Data 上の Red Hat Ansible Lightspeed 向け IBM watsonx Code Assistant のインストール

第2章 新機能および機能拡張

Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant のリリースノートには、すべての新機能、機能拡張、および既知のバグについてまとめられています。

2.1. 2025 年 7 月 30 日

このリリースには、次の機能拡張が含まれています。

Red Hat Ansible Lightspeed オンプレミスデプロイメントで PII 匿名化を有効または無効にする機能

組織管理者は、model_enable_anonymization key を使用して、Red Hat Ansible Lightspeed オンプレミスデプロイメントで個人識別情報 (PII) の匿名化を有効または無効にできるようになりました。PII には、パスワード、IP アドレス、メールアドレス、その他の機密データが含まれます。PII 匿名化を有効にすると、データ保護と漏洩リスクの軽減のため、ユーザーの個人情報は汎用的な値に置き換えられます。

PII 匿名化を有効または無効にする方法については、接続シークレットの作成 を参照してください。

2.2. 2025 年 5 月 29 日

このリリースには、次の機能拡張が含まれています。

ハイブリッドデプロイメントモデルの提供

Red Hat Ansible Lightspeed はハイブリッドデプロイメントモデルをサポートするようになりました。このモデルでは、Ansible 管理者は、Red Hat Ansible Lightspeed のオンプレミスデプロイメントを、IBM watsonx Code Assistant モデルのクラウドデプロイメントと組み合わせて設定できます。

この新しいサービスには、次のような利点があります。

  • Red Hat Ansible Lightspeed のオンプレミスデプロイメントをセットアップできます。その際に、オンプレミス環境の IBM watsonx Code Assistant モデルとクラウド環境のモデルのどちらを使用するかを選択できます。
  • 組織のニーズに最適な環境を選択する自由と柔軟性が得られます。
  • 組織は、Red Hat クラウドにログインする代わりに、Ansible Automation Platform を使用してユーザー認証を行うことができます。
  • 組織が希望するリージョンに Ansible Automation Platform をデプロイできます。

オンプレミスまたはハイブリッドのデプロイメントモデルの設定については、Red Hat Ansible Lightspeed オンプレミスデプロイメントのセットアップ を参照してください。

2.3. 2025 年 4 月 28 日

このリリースには、次の機能拡張が含まれています。

監査ログを表示する機能

Ansible Visual Studio (VS Code) 拡張機能で、すべての Red Hat Ansible Lightspeed の操作が、将来使用できるように、監査ログに記録されるようになりました。各操作は、タイムスタンプ、実行されたアクションの種類、要求されたタスクの詳細、その他の関連情報とともに記録されます。ログは VS Code エディターの Ansible Lightspeed 出力チャネルに表示され、ユーザーが VS Code を閉じるまで利用できます。

詳細は、監査ログの表示 を参照してください。

2.4. 2025 年 3 月 20 日

このリリースには、次の機能拡張が含まれています。

  • ロールを生成し、ロールの説明を表示する機能

    Red Hat Ansible Lightspeed クラウドサービスで、ロールの生成とロールの説明の表示がサポートされるようになりました。英語の自然言語インターフェイスを使用して、Ansible VS Code 拡張機能で Ansible コレクション内にロールを作成できます。新規または既存のロールの説明を表示することもできます。詳細は、ロールの作成とロールの説明の表示 を参照してください。

  • オンプレミスデプロイメントでの REST API の提供

    プラットフォーム管理者は、Red Hat Ansible Lightspeed REST API を設定して使用し、VS Code 外でカスタム自動化開発およびツールワークフローをビルドできるようになりました。詳細は、Ansible Lightspeed REST API の使用 および Ansible AI Connect 1.0.0 (v1) (API カタログ) を参照してください。

  • Ansible VS Code 拡張機能の初期設定から不要な設定を削除

    Ansible VS Code 拡張機能の初期設定では、デフォルトで有効になっている設定が少なくなりました。詳細は、Ansible VS Code 拡張機能の設定 を参照してください。

2.5. 2024 年 12 月 11 日

このリリースには、次の機能拡張が含まれています。

Red Hat Ansible Lightspeed オンプレミスデプロイメントで、Playbook の生成と Playbook の説明の表示がサポートされるようになる

Ansible VS Code 拡張機能を使用すると、英語の自然言語インターフェイスを使用して Ansible Playbook を作成できます。新しい Playbook や既存の Playbook の説明を表示することもできます。詳細は、Playbook の作成と Playbook の説明の表示 を参照してください。

2.6. 2024 年 8 月 21 日

このリリースには、次の機能拡張が含まれています。

Red Hat Ansible Lightspeed のトライアル

既存の Ansible ユーザーは、Red Hat Ansible Lightspeed クラウドサービスの 90 日間無料トライアルを開始できます。トライアルアカウントを使用すると、推奨されるシングルタスクおよびマルチタスクを作成したり、Playbook を生成したり、Playbook の説明を表示したりできます。

Red Hat Ansible Lightspeed のトライアルを開始するには、Red Hat Ansible Automation Platform の試用版または有料サブスクリプションが必要です。ただし、IBM watsonx Code Assistant の試用版または有料サブスクリプションは必要ありません。詳細は、Red Hat Ansible Lightspeed のトライアルの開始 を参照してください。

2.7. 2024 年 6 月 20 日

このリリースには、次の機能拡張が含まれています。

  • Red Hat Ansible Lightspeed のオンプレミスデプロイメント

    Red Hat Ansible Lightspeed のオンプレミスデプロイメントが利用できるようになりました。この機能により、Red Hat Ansible Automation Platform のお客様はデータをより細かく制御し、企業のセキュリティーポリシーへの準拠に対応できるようになります。たとえば、データプライバシー要件やエアギャップ要件により高い機密性が求められる業界の組織は、Red Hat Ansible Lightspeed と、IBM watsonx Code Assistant for Red Hat Ansible Lightspeed on Cloud Pak for Data の両方のオンプレミスデプロイメントを使用できます。Red Hat Ansible Lightspeed オンプレミスデプロイメントは、Red Hat Ansible Automation Platform バージョン 2.4 でサポートされています。詳細は、Red Hat Ansible Lightspeed オンプレミスデプロイメントのセットアップ を参照してください。

    注記

    以下の機能は、Red Hat Ansible Lightspeed オンプレミスデプロイメントではまだ利用できません。

    • 管理者ダッシュボードでのテレメトリーデータの表示
    • Playbook の生成と Playbook の説明の表示
  • Playbook の生成と説明

    Ansible VS Code 拡張機能を使用すると、英語の自然言語インターフェイスを使用して Ansible Playbook を作成できます。Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant は、自然言語のプロンプトを読み取り、ユーザーの目的に基づいて Playbook の推奨事項全体を生成します。新しい Playbook や既存の Playbook の説明を表示することもできます。Playbook の説明は、Playbook または Playbook 内のタスクの実行内容と、その効果が得られる状況を説明しています。詳細は、Playbook の作成と Playbook の説明の表示 を参照してください。

2.8. 2024 年 3 月 7 日

このリリースには、次の機能拡張が含まれています。

  • Ansible コードボットの一般提供

    以前、Red Hat Ansible Lightspeed は、Ansible コードボットをテクノロジープレビューリリースとして提供していました。現在、Ansible コードボットは、パフォーマンスの向上と Ansible コードボットダッシュボードとともに一般提供リリースとして提供されています。

    ダッシュボードには、コードボットがインストールされているリポジトリーのリスト、リポジトリースキャンのステータスが表示され、スキャンスケジュールが設定されていないか、手動スキャンまたはスケジュールスキャンに設定されているかが示されます。ダッシュボードから、手動スキャンの開始、スキャン履歴の表示、およびリポジトリーの表示を行うことができます。詳細は、Ansible コードボットのインストールと設定 を参照してください。

  • 管理ダッシュボードのテレメトリーを収集および管理する機能

    Red Hat Ansible Lightspeed は、組織のユーザーが Ansible Lightspeed サービスをどのように使用しているかを把握できる管理ダッシュボードのテレメトリーデータを収集し、管理ダッシュボードにメトリクスを表示するようになりました。管理ダッシュボードのテレメトリーを収集および管理する必要がなくなった場合は、組織に対して無効にすることができます。詳細は、管理ダッシュボードテレメトリーの表示と管理 を参照してください。

2.9. 2024 年 2 月 15 日

このリリースには、次の機能拡張が含まれています。

  • モデルのカスタマイズ

    組織管理者は、組織の既存の Ansible コンテンツに基づいてトレーニングされた、微調整されたカスタムモデルを作成して使用できるようになりました。この機能を使用すると、組織の自動化パターンに合わせてモデルを調整し、コード推奨エクスペリエンスを向上させることができます。

    組織に合わせて複数のカスタムモデルを設定できます。たとえば、企業の IT 自動化チーム用にカスタムモデルを作成し、エンジニアリングチームのインフラストラクチャー用に別のモデルを作成できます。カスタムモデルを設定して、組織内のすべての Ansible ユーザーまたは一部の Ansible ユーザーに提供することもできます。詳細は、カスタムモデルの設定 を参照してください。

  • セットアッププロセスを合理化

    以前は、組織管理者は、ユーザーが Red Hat Ansible Lightspeed にアクセスできるように、ユーザーにシートライセンスを割り当てる必要がありました。IBM watsonx Code Assistant の新しいサブスクリプションプランにより、組織の管理者はシートライセンスを割り当てたり削除したりして Red Hat Ansible Lightspeed へのアクセスを管理する必要がなくなります。

2.10. 2023 年 10 月 25 日

Red Hat Ansible Lightspeed を使用する際には、次のコンポーネントを利用できます。

  • VS Code v2.8.108 の Ansible 拡張機能
  • Ansible コードボットテクノロジープレビュー

このリリースには次の機能が含まれています。

  • Ansible 固有の IBM watsonx Code Assistant モデル

    Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant は、組織向けにカスタマイズされた、Ansible 特有の IBM watsonx Granite モデルを使用します。このモデルは、IBM が提供、管理、保守しています。

  • シングルタスクとマルチタスクの生成

    自然言語プロンプトを使用すると、Ansible タスクファイルおよび Playbook の推奨されるシングルタスクまたはマルチタスクを生成できます。

  • コンテンツソースの一致

    Red Hat Ansible Lightspeed は、生成された推奨コードごとに、候補となるソース、コンテンツ作成者、関連するライセンスなどの詳細を含む、一致するコンテンツソースをリストします。このデータを使用すると、コードの推奨事項の生成に使用されるトレーニングデータソースの洞察を得ることができます。

  • 後処理機能

    Red Hat Ansible Lightspeed は、IBM watsonx Code Assistant を拡張する処理後の機能を提供するため、コードの推奨事項の品質と精度が向上します。

  • コンテンツのモダナイゼーション

    Ansible コードボットは、Git リポジトリーを通じて既存のコンテンツコレクション、ロール、Playbook をスキャンし、ベストプラクティスや品質向上に関する推奨事項が利用できるたびにプルリクエストを前もって作成します。ボットはプルリクエストをリポジトリーに自動的に送信し、コンテンツに対する推奨される変更をリポジトリー所有者に事前に通知します。Ansible コードボットはテクノロジープレビューとして利用できます。

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