4.5. ロールの作成とロールの説明の表示
Ansible VS Code 拡張機能を使用して、Ansible コレクション内にロールを作成できます。ロールを作成するには、Ansible VS Code 拡張機能を使用し、Role Generation オプションを選択して、英語で自然言語プロンプトを入力します。Red Hat Ansible Lightspeed は自然言語プロンプトを読み取り、ユーザーの意図に基づいて推奨のロールを作成します。新規または既存のロールの説明を表示することもできます。ロールの説明では、ロールが何を行うかを説明し、その影響を文脈に沿って説明します。
これらの機能により、Ansible 開発者は自然言語プロンプトを使用して Ansible ロールを迅速かつ効率的に作成できるほか、既存の Ansible ロールの説明も取得できます。Playbook の生成に加えて、ロール生成により、チームの全体的なオンボーディング学習期間をさらに短縮できるようになりました。Ansible ロールの詳細は、Ansible Automation Platform のスタート ガイドの Ansible ロールを使用したコンテンツのバンドル を参照してください。
Red Hat Ansible Lightspeed クラウドサービスに接続する場合にのみ、ロールを作成し、ロールの説明を表示できます。
4.5.1. コレクション内でのロールの作成
Ansible VS Code 拡張機能の自然言語インターフェイスを使用して、Ansible コレクション内に 1 つ以上のロールを作成できます。
前提条件
次の いずれか の要件を満たしている。
- Red Hat Ansible Automation Platform と IBM watsonx Code Assistant の両方の試用版または有料サブスクリプションを組織で所有している。
- Red Hat Ansible Automation Platform の試用版または有料サブスクリプションと、Red Hat Ansible Lightspeed のトライアルアカウントを組織で所有している。
- Ansible VS Code 拡張機能 v25.3.0 以降をインストールして設定した。手順については、Ansible VS Code 拡張機能のインストールと設定 を参照してください。
- Ansible VS Code 拡張機能内に有効なコレクションディレクトリーが設定された既存の Ansible 環境がある。
手順
- Red Hat アカウントで VS Code にログインします。
- Activity バーから、Ansible アイコンをクリックします。
ロールを作成するには、次のいずれかの方法を使用します。
Ansible パネルから:
- ナビゲーションメニューから、Ansible アイコンをクリックします。
- Generate a role をクリックします。
コマンドパレットから:
VS Code エディターのコマンドパレットで、
をクリックし、> Ansible Lightspeed: Role generation と入力します。 VS Code 画面の右側のパネルに、Create a role with Ansible Lightspeed ページが表示されます。
Select the collection to create role in リストから、ロールを作成するコレクションを選択します。ロールを作成するには、ワークスペース内にコレクションが必要です。
コレクションがない場合は、次のいずれかの方法でコレクションを作成する必要があります。
次のコマンドを使用します。
ansible-creator init collection myns.mycollection my_directory
コマンドを実行した後、VS Code で新しいディレクトリーを開きます。
Ansible VS Code 拡張機能を使用します。
詳細は、Ansible Automation Platform のスタート ガイドの コンテンツコレクションについて のトピックを参照してください。
Describe what you want to achieve in natural language フィールドで、ロールを作成するためのプロンプトを入力し、Analyze をクリックします。
数秒後、ロールの目的に応じた推奨手順が Review the suggested steps for your role and modify as needed フィールドに表示されます。
次のタスクを実行します。
- ロール名を確認し、必要に応じて変更します。
- ロールが作成されるコレクションを確認します。
推奨の手順が目的と一致していることを確認し、Continue をクリックします。
ロールの生成には数秒かかり、ロールの生成先のファイルリストとともに、新たに生成されたロールが表示されます。
注記- 手順を変更する場合: エディターフィールドをクリックし、目的に合わせてプロンプトまたは手順を更新して、Continue をクリックします。
- 推奨のロールが目的に合っていない場合は、Back をクリックし、元のプロンプトを変更してやり直してください。
- 元の推奨手順に戻す場合は、Reset をクリックし、Continue をクリックして次の手順に進みます。
- Save files をクリックします。新しいロールを含むファイルのリストが表示されます。
- ファイルをクリックして、VS Code エディターで直接開きます。
4.5.2. ロールの説明の表示
新規のロールと既存の Ansible ロールの説明をリクエストできます。
前提条件
次の いずれか の要件を満たしている。
- Red Hat Ansible Automation Platform と IBM watsonx Code Assistant の両方の試用版または有料サブスクリプションを組織で所有している。
- Red Hat Ansible Automation Platform の試用版または有料サブスクリプションと、Red Hat Ansible Lightspeed のトライアルアカウントを組織で所有している。
- Ansible VS Code 拡張機能 v25.3.0 以降をインストールして設定した。手順については、Ansible VS Code 拡張機能のインストールと設定 を参照してください。
- VS Code エディターで説明を表示するロールを開いた。
手順
- Red Hat アカウントで VS Code にログインします。
- VS Code の roles ディレクトリー内で Ansible ロール YAML ファイルを開きます。
次のいずれかの方法を使用して Playbook の説明を表示します。
アクティブなロールの YAML ファイルから:
- Playbook ファイル内の任意の場所にカーソルを置きます。
- 右クリックして、Explain the role with Ansible Lightspeed を選択します。
Ansible パネルから:
- ナビゲーションメニューから、Ansible アイコンをクリックします。
- Explain the current playbook を選択します。
コマンドパレットから:
VS Code エディターのコマンドパレットから、Explain the role with Ansible Lightspeed と入力します。
VS Code 画面の右側のパネルにロールの説明が表示されます。
次の図は、ロールの説明の例を示しています。
図4.7 ロールの説明の例