OpenShift への Apicurio Registry のインストールとデプロイ
Apicurio Registry 2.5 のインストール、デプロイ、および設定
概要
はじめに
多様性を受け入れるオープンソースの強化
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。
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改善を提案するには、Jira 課題を作成し、変更案についてご説明ください。ご要望に迅速に対応できるよう、できるだけ詳細にご記入ください。
前提条件
-
Red Hat カスタマーポータルのアカウントがある。このアカウントを使用すると、Red Hat Jira Software インスタンスにログインできます。
アカウントをお持ちでない場合は、アカウントを作成するように求められます。
手順
- Create issue にアクセスします。
- Summary テキストボックスに、問題の簡単な説明を入力します。
Description テキストボックスに、次の情報を入力します。
- 問題が見つかったページの URL
-
問題の詳細情報
他のフィールドの情報はデフォルト値のままにすることができます。
- Create をクリックして、Jira 課題をドキュメントチームに送信します。
フィードバックの提供にご協力いただきありがとうございました。
第1章 Apicurio Registry Operator クイックスタート
カスタムリソース定義 (CRD) を使用して、コマンドラインで Apicurio Registry Operator を迅速にインストールできます。
クイックスタートの例では、SQL データベースにストレージを持つ Apicurio Registry インスタンスをデプロイします。
実稼働環境で推奨されるインストールオプションは OpenShift OperatorHub です。推奨されるストレージオプションは、パフォーマンス、安定性、およびデータ管理のための SQL データベースです。
1.1. Quickstart Apicurio Registry Operator のインストール
Apicurio Registry Operator は、ダウンロードしたインストールファイルとサンプル CRD のセットを使用して、Operator Lifecycle Manager を使用せずにコマンドラインで迅速にインストールおよびデプロイできます。
前提条件
- アクセス権を持つ管理者として OpenShift クラスターにログインしている。
-
OpenShift
oc
コマンドラインクライアントがインストールされている。詳細は、OpenShift CLI のドキュメント を参照してください。
手順
-
Red Hat Software Downloads に移動し、製品バージョンを選択して、Apicurio Registry CRD
.zip
ファイル内のサンプルをダウンロードします。 -
ダウンロードした CRD
.zip
ファイルを展開して、apicurio-registry-install-examples
ディレクトリーに移動します。 Apicurio Registry Operator をインストールする OpenShift プロジェクトを作成します。次に例を示します。
export NAMESPACE="apicurio-registry" oc new-project "$NAMESPACE"
以下のコマンドを実行して、
install/install.yaml
ファイルにサンプル CRD を適用します。cat install/install.yaml | sed "s/apicurio-registry-operator-namespace/$NAMESPACE/g" | oc apply -f -
oc getdeployment
と入力して、Apicurio Registry Operator の準備ができているかを確認します。たとえば、出力は以下のようになります。NAME READY UP-TO-DATE AVAILABLE AGE apicurio-registry-operator 1/1 1 1 XmYs
1.2. Quickstart Apicurio Registry インスタンスのデプロイメント
Apicurio Registry インスタンスのデプロイメントを作成するには、SQL データベースストレージオプションを使用して、既存の PostgreSQL データベースに接続します。
前提条件
- Apicurio Registry Operator がインストールされている。
- OpenShift クラスターからアクセス可能な PostgreSQL データベースがある。
手順
エディターで
examples/apicurioregistry_sql_cr.yaml
ファイルを開き、ApicurioRegistry
カスタムリソース (CR) を表示します。SQL ストレージの CR の例
apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry-sql spec: configuration: persistence: "sql" sql: dataSource: url: "jdbc:postgresql://<service name>.<namespace>.svc:5432/<database name>" userName: "postgres" password: "<password>" # Optional
dataSource
セクションで、設定例をデータベース接続の詳細に置き換えます。以下に例を示します。dataSource: url: "jdbc:postgresql://postgresql.apicurio-registry.svc:5432/registry" userName: "pgadmin" password: "pgpass"
次のコマンドを入力して、Apicurio Registry Operator を使用して名前空間に更新された
ApicurioRegistry
CR を適用し、Apicurio Registry インスタンスがデプロイされるのを待ちます。oc project "$NAMESPACE" oc apply -f ./examples/apicurioregistry_sql_cr.yaml
oc getdeployment
と入力して、Apicurio Registry インスタンスの準備ができているかを確認します。たとえば、出力は以下のようになります。NAME READY UP-TO-DATE AVAILABLE AGE example-apicurioregistry-sql-deployment 1/1 1 1 XmYs
oc get routes
と入力してHOST/PORT
URL を取得し、ブラウザーで Apicurio Registry Web コンソールを起動します。以下に例を示します。example-apicurioregistry-sql.apicurio-registry.router-default.apps.mycluster.myorg.mycompany.com
第2章 OpenShift に Apicurio Registry をインストールする
本章では、OpenShift Container Platform に Apicurio Registry をインストールする方法を説明します。
前提条件
2.1. OpenShift OperatorHub からの Apicurio Registry のインストール
OperatorHub から OpenShift クラスターに Apicurio Registry Operator をインストールできます。OperatorHub は OpenShift Container Platform Web コンソールから使用でき、クラスター管理者が Operator を検出およびインストールするためのインターフェイスを提供します。詳細については、OperatorHub について を参照してください。
環境に応じて、複数の Apicurio Registry インスタンスをインストールできます。インスタンス数は、Apicurio Registry に保存されているアーティファクトの数および種類と、選択したストレージオプションによって異なります。
前提条件
- クラスター管理者として OpenShift クラスターにアクセスできる。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、クラスター管理者権限を持つアカウントを使用してログインします。
新しい OpenShift プロジェクトを作成します。
- 左側のナビゲーションメニューで、Home、Project、Create Project と順にクリックします。
-
プロジェクト名 (
my-project
など) を入力し、Create をクリックします。
- 左側のナビゲーションメニューで、Operators をクリックした後、OperatorHub をクリックします。
-
Filter by keyword テキストボックスに
registry
を入力し、Red Hat Integration - Service Registry Operator を見つけます。 - Operator に関する情報を読み、Install をクリックして Operator サブスクリプションページを表示します。
サブスクリプション設定を選択します。以下に例を示します。
Update Channel: 以下のいずれかを選択します。
- 2.x: 2.3.0 や 2.0.3 などのすべてのマイナーおよびパッチの更新が含まれます。たとえば、2.0.x へのインストールは 2.3.x にアップグレードされます。
- 2.0.x: 2.0.1 や 2.0.2 などのパッチの更新のみが含まれます。たとえば、2.0.x へのインストールは 2.3.x を無視します。
Installation Mode: 以下のいずれかを選択します。
- All namespaces on the cluster (default)
- A specific namespace on the cluster および my-project
- Approval Strategy: Automatic または Manual を選択します。
- Install をクリックし、Operator が使用できるようになるまでしばらく待ちます。
第3章 AMQ Streams に Apicurio Registry ストレージをデプロイする
この章では、AMQ Streams に Apicurio Registry データストレージをインストールして設定する方法について説明します。
3.1. OpenShift OperatorHub からの AMQ Streams のインストール:
AMQ Streams がインストールされていない場合は、OperatorHub から OpenShift クラスターに AMQ Streams Operator をインストールできます。OperatorHub は OpenShift Container Platform Web コンソールから使用でき、クラスター管理者が Operator を検出およびインストールするためのインターフェイスを提供します。詳細については、OperatorHub について を参照してください。
前提条件
- クラスター管理者として OpenShift クラスターにアクセスできる。
- AMQ Streams のインストールの詳細は、OpenShift での AMQ Streams のデプロイと管理 を参照してください。ここでは、OpenShift OperatorHub を使用したインストールの簡単な例を示します。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、クラスター管理者権限を持つアカウントを使用してログインします。
-
AMQ Streams をインストールする OpenShift プロジェクトに切り替えます。たとえば、Project ドロップダウンから、
my-project
を選択します。 - 左側のナビゲーションメニューで、Operators をクリックした後、OperatorHub をクリックします。
-
Filter by keyword テキストボックスに
AMQ Streams
を入力し、Red Hat Integration - AMQ Streams を見つけます。 - Operator に関する情報を読み、Install をクリックして Operator サブスクリプションページを表示します。
サブスクリプション設定を選択します。以下に例を示します。
- Update Channel を選択してから amq-streams-2.6.x を選択します。
Installation Mode: 以下のいずれかを選択します。
- All namespaces on the cluster (default)
- A specific namespace on the cluster > my-project
- Approval Strategy: Automatic または Manual を選択します。
- Install をクリックし、Operator が使用できるようになるまでしばらく待ちます。
3.2. OpenShift で Kafka ストレージを使用して Apicurio Registry を設定する
このセクションでは、OpenShift で AMQ Streams を使用して Apicurio Registry 用に Kafka ベースのストレージを設定する方法について説明します。kafkasql
ストレージオプションは、キャッシュにインメモリー H2 データベースを備えた Kafka ストレージを使用します。このストレージオプションは、OpenShift の Kafka クラスターに persistent
ストレージが設定されている実稼働環境に適しています。
既存の Kafka クラスターに Apicurio Registry をインストールするか、環境に応じて新しい Kafka クラスターを作成できます。
前提条件
- クラスター管理者として OpenShift クラスターにアクセスできる。
- Apicurio Registry がすでにインストールされている必要があります。2章OpenShift に Apicurio Registry をインストールする を参照してください。
- AMQ Streams がすでにインストールされている。「OpenShift OperatorHub からの AMQ Streams のインストール:」 を参照してください。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、クラスター管理者権限を持つアカウントを使用してログインします。
Kafka クラスターがまだ設定されていない場合は、AMQ Streams を使用して新しい Kafka クラスターを作成します。たとえば、OpenShift OperatorHub では以下を実行します。
- Installed Operators をクリックしてから Red Hat Integration - AMQ Streams をクリックします。
- Provided APIs、Kafka と選択し、Create Instance をクリックして新しい Kafka クラスターを作成します。
適切にカスタムリソース定義を編集し、Create をクリックします。
警告デフォルトの例では、3 つの Zookeeper ノード、および、
ephemeral
ストレージを持つ 3 つの Kafka ノードを持つクラスターが作成されます。この一時ストレージは開発およびテストにのみ適しており、実稼働には適していません。詳細は、OpenShift での AMQ Streams のデプロイと管理 を参照してください。
- クラスターの準備ができたら、Provided APIs > Kafka > my-cluster > YAML をクリックします。
status
ブロックで、bootstrapServers
値のコピーを作成します。これは、後で Apicurio Registry をデプロイするために使用します。以下に例を示します。status: ... conditions: ... listeners: - addresses: - host: my-cluster-kafka-bootstrap.my-project.svc port: 9092 bootstrapServers: 'my-cluster-kafka-bootstrap.my-project.svc:9092' type: plain ...
- Installed Operators > Red Hat Integration - Service Registry > ApicurioRegistry > Create ApicurioRegistry をクリックします。
次のカスタムリソース定義を貼り付けますが、前にコピーした
bootstrapServers
値を使用します。apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry-kafkasql spec: configuration: persistence: 'kafkasql' kafkasql: bootstrapServers: 'my-cluster-kafka-bootstrap.my-project.svc:9092'
- Create をクリックし、Apicurio Registry ルートが OpenShift に作成されるのを待ちます。
Networking > Route をクリックして、Apicurio Registry Web コンソールの新しいルートにアクセスします。以下に例を示します。
http://example-apicurioregistry-kafkasql.my-project.my-domain-name.com/
Apicurio Registry がデータの保存に使用する Kafka トピックを設定するには、Installed Operators > Red Hat Integration - AMQ Streams > Provided APIs > Kafka Topic > kafkasql-journal > YAML をクリックします。以下に例を示します。
apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2 kind: KafkaTopic metadata: name: kafkasql-journal labels: strimzi.io/cluster: my-cluster namespace: ... spec: partitions: 3 replicas: 3 config: cleanup.policy: compact
警告Apicurio Registry で使用される Kafka トピック (デフォルトでは
kafkasql-journal
という名前) を圧縮クリーンアップポリシーで設定する必要があります。そうしないと、データ損失が発生する可能性があります。
関連情報
- AMQ Streams を使用した Kafka クラスターとトピックの作成の詳細は、OpenShift での AMQ Streams のデプロイと管理 を参照してください。
3.3. TLS セキュリティーでの Kafka ストレージの設定
AMQ Streams Operator および Apicurio Registry Operator を、暗号化された Transport Layer Security (TLS) 接続を使用するように設定できます。
前提条件
- OperatorHub またはコマンドラインを使用して Apicurio Registry Operator をインストールしている。
- AMQ Streams Operator がインストールされているか、Kafka が OpenShift クラスターからアクセスできる。
ここでは、AMQ Streams Operator が利用可能であることを前提としていますが、任意の Kafka デプロイメントを使用できます。この場合、Apicurio Registry Operator が想定する Openshift シークレットを手動で作成する必要があります。
手順
- OpenShift Web コンソールで Installed Operators をクリックし、AMQ Streams Operator の詳細を選択してから、Kafka タブをクリックします。
- Create Kafka をクリックし、Apicurio Registry ストレージの新しい Kafka クラスターをプロビジョニングします。
Kafka クラスターに TLS 認証を使用するように、
authorization
フィールドとtls
フィールドを設定します。次に例を示します。apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2 kind: Kafka metadata: name: my-cluster namespace: registry-example-kafkasql-tls # Change or remove the explicit namespace spec: kafka: config: offsets.topic.replication.factor: 3 transaction.state.log.replication.factor: 3 transaction.state.log.min.isr: 2 log.message.format.version: '2.7' inter.broker.protocol.version: '2.7' version: 2.7.0 storage: type: ephemeral replicas: 3 listeners: - name: tls port: 9093 type: internal tls: true authentication: type: tls authorization: type: simple entityOperator: topicOperator: {} userOperator: {} zookeeper: storage: type: ephemeral replicas: 3
データを保存するために Apicurio Registry によって自動作成されるデフォルトの Kafka トピック名は
kafkasql-journal
です。環境変数を設定することで、この動作またはデフォルトのトピック名をオーバーライドできます。デフォルト値は以下のとおりです。-
REGISTRY_KAFKASQL_TOPIC_AUTO_CREATE=true
-
REGISTRY_KAFKASQL_TOPIC=kafkasql-journal
Kafka トピックを手動で作成しない場合は、次の手順を省略します。
-
Kafka Topic タブをクリックし、Create Kafka Topic をクリックして、
kafkasql-journal
トピックを作成します。apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta1 kind: KafkaTopic metadata: name: kafkasql-journal labels: strimzi.io/cluster: my-cluster namespace: registry-example-kafkasql-tls spec: partitions: 2 replicas: 1 config: cleanup.policy: compact
Kafka User リソースを作成し、Apicurio Registry ユーザーの認証および認可を設定します。
metadata
セクションでユーザー名を指定するか、デフォルトのmy-user
を使用できます。apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta1 kind: KafkaUser metadata: name: my-user labels: strimzi.io/cluster: my-cluster namespace: registry-example-kafkasql-tls spec: authentication: type: tls authorization: acls: - operation: All resource: name: '*' patternType: literal type: topic - operation: All resource: name: '*' patternType: literal type: cluster - operation: All resource: name: '*' patternType: literal type: transactionalId - operation: All resource: name: '*' patternType: literal type: group type: simple
注記このシンプルな例では、admin パーミッションを前提とし、Kafka トピックを自動的に作成します。Apicurio Registry が必要とするトピックとリソース専用に
authorization
セクションを設定する必要があります。次の例は、Kafka トピックを手動で作成する場合に必要な最小設定を示しています。
... authorization: acls: - operations: - Read - Write resource: name: kafkasql-journal patternType: literal type: topic - operations: - Read - Write resource: name: apicurio-registry- patternType: prefix type: group type: simple
Workloads、Secrets の順にクリックして、Apicurio Registry が Kafka クラスターに接続するために AMQ Streams が作成する 2 つのシークレットを見つけます。
-
my-cluster-cluster-ca-cert
- Kafka クラスターの PKCS12 トラストストアが含まれています my-user
- ユーザーのキーストアが含まれます注記シークレットの名前は、クラスターまたはユーザー名によって異なります。
-
シークレットを手動で作成する場合は、以下のキーと値のペアを含める必要があります。
my-cluster-ca-cert
-
ca.p12
- PKCS12 形式のトラストストア -
ca.password
- truststore password
-
my-user
-
user.p12
- PKCS12 形式のキーストア -
user.password
- keystore password
-
次の設定例を設定して、Apicurio Registry をデプロイします。
apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry-kafkasql-tls spec: configuration: persistence: "kafkasql" kafkasql: bootstrapServers: "my-cluster-kafka-bootstrap.registry-example-kafkasql-tls.svc:9093" security: tls: keystoreSecretName: my-user truststoreSecretName: my-cluster-cluster-ca-cert
プレーンでセキュアでないユースケースとは別の bootstrapServers
アドレスを使用する必要があります。アドレスは TLS 接続をサポートする必要があり、指定された Kafka リソースの type:tls
フィールドにあります。
3.4. SCRAM セキュリティーでの Kafka ストレージの設定
Kafka クラスターの Salted Challenge Response Authentication Mechanism (SCRAM-SHA-512) を使用するように AMQ Streams Operator および Apicurio Registry Operator を設定できます。
前提条件
- OperatorHub またはコマンドラインを使用して Apicurio Registry Operator をインストールしている。
- AMQ Streams Operator がインストールされているか、Kafka が OpenShift クラスターからアクセスできる。
ここでは、AMQ Streams Operator が利用可能であることを前提としていますが、任意の Kafka デプロイメントを使用できます。この場合、Apicurio Registry Operator が想定する Openshift シークレットを手動で作成する必要があります。
手順
- OpenShift Web コンソールで Installed Operators をクリックし、AMQ Streams Operator の詳細を選択してから、Kafka タブをクリックします。
- Create Kafka をクリックし、Apicurio Registry ストレージの新しい Kafka クラスターをプロビジョニングします。
Kafka クラスターに SCRAM-SHA-512 認証を使用するように、
authorization
フィールドとtls
フィールドを設定します。次に例を示します。apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2 kind: Kafka metadata: name: my-cluster namespace: registry-example-kafkasql-scram # Change or remove the explicit namespace spec: kafka: config: offsets.topic.replication.factor: 3 transaction.state.log.replication.factor: 3 transaction.state.log.min.isr: 2 log.message.format.version: '2.7' inter.broker.protocol.version: '2.7' version: 2.7.0 storage: type: ephemeral replicas: 3 listeners: - name: tls port: 9093 type: internal tls: true authentication: type: scram-sha-512 authorization: type: simple entityOperator: topicOperator: {} userOperator: {} zookeeper: storage: type: ephemeral replicas: 3
データを保存するために Apicurio Registry によって自動作成されるデフォルトの Kafka トピック名は
kafkasql-journal
です。環境変数を設定することで、この動作またはデフォルトのトピック名をオーバーライドできます。デフォルト値は以下のとおりです。-
REGISTRY_KAFKASQL_TOPIC_AUTO_CREATE=true
-
REGISTRY_KAFKASQL_TOPIC=kafkasql-journal
Kafka トピックを手動で作成しない場合は、次の手順を省略します。
-
Kafka Topic タブをクリックし、Create Kafka Topic をクリックして、
kafkasql-journal
トピックを作成します。apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta1 kind: KafkaTopic metadata: name: kafkasql-journal labels: strimzi.io/cluster: my-cluster namespace: registry-example-kafkasql-scram spec: partitions: 2 replicas: 1 config: cleanup.policy: compact
Kafka User リソースを作成し、Apicurio Registry ユーザーの SCRAM 認証および認可を設定します。
metadata
セクションでユーザー名を指定するか、デフォルトのmy-user
を使用できます。apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta1 kind: KafkaUser metadata: name: my-user labels: strimzi.io/cluster: my-cluster namespace: registry-example-kafkasql-scram spec: authentication: type: scram-sha-512 authorization: acls: - operation: All resource: name: '*' patternType: literal type: topic - operation: All resource: name: '*' patternType: literal type: cluster - operation: All resource: name: '*' patternType: literal type: transactionalId - operation: All resource: name: '*' patternType: literal type: group type: simple
注記このシンプルな例では、admin パーミッションを前提とし、Kafka トピックを自動的に作成します。Apicurio Registry が必要とするトピックとリソース専用に
authorization
セクションを設定する必要があります。次の例は、Kafka トピックを手動で作成する場合に必要な最小設定を示しています。
... authorization: acls: - operations: - Read - Write resource: name: kafkasql-journal patternType: literal type: topic - operations: - Read - Write resource: name: apicurio-registry- patternType: prefix type: group type: simple
Workloads、Secrets の順にクリックして、Apicurio Registry が Kafka クラスターに接続するために AMQ Streams が作成する 2 つのシークレットを見つけます。
-
my-cluster-cluster-ca-cert
- Kafka クラスターの PKCS12 トラストストアが含まれています my-user
- ユーザーのキーストアが含まれます注記シークレットの名前は、クラスターまたはユーザー名によって異なります。
-
シークレットを手動で作成する場合は、以下のキーと値のペアを含める必要があります。
my-cluster-ca-cert
-
ca.p12
-PKCS12 形式のトラストストア -
ca.password
- truststore password
-
my-user
-
パスワード
- ユーザーパスワード
-
Apicurio Registry をデプロイするように、以下の設定例を設定します。
apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry-kafkasql-scram spec: configuration: persistence: "kafkasql" kafkasql: bootstrapServers: "my-cluster-kafka-bootstrap.registry-example-kafkasql-scram.svc:9093" security: scram: truststoreSecretName: my-cluster-cluster-ca-cert user: my-user passwordSecretName: my-user
プレーンでセキュアでないユースケースとは別の bootstrapServers
アドレスを使用する必要があります。アドレスは TLS 接続をサポートする必要があり、指定された Kafka リソースの type:tls
フィールドにあります。
3.5. Kafka ストレージの OAuth 認証の設定
AMQ Sttreams で Kafka-based のストレージを使用する場合、Service Registry は OAuth 認証を必要とする Kafka クラスターへのアクセスをサポートします。このサポートを有効にするには、Apicurio Registry デプロイメントでいくつかの環境変数を設定する必要があります。
これらの環境変数を設定すると、Apicurio Registry の Kafka プロデューサーおよびコンシューマーアプリケーションはこの設定を使用して、OAuth を介して Kafka クラスターに対して認証します。
前提条件
- AMQ Streams で Apicurio Registry データの Kafka ベースのストレージをすでに設定している必要があります。「OpenShift で Kafka ストレージを使用して Apicurio Registry を設定する」 を参照してください。
手順
Apicurio Registry デプロイメントで次の環境変数を設定します。
環境変数 説明 デフォルト値 ENABLE_KAFKA_SASL
Kafka の Apicurio Registry ストレージの SASL OAuth 認証を有効にします。他の変数を有効にするには、この変数を
true
に設定する必要があります。false
CLIENT_ID
Kafka への認証に使用されるクライアント ID。
-
CLIENT_SECRET
Kafka への認証に使用されるクライアントシークレット。
-
OAUTH_TOKEN_ENDPOINT_URI
OAuth ID サーバーの URL。
http://localhost:8090
関連情報
- OpenShift で Apicurio Registry 環境変数を設定する方法の例については、次を参照してください。「OpenShift での Apicurio Registry ヘルスチェックの設定」
第4章 PostgreSQL データベースに Apicurio Registry ストレージをデプロイする
本章では、PostgreSQL データベースで Apicurio Registry データストレージをインストール、設定、および管理する方法を説明します。
4.1. OpenShift OperatorHub からの PostgreSQL データベースのインストール
PostgreSQL データベース Operator がインストールされていない場合は、OperatorHub から OpenShift クラスターに PostgreSQL Operator をインストールできます。OperatorHub は OpenShift Container Platform Web コンソールから使用でき、クラスター管理者が Operator を検出およびインストールするためのインターフェイスを提供します。詳細については、OperatorHub について を参照してください。
前提条件
- クラスター管理者として OpenShift クラスターにアクセスできる。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、クラスター管理者権限を持つアカウントを使用してログインします。
-
PostgreSQL Operator をインストールする OpenShift プロジェクトに切り替えます。たとえば、Project ドロップダウンから、
my-project
を選択します。 - 左側のナビゲーションメニューで、Operators をクリックした後、OperatorHub をクリックします。
-
Filter by keyword テキストボックスに
PostgreSQL
と入力して、環境に適した Operator を見つけます (例: Crunchy PostgreSQL for OpenShift)。 - Operator に関する情報を読み、Install をクリックして Operator サブスクリプションページを表示します。
サブスクリプション設定を選択します。以下に例を示します。
- Update Channel: stable
- Installation Mode: A specific namespace on the cluster および my-project
- Approval Strategy: Automatic または Manual を選択します。
Install をクリックし、Operator が使用できるようになるまでしばらく待ちます。
重要データベースの作成と管理方法の詳細については、選択したPostgreSQL Operator のドキュメントを読む必要があります。
4.2. OpenShift での PostgreSQL データベースストレージを使用した Apicurio Registry の設定
本セクションでは、PostgreSQL データベース Operator を使用して、OpenShift の Apicurio Registry のストレージを設定する方法を説明します。既存のデータベースに Apicurio Registry をインストールするか、環境に応じて新規データベースを作成することができます。本セクションでは、Dev4Ddevs.com による PostgreSQL Operator を使用する簡単な例を紹介します。
前提条件
- クラスター管理者として OpenShift クラスターにアクセスできる。
- Apicurio Registry がすでにインストールされている必要があります。2章OpenShift に Apicurio Registry をインストールする を参照してください。
- OpenShift に PostgreSQL Operator がすでにインストールされている。たとえば、「OpenShift OperatorHub からの PostgreSQL データベースのインストール」 を参照してください。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、クラスター管理者権限を持つアカウントを使用してログインします。
-
Apicurio Registry および PostgreSQL Operator がインストールされている OpenShift プロジェクトに切り替えます。たとえば、Project ドロップダウンから、
my-project
を選択します。 - Apicurio Registry ストレージの PostgreSQL データベースを作成します。たとえば、Installed Operators、PostgreSQL Operator by Dev4Ddevs.com の順にクリックした後、Create database をクリックします。
YAML をクリックし、以下のようにデータベース設定を編集します。
-
name
: 値をregistry
に変更します -
image
: 値をcentos/postgresql-12-centos7
に変更します
-
実際の環境に応じて、必要に応じてその他のデータベース設定を編集します。以下に例を示します。
apiVersion: postgresql.dev4devs.com/v1alpha1 kind: Database metadata: name: registry namespace: my-project spec: databaseCpu: 30m databaseCpuLimit: 60m databaseMemoryLimit: 512Mi databaseMemoryRequest: 128Mi databaseName: example databaseNameKeyEnvVar: POSTGRESQL_DATABASE databasePassword: postgres databasePasswordKeyEnvVar: POSTGRESQL_PASSWORD databaseStorageRequest: 1Gi databaseUser: postgres databaseUserKeyEnvVar: POSTGRESQL_USER image: centos/postgresql-12-centos7 size: 1
- Create をクリックし、データベースが作成されるまで待ちます。
- Installed Operators > Red Hat Integration - Service Registry > ApicurioRegistry > Create ApicurioRegistry をクリックします。
以下のカスタムリソース定義に貼り付け、データベース
url
およびクレデンシャルの値を編集して環境と一致するようにします。apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry-sql spec: configuration: persistence: 'sql' sql: dataSource: url: 'jdbc:postgresql://<service name>.<namespace>.svc:5432/<database name>' # e.g. url: 'jdbc:postgresql://acid-minimal-cluster.my-project.svc:5432/registry' userName: 'postgres' password: '<password>' # Optional
- Create をクリックし、Apicurio Registry ルートが OpenShift に作成されるのを待ちます。
Networking > Route をクリックして、Apicurio Registry Web コンソールの新しいルートにアクセスします。以下に例を示します。
http://example-apicurioregistry-sql.my-project.my-domain-name.com/
4.3. Apicurio Registry PostgreSQL ストレージのバックアップ
PostgreSQL データベースでストレージを使用する場合は、Apicurio Registry に保存されているデータを定期的にバックアップする必要があります。
SQL Dump は、どのような PostgreSQL インストールでも動作するシンプルな手順です。これは pg_dump ユーティリティーを使用して、ダンプ時と同じ状態でデータベースを再作成するために使用できる SQL コマンドでファイルを生成します。
pg_dump
は通常の PostgreSQL クライアントアプリケーションで、データベースにアクセスできる任意のリモートホストから実行することができます。他のクライアントと同様に、実行できる操作はユーザーの権限によって制限されます。
手順
pg_dump
コマンドを使用して、出力をファイルにリダイレクトします。$ pg_dump dbname > dumpfile
-hhost
および-pport
オプションを使用して、pg_dump
が接続するデータベースサーバーを指定できます。gzip などの圧縮ツールを使用して大きなダンプファイルを減らすことができます。以下に例を示します。
$ pg_dump dbname | gzip > filename.gz
関連情報
- クライアント認証の詳細は、PostgreSQL のドキュメント を参照してください。
- レジストリーコンテンツのインポートとエクスポートの詳細は、REST API を使用した Apicurio Registry コンテンツの管理 を参照してください。
4.4. Apicurio Registry PostgreSQL ストレージの復元
psql
ユーティリティーを使用して、 pg_dump
によって作成された SQL Dump ファイルを復元できます。
前提条件
-
pg_dump
を使用して、PostgreSQL データベースをすでにバックアップしている。「Apicurio Registry PostgreSQL ストレージのバックアップ」を参照してください。 - オブジェクトを所有するユーザー、またはダンプされたデータベースのオブジェクトに対する権限があるユーザーがすべて存在している。
手順
以下のコマンドを入力して、データベースを作成します。
$ createdb -T template0 dbname
以下のコマンドを入力して SQL ダンプを復元します
$ psql dbname < dumpfile
- クエリーオプティマイザーが便利な統計を持つように、各データベースで ANALYZE を実行します。
第5章 Apicurio Registry デプロイメントの保護
Apicurio Registry は、OpenID Connect (OIDC) および HTTP Basic をベースとする Red Hat Single Sign-On を使用して、認証および認可を行います。Red Hat Single Sign-On Operator を使用して必要な設定を自動的に設定するか、Red Hat Single Sign-On および Apicurio Registry で手動で設定する必要があります。
Apicurio Registry は、OpenID Connect (OIDC) と OAuth 認可コードフローをベースとする Microsoft Azure Active Directory を使用した認証と認可も行います。Azure AD および Apicurio Registry で、必要な設定を手動で行えます。
Apicurio Registry は、Red Hat Single Sign-On または Azure AD を使用したロールベースの認可オプションに加えて、アーティファクト作成者のみが書き込み権限を持つ、スキーマまたは API レベルでのコンテンツベースの認可も提供します。OpenShift クラスターの内部または外部から Apicurio Registry への HTTPS 接続を設定することもできます。
この章では、OpenShift 上の Apicurio Registry デプロイメントで、次のセキュリティーオプションを設定する方法について説明します。
- 「Red Hat Single Sign-On Operator を使用した Apicurio Registry の保護」
- 「Red Hat Single Sign-On を使用した Apicurio Registry の認証と認可の設定」
- 「Microsoft Azure Active Directory を使用した Apicurio Registry の認証と認可の設定」
- 「Apicurio Registry の認証および認可の設定オプション」
- 「OpenShift クラスター内から Apicurio Registry への HTTPS 接続の設定」
- 「OpenShift クラスター外から Apicurio Registry への HTTPS 接続の設定」
関連情報
Java クライアントアプリケーションのセキュリティー設定の詳細は、以下を参照してください。
5.1. Red Hat Single Sign-On Operator を使用した Apicurio Registry の保護
次の手順は、Red Hat Single Sign-On によって保護されるように Apicurio Registry REST API と Web コンソールを設定する方法を示しています。
Apicurio Registry は、次のユーザーロールをサポートしています。
名前 | 機能 |
---|---|
| 完全なアクセス。制限はありません。 |
|
アーティファクトを作成し、アーティファクトルールを設定します。グローバルルールの変更、インポート/エクスポートの実行、 |
|
表示と検索のみ。アーテファクトやルールの変更、インポート/エクスポートの実行、 |
ApicurioRegistry
CRD には、Web コンソールを読み取り専用モードに設定するために使用できる関連する設定オプションがあります。ただし、この設定は REST API には影響しません。
前提条件
- Apicurio Registry Operator がインストールされている。
- Red Hat Single Sign-On Operator をインストールするか、OpenShift クラスターからアクセスできる Red Hat Single Sign-On が必要です。
この手順の設定例は、開発およびテストのみを目的としています。手順を単純にするために、実稼働環境で推奨される HTTPS やその他のセキュリティーは使用しません。詳細は、Red Hat Single Sign-On のドキュメントを参照してください。
手順
- OpenShift Web コンソールで、Installed Operators および Red Hat Single Sign-On Operator をクリックし、Keycloak タブをクリックします。
Create Keycloak をクリックし、Apicurio Registry デプロイメントのセキュリティーを保護するために、新しい Red Hat Single Sign-On インスタンスをプロビジョニングします。デフォルト値を使用できます。以下に例を示します。
apiVersion: keycloak.org/v1alpha1 kind: Keycloak metadata: name: example-keycloak labels: app: sso spec: instances: 1 externalAccess: enabled: True podDisruptionBudget: enabled: True
- インスタンスが作成されるまで待ち、Networking をクリックした後に Routes をクリックし、keycloak インスタンスの新規ルートにアクセスします。
- Location URL をクリックし、表示された URL 値をコピーして、後で Apicurio Registry のデプロイ時に使用します。
Installed Operators および Red Hat Single Sign-On Operator をクリックし、Keycloak Realm タブをクリックした後、Create Keycloak Realm をクリックして
registry
のサンプルレルムを作成します。apiVersion: keycloak.org/v1alpha1 kind: KeycloakRealm metadata: name: registry-keycloakrealm labels: app: sso spec: instanceSelector: matchLabels: app: sso realm: displayName: Registry enabled: true id: registry realm: registry sslRequired: none roles: realm: - name: sr-admin - name: sr-developer - name: sr-readonly clients: - clientId: registry-client-ui implicitFlowEnabled: true redirectUris: - '*' standardFlowEnabled: true webOrigins: - '*' publicClient: true - clientId: registry-client-api implicitFlowEnabled: true redirectUris: - '*' standardFlowEnabled: true webOrigins: - '*' publicClient: true users: - credentials: - temporary: false type: password value: changeme enabled: true realmRoles: - sr-admin username: registry-admin - credentials: - temporary: false type: password value: changeme enabled: true realmRoles: - sr-developer username: registry-developer - credentials: - temporary: false type: password value: changeme enabled: true realmRoles: - sr-readonly username: registry-user
重要実稼働環境にデプロイする場合は、ご使用の環境に適した値でこの
KeycloakRealm
リソースをカスタマイズする必要があります。Red Hat Single Sign-On Web コンソールを使用してレルムを作成および管理することもできます。クラスターに有効な HTTPS 証明書が設定されていない場合は、一時的な回避策として次の HTTP
Service
およびIngress
リソースを作成できます。Networking をクリックしてから Services をクリックし、以下の例を使用して Create Service をクリックします。
apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: keycloak-http labels: app: keycloak spec: ports: - name: keycloak-http protocol: TCP port: 8080 targetPort: 8080 selector: app: keycloak component: keycloak type: ClusterIP sessionAffinity: None status: loadBalancer: {}
Networking をクリックしてから Ingresses をクリックし、以下の例を使用して Create Ingress をクリックします。
apiVersion: networking.k8s.io/v1 kind: Ingress metadata: name: keycloak-http labels: app: keycloak spec: rules: - host: KEYCLOAK_HTTP_HOST http: paths: - path: / pathType: ImplementationSpecific backend: service: name: keycloak-http port: number: 8080
host
の値を変更して、Apicurio Registry ユーザーがアクセスできるルートを作成し、Red Hat Single Sign-On Operator によって作成された HTTPS ルートの代わりにこれを使用します。
Apicurio Registry Operator をクリックし、以下の例のように ApicurioRegistry タブをクリックして Create ApicurioRegistry をクリックしますが、
keycloak
セクションの値を置き換えます。apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry-kafkasql-keycloak spec: configuration: security: keycloak: url: "http://keycloak-http-<namespace>.apps.<cluster host>" # ^ Required # Use an HTTP URL in development. realm: "registry" # apiClientId: "registry-client-api" # ^ Optional (default value) # uiClientId: "registry-client-ui" # ^ Optional (default value) persistence: 'kafkasql' kafkasql: bootstrapServers: '<my-cluster>-kafka-bootstrap.<my-namespace>.svc:9092'
5.2. Red Hat Single Sign-On を使用した Apicurio Registry の認証と認可の設定
このセクションでは、Apicurio Registry および Red Hat Single Sign-On の認証および認可オプションを手作業で設定する方法を説明します。
また、これらの設定を自動的に設定する方法の詳細は、「Red Hat Single Sign-On Operator を使用した Apicurio Registry の保護」 を参照してください。
Apicurio Registry Web コンソールとコア REST API は、OAuth と OpenID Connect (OIDC) をベースとする Red Hat Single Sign-On での認証をサポートします。同じ Red Hat Single Sign-On レルムとユーザーは OpenID Connect を使用して Apicurio Registry Web コンソールとコア REST API で連携されるため、必要なクレデンシャルは 1 セットのみです。
Apicurio Registry は、デフォルトの admin、write、および read-only ユーザーロールのロールベースの認可を提供します。Apicurio Registry は、レジストリーアーティファクトの作成者のみが更新または削除できる、コンテンツベースの認可をスキーマまたは API レベルで提供します。Apicurio Registry の認証および認可設定は、デフォルトでは無効になっています。
前提条件
- Red Hat Single Sign-On がインストールされ、実行中である。詳細は、Red Hat Single Sign-On のユーザードキュメント を参照してください。
- Apicurio Registry がインストールされ、実行されています。
手順
-
Red Hat Single Sign-On 管理コンソールで、Apicurio Registry 用の Red Hat Single Sign-On レルムを作成します。デフォルトでは、Apicurio Registry は
registry
のレルム名を想定しています。レルムの作成に関する詳細は、Red Hat Single Sign-On のユーザードキュメント を参照してください。 Apicurio Registry API 用の Red Hat Single Sign-On クライアントを作成します。デフォルトでは、Apicurio Registry は次の設定を想定しています。
-
Client ID:
registry-api
-
Client Protocol:
openid-connect
Access Type:
bearer-only
他のクライアント設定にはデフォルト値を使用できます。
注記Red Hat Single Sign-On サービスアカウントを使用している場合、クライアントの Access Type は、
bearer-only
ではなくconfidential
である必要があります。
-
Client ID:
Apicurio Registry Web コンソール用の Red Hat Single Sign-On クライアントを作成します。デフォルトでは、Apicurio Registry は次の設定を想定しています。
-
Client ID:
apicurio-registry
-
Client Protocol:
openid-connect
-
Access Type:
public
-
Valid Redirect URLs:
http://my-registry-url:8080/*
Web Origins:
+
他のクライアント設定にはデフォルト値を使用できます。
-
Client ID:
OpenShift 上の Apicurio Registry デプロイメントで、次の Apicurio Registry 環境変数を設定して、Red Hat Single Sign-On を使用した認証を設定します。
表5.2 Red Hat Single Sign-On を使用した Apicurio Registry 認証の設定 環境変数 説明 型 デフォルト AUTH_ENABLED
Apicurio Registry の認証を有効にします。
true
に設定する場合は、以下の環境変数が Red Hat Single Sign-On の認証に必要です。String
false
KEYCLOAK_URL
Red Hat Single Sign-On 認証サーバーの URL。たとえば、
http://localhost:8080
です。String
-
KEYCLOAK_REALM
認証用の Red Hat Single Sign-On レルム。たとえば、
registry
です。String
-
KEYCLOAK_API_CLIENT_ID
Apicurio Registry REST API のクライアント ID。
String
registry-api
KEYCLOAK_UI_CLIENT_ID
Apicurio Registry Web コンソールのクライアント ID。
String
apicurio-registry
ヒントOpenShift に環境変数を設定する例については、「OpenShift での Apicurio Registry ヘルスチェックの設定」 を参照してください。
以下のオプションを
true
に設定して、Red Hat Single Sign-On で Apicurio Registry ユーザーロールを有効にします。表5.3 Apicurio Registry ロールベース認証の設定 環境変数 Java システムプロパティー 型 デフォルト値 ROLE_BASED_AUTHZ_ENABLED
registry.auth.role-based-authorization
Boolean
false
Apicurio Registry ユーザーロールが有効になっている場合、Apicurio Registry ユーザーを、Red Hat Single Sign-On レルム内の以下のデフォルトユーザーロールの少なくとも 1 つに割り当てる必要があります。
表5.4 レジストリーの認証および認可のデフォルトユーザーロール Role アーティファクトの読み取り アーティファクトの書き込み グローバルルール Summary sr-admin
◯
はい
◯
すべての作成、読み取り、更新、および削除操作へのフルアクセス。
sr-developer
◯
はい
✕
グローバルルールの設定を除く、作成、読み取り、更新、および削除操作へのアクセス。このロールは、アーティファクト固有のルールを設定できます。
sr-readonly
◯
いいえ
✕
読み取りおよび検索操作のみへのアクセス。このロールはルールを設定できません。
以下を
true
に設定して、Apicurio Registry のスキーマおよび API アーティファクトの更新に対して所有者のみの認可を有効にします。表5.5 所有者のみの認可の設定 環境変数 Java システムプロパティー 型 デフォルト値 REGISTRY_AUTH_OBAC_ENABLED
registry.auth.owner-only-authorization
Boolean
false
関連情報
- デフォルト以外のユーザーロール名の設定の詳細は、「Apicurio Registry の認証および認可の設定オプション」 を参照してください。
- オープンソースのアプリケーションおよび Keycloak レルムについては、Docker Compose example of Apicurio Registry with Keycloak を参照してください。
- 実稼働環境で Red Hat Single Sign-On を使用する方法の詳細は、Red Hat Single Sign-On のドキュメント を参照してください。
5.3. Microsoft Azure Active Directory を使用した Apicurio Registry の認証と認可の設定
このセクションでは、Apicurio Registry および Microsoft Azure Active Directory (Azure AD) の認証および認可オプションを手動で設定する方法について説明します。
Apicurio Registry Web コンソールとコア REST API は、OpenID Connect (OIDC) と OAuth 認可コードフローに基づく Azure AD での認証をサポートします。Apicurio Registry は、デフォルトの admin、write、および read-only ユーザーロールのロールベースの認可を提供します。Apicurio Registry の認証および認可設定は、デフォルトでは無効になっています。
Azure AD を使用して Apicurio Registry を保護するには、特定の設定を持つ Azure AD 内の有効なディレクトリーが必要です。これには、推奨設定を使用して Apicurio Registry アプリケーションを Azure AD ポータルに登録し、Apicurio Registry で環境変数を設定することが含まれます。
前提条件
- Azure AD がインストールされ、実行されている。詳細は、Microsoft Azure AD ユーザードキュメント を参照してください。
- Apicurio Registry がインストールされ、実行されています。
手順
- メールアドレスまたは GitHub アカウントを使用して Azure AD ポータルにログインします。
ナビゲーションメニューで、Manage > App registrations > New registration を選択し、次の設定を完了します。
-
Name: アプリケーション名を入力します。例:
apicurio-registry-example
- Supported account types: Accounts in any organizational directory をクリックします。
Redirect URI: リストから Single-page application を選択し、Apicurio Registry Web コンソールアプリケーションホストを入力します。例:
https://test-registry.com/ui/
重要Apicurio Registry アプリケーションホストを Redirect URI として登録する必要があります。ログインすると、ユーザーは認証のために Apicurio Registry から Azure AD にリダイレクトされます。その後、ユーザーをアプリケーションに戻す必要があります。Azure AD では、登録されていないリダイレクト URL は許可されません。
-
Name: アプリケーション名を入力します。例:
- Register をクリックします。アプリケーション登録の詳細は、Manage > App registrations > apicurio-registry-example を選択すると表示されます。
Manage > Authentication を選択し、アプリケーションがリダイレクト URL とトークンを使用して次のように設定されていることを確認します。
-
Redirect URIs: たとえば、
https://test-registry.com/ui/
です。 - Implicit grant and hybrid flows: ID tokens (used for implicit and hybrid flows) をクリックします。
-
Redirect URIs: たとえば、
-
Azure AD > Admin > App registrations > Your app > Application (client) ID を選択します。例:
123456a7-b8c9-012d-e3f4-5fg67h8i901
-
Azure AD > Admin > App registrations > Your app > Directory (tenant) ID を選択します。例:
https://login.microsoftonline.com/1a2bc34d-567e-89f1-g0hi-1j2kl3m4no56/v2.0
Apicurio Registry で、Azure AD 設定を使用して次の環境変数を設定します。
表5.6 Apicurio Registry での Azure AD の設定 環境変数 説明 設定 KEYCLOAK_API_CLIENT_ID
Apicurio Registry REST API のクライアントアプリケーション ID
手順 5 で取得した Azure AD アプリケーション (クライアント) ID。例:
123456a7-b8c9-012d-e3f4-5fg67h8i901
REGISTRY_OIDC_UI_CLIENT_ID
Apicurio Registry Web コンソールのクライアントアプリケーション ID。
手順 5 で取得した Azure AD アプリケーション (クライアント) ID。例:
123456a7-b8c9-012d-e3f4-5fg67h8i901
REGISTRY_AUTH_URL_CONFIGURED
Azure AD での認証用 URL。
手順 6 で取得した Azure AD アプリケーション (テナント) ID。例:
https://login.microsoftonline.com/1a2bc34d-567e-89f1-g0hi-1j2kl3m4no56/v2.0
。Apicurio Registry で、Apicurio Registry 固有の設定用に次の環境変数を設定します。
表5.7 Apicurio レジストリー固有の設定 環境変数 説明 設定 REGISTRY_AUTH_ENABLED
Apicurio Registry の認証を有効にします。
true
REGISTRY_UI_AUTH_TYPE
Apicurio Registry 認証タイプ。
oidc
CORS_ALLOWED_ORIGINS
Cross-Origin Resource Sharing (CORS) 用の Apicurio Registry デプロイメントのホスト。
例:
https://test-registry.com
REGISTRY_OIDC_UI_REDIRECT_URL
Apicurio Registry Web コンソールのホスト。
例:
https://test-registry.com/ui
ROLE_BASED_AUTHZ_ENABLED
Apicurio レジストリーでロールベースの認証を有効にします。
true
QUARKUS_OIDC_ROLES_ROLE_CLAIM_PATH
Azure AD がロールを保存するクレームの名前。
roles
注記Apicurio Registry でロールを有効にする場合は、アプリケーションロールとして同じロールを Azure AD でも作成する必要があります。Apicurio Registry で想定されるデフォルトのロールは、
sr-admin
、sr-developer
、sr-readonly
です。
関連情報
- デフォルト以外のユーザーロール名の設定の詳細は、「Apicurio Registry の認証および認可の設定オプション」 を参照してください。
- Azure AD の使用に関する詳細は、Microsoft Azure AD のユーザードキュメント を参照してください。
5.4. Apicurio Registry の認証および認可の設定オプション
Apicurio Registry は、Red Hat Single Sign-On または HTTP 基本認証を使用した OpenID Connect の認証オプションを提供します。
Apicurio Registry には、ロールベースおよびコンテンツベースのアプローチの認可オプションが用意されています。
- デフォルトの管理者、書き込み、および読み取り専用のユーザーロールに対するロールベースの認可。
- アーティファクトまたはアーティファクトグループの所有者のみがアーティファクトを更新または削除できるスキーマまたは API アーティファクトのコンテンツベースの認可。
Apicurio Registry のすべての認証および認可オプションはデフォルトで無効になっています。これらのオプションのいずれかを有効にする前に、まず AUTH_ENABLED
オプションを true
に設定する必要があります。
この章では、次の設定オプションについて詳しく説明します。
OpenID Connect と Red Hat Single Sign-On を使用した Apicurio Registry 認証
以下の環境変数を設定して、Red Hat Single Sign-On を使用して Apicurio Registry Web コンソールおよび API の認証を設定できます。
環境変数 | 説明 | 型 | デフォルト |
---|---|---|---|
|
Apicurio Registry の認証を有効にします。 | String |
|
|
Red Hat Single Sign-On 認証サーバーの URL。たとえば、 | String | - |
|
認証用の Red Hat Single Sign-On レルム。たとえば、 | String | - |
| Apicurio Registry REST API のクライアント ID。 | String |
|
| Apicurio Registry Web コンソールのクライアント ID。 | String |
|
HTTP Basic を使用した Apicurio Registry 認証
デフォルトでは、Apicurio Registry は OpenID Connect を使用した認証をサポートしています。ユーザーまたは API クライアントは、Apicurio Registry REST API への認証済み呼び出しを行うためにアクセストークンを取得する必要があります。ただし、一部のツールは OpenID Connect をサポートしていないため、次の設定オプションを true
に設定することで、HTTP Basic 認証をサポートするように Apicurio Registry を設定することもできます。
環境変数 | Java システムプロパティー | 型 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
|
| Boolean |
|
|
| Boolean |
|
Apicurio Registry HTTP Basic クライアント認証情報キャッシュの有効期限
HTTP Basic クライアント認証情報キャッシュの有効期限を設定することもできます。デフォルトでは、HTTP Basic 認証を使用する場合、Apicurio Registry は JWT トークンをキャッシュし、不要なときに新しいトークンを発行しません。JWT トークンのキャッシュ有効期限を設定できます。このトークンは、デフォルトで 10 分に設定されます。
Red Hat Single Sign-On を使用する場合は、この設定を Red Hat Single Sign-On JWT の有効期限から 1 分引いた値に設定することが推奨されます。たとえば、Red Hat Single Sign-On で有効期限を 5
分に設定する場合は、以下の設定オプションを 4
分に設定する必要があります。
環境変数 | Java システムプロパティー | 型 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
|
| Integer |
|
Apicurio Registry のロールベースの認可
次のオプションを true
に設定して、Apicurio Registry でロールベースの認可を有効にすることができます。
環境変数 | Java システムプロパティー | 型 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
|
| Boolean |
|
|
| Boolean |
|
次に、ユーザーの認証トークンに含まれるロール (Red Hat Single Sign-On を使用した認証時に付与されるロールなど) を使用するか、Apicurio Registry によって内部的に管理されるロールマッピングを使用するように、ロールベースの認可を設定できます。
Red Hat Single Sign-On で割り当てられたロールを使用する
Red Hat Single Sign-On によって割り当てられたロールを使用できるようにするには、以下の環境変数を設定します。
環境変数 | 説明 | 型 | デフォルト |
---|---|---|---|
|
| String |
|
| ユーザーが管理者であることを示すロールの名前。 | String |
|
| ユーザーが開発者であることを示すロールの名前。 | String |
|
| ユーザーが読み取り専用アクセス権を持っていることを示すロールの名前。 | String |
|
Apicurio Registry が Red Hat Single Sign-On のロールを使用するように設定されている場合は、Apicurio Registry ユーザーを Red Hat Single Sign-On の以下のユーザーロールの少なくとも 1 つに割り当てる必要があります。ただし、表5.12「Red Hat Single Sign-On を使用した Apicurio Registry ロールベース認証の設定」 の環境変数を使用して別のユーザーロール名を設定できます。
ロール名 | アーティファクトの読み取り | アーティファクトの書き込み | グローバルルール | 説明 |
---|---|---|---|---|
| ◯ | はい | ◯ | すべての作成、読み取り、更新、および削除操作へのフルアクセス。 |
| ◯ | はい | ✕ | グローバルルールの設定およびインポート/エクスポートを除く、操作の作成、読み取り、更新、および削除へのアクセス。このロールは、アーティファクト固有のルールのみを設定できます。 |
| ◯ | いいえ | ✕ | 読み取りおよび検索操作のみへのアクセス。このロールはルールを設定できません。 |
Apicurio Registry でロールを直接管理する
Apicurio Registry によって内部的に管理されるロールの使用を有効にするには、次の環境変数を設定します。
環境変数 | 説明 | 型 | デフォルト |
---|---|---|---|
|
| String |
|
内部てkに管理されたロールマッピングを使用する場合は、Apicurio Registry REST API の /admin/roleMappings
エンドポイントを使用して、ユーザーにロールを割り当てることができます。詳細は、Apicurio Registry REST API のドキュメント を参照してください。
ユーザーに付与できるロールは、ADMIN
、DEVELOPER
、または READ_ONLY
のいずれかだけです。管理者権限を持つユーザーのみが、他のユーザーにアクセス権を付与できます。
Apicurio Registry の管理者オーバーライド設定
Apicurio Registry にはデフォルトの管理者ユーザーがいないため、通常、ユーザーが管理者として識別されるように別の方法を設定すると便利です。次の環境変数を使用して、この管理オーバーライド機能を設定できます。
環境変数 | 説明 | 型 | デフォルト |
---|---|---|---|
| 管理オーバーライド機能を有効にします。 | String |
|
|
管理オーバーライド情報を探す場所。現在 | String |
|
|
ユーザーが管理者かどうかを判断するために使用される情報の種類。値は FROM 変数の値によって異なります。たとえば、FROM が | String |
|
| ユーザーが管理者であることを示すロールの名前。 | String |
|
| 管理オーバーライドを決定するために使用する JWT トークンクレームの名前。 | String |
|
| CLAIM 変数によって示される JWT トークンクレームの値は、ユーザーが管理オーバーライドを付与されるためのものでなければなりません。 | String |
|
たとえば、この管理オーバーライド機能を使用して、sr-admin
ロールを Red Hat Single Sign-On の 1 人のユーザーに割り当て、そのユーザーに admin ロールを付与できます。そのユーザーは、/admin/roleMappings
REST API (または関連する UI) を使用して、追加のユーザー (追加の管理者を含む) にロールを付与できます。
Apicurio Registry 所有者のみの許可
以下のオプションを true
に設定して、Apicurio Registry 内のアーティファクトまたはアーティファクトグループの更新に対して所有者のみの許可を有効にすることができます。
環境変数 | Java システムプロパティー | 型 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
|
| Boolean |
|
|
| Boolean |
|
|
| Boolean |
|
所有者のみの許可が有効になっている場合は、アーティファクトを作成したユーザーのみがそのアーティファクトを変更または削除できます。
所有者のみの許可とグループの所有者のみの許可の両方が有効になっている場合は、アーティファクトグループを作成したユーザーのみが、そのアーティファクトグループへの書き込みアクセス権 (そのグループのアーティファクトを追加または削除するなど) を持ちます。
Apicurio Registry の認証済み読み取りアクセス
認証済み読み取りアクセスオプションが有効になっている場合、Apicurio Registry は、ユーザーロールに関係なく、同じ組織内の認証済みユーザーからのリクエストに対して、少なくとも読み取り専用アクセスを許可します。
認証された読み取りアクセスを有効にするには、まずロールベースの認可を有効にしてから、次のオプションが true
に設定されていることを確認する必要があります。
環境変数 | Java システムプロパティー | 型 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
|
| Boolean |
|
|
| Boolean |
|
詳細は、「Apicurio Registry のロールベースの認可」 を参照してください。
Apicurio Registry の匿名の読み取り専用アクセス
2 つの主要な認証タイプ (ロールベースの認証と所有者ベースの認証) に加えて、Apicurio Registry は匿名の読み取り専用アクセスオプションをサポートしています。
認証認証情報のない REST API 呼び出しなどの匿名ユーザーが REST API への読み取り専用呼び出しを行うことを許可するには、次のオプションを true
に設定します。
環境変数 | Java システムプロパティー | 型 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
|
| Boolean |
|
|
| Boolean |
|
関連情報
- OpenShift の Apicurio Registry デプロイメントで環境変数を設定する方法の例については、「Apicurio Registry 環境変数の管理」 を参照してください。
- Apicurio Registry のカスタム認証の設定に関する詳細は、Quarkus Open ID Connect のドキュメント を参照してください。
5.5. OpenShift クラスター内から Apicurio Registry への HTTPS 接続の設定
以下の手順では、OpenShift クラスター内から HTTPS 接続のポートを公開するように Apicurio Registry デプロイメントを設定する方法を説明します。
このような接続は、クラスター外部で直接利用できません。ルーティングはホスト名に基づいており、HTTPS 接続の場合はエンコードされます。そのため、エッジターミネーションまたはその他の設定は必要です。「OpenShift クラスター外から Apicurio Registry への HTTPS 接続の設定」 を参照してください。
前提条件
- Apicurio Registry Operator がインストールされている。
手順
自己署名証明書を使用して
keystore
を生成します。独自の証明書を使用している場合は、この手順を省略できます。openssl req -newkey rsa:2048 -new -nodes -x509 -days 3650 -keyout tls.key -out tls.crt
証明書と秘密鍵を保持する新しいシークレットを作成します。
- OpenShift Web コンソールの左側のナビゲーションメニューで、Workloads > Secrets > Create Key/Value Secret とクリックします。
-
次の値を使用します。
名前:https-cert-secret
キー 1:tls.key
値 1: tls.key (アップロードされたファイル)
キー 2:tls.crt
値 2: tls.crt (アップロードされたファイル)
または、次のコマンドを使用してシークレットを作成します。
oc create secret generic https-cert-secret --from-file=tls.key --from-file=tls.crt
Apicurio Registry デプロイメントの
ApicurioRegistry
CR のspec.configuration.security.https
セクションを編集します。次に例を示します。apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry spec: configuration: # ... security: https: secretName: https-cert-secret
接続が機能していることを確認します。
SSH を使用してクラスターの Pod に接続します (Apicurio Registry Pod を使用できます)。
oc rsh example-apicurioregistry-deployment-6f788db977-2wzpw
Serviceリソースから Apicurio Registry Pod のクラスター IP を見つけます (Web コンソールの Location 列を参照)。その後、テスト要求を実行します (自己署名証明書を使用するので、セキュアでないフラグが必要になります)。
curl -k https://172.30.230.78:8443/health
HTTPS 証明書とキーを含む Kubernetes シークレットでは、指定された値に tls.crt
および tls.key
という名前を使用する必要があります。これは現在設定できません。
HTTP の無効化
このセクションの手順を使用して HTTPS を有効にした場合は、spec.security.https.disableHttp
を true
に設定することで、デフォルトの HTTP 接続を無効にすることもできます。これにより、Apicurio Registry Pod コンテナー、Service
、および NetworkPolicy
(存在する場合) から HTTP ポート 8080 が削除されます。
重要なのは、Apicurio Registry Operator が現在 Ingress
での HTTPS の設定をサポートしていないため、Ingress
も削除されることです。ユーザーは HTTPS 接続用の Ingress
を手動で作成する必要があります。
5.6. OpenShift クラスター外から Apicurio Registry への HTTPS 接続の設定
以下の手順では、OpenShift クラスター外からの接続に対して HTTPS エッジターミネーションを使用したルートを公開するために Apicurio Registry デプロイメントを設定する方法を説明します。
前提条件
- Apicurio Registry Operator がインストールされている。
- セキュアなルートを作成するための OpenShift ドキュメント を読む。
手順
Apicurio Registry Operator によって作成される HTTP ルートの他に、2 つ目の Route を追加します。以下に例を示します。
kind: Route apiVersion: route.openshift.io/v1 metadata: [...] labels: app: example-apicurioregistry [...] spec: host: example-apicurioregistry-default.apps.example.com to: kind: Service name: example-apicurioregistry-service-9whd7 weight: 100 port: targetPort: 8080 tls: termination: edge insecureEdgeTerminationPolicy: Redirect wildcardPolicy: None
注記insecureEdgeTerminationPolicy: Redirect
設定プロパティーが設定されていることを確認してください。証明書を指定しない場合、OpenShift はデフォルトを使用します。または、以下のコマンドを使用して、カスタムの自己署名証明書を生成することもできます。
openssl genrsa 2048 > tls.key && openssl req -new -x509 -nodes -sha256 -days 365 -key tls.key -out tls.crt
次に、OpenShift CLI を使用してルートを作成します。
oc create route edge \ --service=example-apicurioregistry-service-9whd7 \ --cert=tls.crt --key=tls.key \ --hostname=example-apicurioregistry-default.apps.example.com \ --insecure-policy=Redirect \ -n default
第6章 Apicurio Registry デプロイメントの設定と管理
本章では、OpenShift での Apicurio Registry デプロイメントのオプションの設定および管理方法について説明します。
6.1. OpenShift での Apicurio Registry ヘルスチェックの設定
liveness および readiness プローブのオプションの環境変数を設定して、OpenShift の Apicurio Registry サーバーの健全性を監視できます。
- アプリケーションが進行可能な場合は liveness プローブ のテスト。アプリケーションが進行不可能な場合、OpenShift は障害のある Pod を自動的に再起動します。
- アプリケーションが要求を処理する準備ができている場合はreadiness プローブ のテスト。アプリケーションが準備できていない場合、リクエストに圧倒されてしまい、プローブが失敗した期間は OpenShift がリクエストの送信を停止します。他の Pod が OK の場合は、引き続き要求を受け取ります。
liveness および readiness 環境変数のデフォルト値はほとんどの場合を想定して設計されており、環境で必要とされる場合にのみ変更する必要があります。デフォルトへの変更は、ハードウェア、ネットワーク、および保存されたデータ量によって異なります。これらの値は、不要なオーバーヘッドを回避するために、できるだけ低く抑える必要があります。
前提条件
- クラスター管理者として OpenShift クラスターにアクセスできる。
- OpenShift に Apicurio Registry がすでにインストールされている必要があります。
- AMQ Streams または PostgreSQL で選択した Apicurio Registry ストレージがインストールされ、設定されている。
手順
- OpenShift Container Platform Web コンソールで、クラスター管理者権限を持つアカウントを使用してログインします。
- Installed Operators > Red Hat Integration - Service Registry Operator をクリックします。
- ApicurioRegistry タブで、example-apicurioregistry などのデプロイメントの Operator カスタムリソースをクリックします。
-
メインの概要ページで、Deployment Name セクションと Apicurio Registry デプロイメントの対応する
DeploymentConfig
名を見つけます (例: example-apicurioregistry)。 -
左側のナビゲーションメニューでWorkloads > Deployment Configs をクリックし、
DeploymentConfig
名を選択します。 Environment タブをクリックして、Single values env セクションに環境変数を入力します。以下に例を示します。
-
NAME:
LIVENESS_STATUS_RESET
-
VALUE:
350
-
NAME:
下部にある Save をクリックします。
代わりに、OpenShift
oc
コマンドを使用して、これらの手順を実行することもできます。詳細は、OpenShift CLI のドキュメント を参照してください。
6.2. Apicurio Registry ヘルスチェックの環境変数
このセクションでは、OpenShift の Apicurio Registry ヘルスチェックに使用できる環境変数について説明します。これには、OpenShift 上の Apicurio Registry サーバーの健全性を監視する liveness および readiness プローブが含まれます。手順の例は、「OpenShift での Apicurio Registry ヘルスチェックの設定」 を参照してください。
以下の環境変数は参考としてのみ提供されます。デフォルト値はほとんどの場合を想定して設計されており、環境に必要な場合のみ変更する必要があります。デフォルトへの変更は、ハードウェア、ネットワーク、および保存されたデータ量によって異なります。これらの値は、不要なオーバーヘッドを回避するために、できるだけ低く抑える必要があります。
liveness 環境変数
名前 | 説明 | 型 | デフォルト |
---|---|---|---|
| liveness プローブが失敗するまでに発生する可能性のある liveness の問題またはエラーの数。 | Integer |
|
| しきい値となる数のエラーが発生する期間。たとえば、この値が 60 でしきい値が 1 の場合、1 分間に 2 件のエラーが発生するとチェックが失敗します。 | 秒 |
|
| liveness プローブが OK ステータスにリセットされるために、エラーなしで経過する必要のある秒数。 | 秒 |
|
| 無視された liveness 例外のコンマ区切りリスト。 | String |
|
OpenShift は liveness チェックに失敗した Pod を自動的に再起動するため、liveness 設定は readiness 設定とは異なり、OpenShift 上の Apicurio Registry の動作に直接影響を与えません。
readiness 環境変数
名前 | 説明 | 型 | デフォルト |
---|---|---|---|
| readiness プローブが失敗するまでに発生する可能性のある readiness の問題またはエラーの数。 | Integer |
|
| しきい値となる数のエラーが発生する期間。たとえば、この値が 60 でしきい値が 1 の場合、1 分間に 2 件のエラーが発生するとチェックが失敗します。 | 秒 |
|
| liveness プローブが OK ステータスにリセットされるために、エラーなしで経過する必要のある秒数。ここでは、Pod が通常の動作に戻るまでの準備ができていない状態の期間を意味します。 | 秒 |
|
| readiness は 2 つの操作のタイムアウトを追跡します。
これらの操作に設定されたタイムアウトよりも時間がかかった場合、これは readiness 問題またはエラーとしてカウントされます。この値は、両方の操作のタイムアウトを制御します。 | 秒 |
|
6.3. Apicurio Registry 環境変数の管理
Apicurio Registry Operator は最も一般的な Apicurio Registry 設定を管理しますが、まだサポートされていないオプションがいくつかあります。ApicurioRegistry
CR で高レベル設定オプションを使用できない場合は、環境変数を使用して調整できます。これらを更新するには、spec.configuration.env
フィールドの ApicurioRegistry
CR に環境変数を直接設定します。続いてこれらは、Apicurio Registry の Deployment
リソースに転送されます。
手順
Apicurio Registry 環境変数は、OpenShift Web コンソールまたは CLI を使用して管理できます。
- OpenShift Web コンソール
- Installed Operators タブを選択してから、Red Hat Integration - Service Registry Operator を選択します。
-
ApicurioRegistry タブで、Apicurio Registry デプロイメントの
ApicurioRegistry
CR をクリックします。 YAML タブをクリックし、必要に応じて
spec.configuration.env
セクションを編集します。次の例は、デフォルトのグローバルコンテンツルールを設定する方法を示しています。apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry spec: configuration: # ... env: - name: REGISTRY_RULES_GLOBAL_VALIDITY value: FULL # One of: NONE, SYNTAX_ONLY, FULL - name: REGISTRY_RULES_GLOBAL_COMPATIBILITY value: FULL # One of: NONE, BACKWARD, BACKWARD_TRANSITIVE, FORWARD, FORWARD_TRANSITIVE, FULL, FULL_TRANSITIVE
- OpenShift CLI
- Apicurio Registry がインストールされているプロジェクトを選択します。
-
oc get apicurioregistry
を実行して、ApicurioRegistry
CR のリストを取得します -
設定する Apicurio Registry インスタンスを表す CR で
oc edit apicurioregistry
を実行します。 spec.configuration.env
セクションで、環境変数を追加または変更します。Apicurio Registry Operator は、
spec.configuration.env
フィールドですでに明示的に指定されている環境変数を設定しようとする場合があります。環境変数設定に競合する値がある場合、Apicurio Registry Operator によって設定された値が優先されます。この競合を回避するには、機能の高レベル設定を使用するか、明示的に指定された環境変数のみを使用します。以下は、競合する設定の例です。
apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry spec: configuration: # ... ui: readOnly: true env: - name: REGISTRY_UI_FEATURES_READONLY value: false
この設定により、Apicurio Registry Web コンソールが読み取り専用モードになります。
6.4. PodTemplate を使用した Apicurio Registry デプロイメントの設定
これは、テクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。
テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
ApicurioRegistry
CRD には spec.deployment.podTemplateSpecPreview
フィールドが含まれており、このフィールドは Kubernetes Deployment
リソースの spec.template
フィールドと同じ構造体 (PodTemplateSpec
構造体) を持っています。
いくつかの制限がありますが、Apicurio Registry Operator は、このフィールドのデータを Apicurio Registry デプロイメントの、対応するフィールドに転送します。これにより、Apicurio Registry Operator が各ユースケースをネイティブにサポートする必要がなく、設定の柔軟性が向上します。
次の表には、Apicurio Registry Operator によって受け入れられず、設定エラーが発生するサブフィールドのリストが含まれています。
podTemplateSpecPreview サブフィールド | ステータス | 詳細 |
---|---|---|
| alternative exists |
|
| alternative exists |
|
| alternative exists |
|
| warning |
Apicurio Registry コンテナーを設定するには、 |
| alternative exists |
|
| reserved | - |
| alternative exists |
|
| alternative exists |
|
podTemplateSpecPreview
でフィールドを設定する場合は、Apicurio Registry Deployment
で直接設定したかのように、その値が有効である必要があります。Apicurio Registry Operator は、指定された値を変更する可能性がありますが、無効な値を修正したり、デフォルト値が存在することを確認したりすることはありません。
6.5. Apicurio Registry Web コンソールを設定する
オプションの環境変数を設定して、デプロイメント環境専用に Apicurio Registry Web コンソールを設定したり、その動作をカスタマイズしたりできます。
前提条件
- Apicurio Registry はすでにインストールされています。
Web コンソールのデプロイメント環境の設定
ブラウザーで Apicurio Registry Web コンソールにアクセスすると、いくつかの初期設定が読み込まれます。次の設定が重要です。
- コア Apicurio Registry サーバー REST API の URL
- Apicurio Registry Web コンソールクライアントの URL
通常、Apicurio Registry はこれらの設定を自動的に検出して生成しますが、一部のデプロイメント環境ではこの自動検出が失敗する場合があります。その場合には、環境のこれらの URL を明示的に設定するように環境変数を設定できます。
手順
以下の環境変数を設定し、デフォルトの URL を上書きします。
-
REGISTRY_UI_CONFIG_APIURL
: コア Apicurio Registry サーバー REST API の URL を指定します。例:https://registry.my-domain.com/apis/registry
-
REGISTRY_UI_CONFIG_UIURL
: Apicurio Registry Web コンソールクライアントの URL を指定します。たとえば、https://registry.my-domain.com/ui
読み取り専用モードでの Web コンソールの設定
オプション機能として、Apicurio Registry の Web コンソールを読み取り専用モードに設定することができます。このモードでは、Apicurio Registry Web コンソールでユーザーが登録されたアーティファクトを変更できる機能がすべて無効になります。たとえば、これには以下が含まれます。
- アーティファクトの作成
- 新しいアーティファクトバージョンのアップロード
- アーティファクトメタデータの更新
- アーティファクトの削除
手順
次の環境変数を設定します。
-
REGISTRY_UI_FEATURES_READONLY
:true
に設定すると、読み取り専用モードが有効になります。デフォルトはfalse
です。
6.6. Apicurio Registry ログの設定
実行時に Apicurio Registry のログ設定を設定できます。Apicurio Registry は、詳細なロギングのために特定のロガーのログレベルを設定する REST エンドポイントを提供します。本セクションでは、Apicurio Registry /admin
REST API を使用して、実行時に Apicurio Registry ログレベルを表示および設定する方法を説明します。
前提条件
-
Apicurio Registry インスタンスにアクセスするための URL を取得するか、OpenShift にデプロイした場合に Apicurio Registry ルートを取得します。この簡単な例では、
localhost:8080
の URL を使用しています。
手順
この
curl
コマンドを使用して、ロガーio.apicurio.registry.storage
の現在のログレベルを取得します。$ curl -i localhost:8080/apis/registry/v2/admin/loggers/io.apicurio.registry.storage HTTP/1.1 200 OK [...] Content-Type: application/json {"name":"io.apicurio.registry.storage","level":"INFO"}
この
curl
コマンドを使用して、ロガーio.apicurio.registry.storage
のログレベルをDEBUG
に変更します。$ curl -X PUT -i -H "Content-Type: application/json" --data '{"level":"DEBUG"}' localhost:8080/apis/registry/v2/admin/loggers/io.apicurio.registry.storage HTTP/1.1 200 OK [...] Content-Type: application/json {"name":"io.apicurio.registry.storage","level":"DEBUG"}
この
curl
コマンドを使用して、ロガーio.apicurio.registry.storage
のログレベルをデフォルト値に戻します。$ curl -X DELETE -i localhost:8080/apis/registry/v2/admin/loggers/io.apicurio.registry.storage HTTP/1.1 200 OK [...] Content-Type: application/json {"name":"io.apicurio.registry.storage","level":"INFO"}
6.7. Apicurio Registry イベントソーシングの設定
これは、テクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。
テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
Apicurio Registry は、変更がレジストリーに加えられたときにイベントを送信するように設定できます。たとえば、Apicurio Registry は、スキーマまたは API アーティファクト、グループ、コンテンツルールが作成、更新、削除されたときにイベントをトリガーできます。この種の変更については、アプリケーションやサードパーティーのインテグレーションにイベントを送信するように Apicurio Registry を設定できます。
イベントの転送に使用できるさまざまなプロトコルがあります。現在実装されているプロトコルは HTTP および Apache Kafka です。ただし、プロトコルに関係なく、イベントは CNCF CloudEvents 仕様を使用して送信されます。Java システムプロパティーまたは同等の環境変数を使用して、Apicurio Registry イベントソーシングを設定できます。
Apicurio Registry イベントタイプ
すべてのイベントタイプは、io.apicurio.registry.events.dto.RegistryEventType
で定義されています。たとえば、これらには以下のイベントタイプが含まれます。
-
io.apicurio.registry.artifact-created
-
io.apicurio.registry.artifact-updated
-
io.apicurio.registry.artifact-state-changed
-
io.apicurio.registry.artifact-rule-created
-
io.apicurio.registry.global-rule-created
-
io.apicurio.registry.group-created
前提条件
- Apicurio Registry クラウドイベントの送信先となるアプリケーションが必要です。たとえば、カスタムアプリケーションやサードパーティーアプリケーションなどです。
HTTP を使用した Apicurio Registry イベントソーシングの設定
このセクションの例は、http://my-app-host:8888/events
で実行されているカスタムアプリケーションを示しています。
手順
HTTP プロトコルを使用する場合は、以下のようにイベントをアプリケーションに送信するように Apicurio Registry を設定します。
-
registry.events.sink.my-custom-consumer=http://my-app-host:8888/events
-
必要に応じて、複数のイベントコンシューマーを以下のように設定できます。
-
registry.events.sink.my-custom-consumer=http://my-app-host:8888/events
-
registry.events.sink.other-consumer=http://my-consumer.com/events
-
Apache Kafka を使用した Apicurio Registry イベントソーシングの設定
このセクションの例では、my-registry-events
という名前の Kafka トピックが my-kafka-host:9092
で動作していることを示します。
手順
Kafka プロトコルを使用する場合、以下のように Kafka トピックを設定します。
-
registry.events.kafka.topic=my-registry-events
-
KAFKA_BOOTSTRAP_SERVERS
環境変数を使用して、Kafka プロデューサーを設定できます。KAFKA_BOOTSTRAP_SERVERS=my-kafka-host:9092
または、
registry.events.kafka.config
接頭辞を使用して kafka プロデューサーのプロパティーを設定できます。例:registry.events.kafka.config.bootstrap.servers=my-kafka-host:9092
必要に応じて、イベントの生成に使用する Kafka トピックパーティションを設定することもできます。
-
registry.events.kafka.topic-partition=1
-
関連情報
- 詳細は、CNCF CloudEvents 仕様 を参照してください。
第7章 Apicurio Registry Operator の設定リファレンス
本章では、Apicurio Registry Operator をデプロイするように Apicurio Registry を設定するために使用されるカスタムリソースの詳細情報を提供します。
7.1. Apicurio Registry カスタムリソース
Apicurio Registry Operator は、OpenShift 上の Apicurio Registry の単一デプロイメントを表す ApicurioRegistry
custom resource (CR) を定義します。
これらのリソースオブジェクトはユーザーによって作成および維持され、Apicurio Registry のデプロイおよび設定方法を Apicurio Registry Operator に指示します。
ApicurioRegistry CR の例
次のコマンドは、ApicurioRegistry
リソースを表示します。
oc get apicurioregistry oc edit apicurioregistry example-apicurioregistry
apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry namespace: demo-kafka # ... spec: configuration: persistence: kafkasql kafkasql: bootstrapServers: 'my-cluster-kafka-bootstrap.demo-kafka.svc:9092' deployment: host: >- example-apicurioregistry.demo-kafka.example.com status: conditions: - lastTransitionTime: "2021-05-03T10:47:11Z" message: "" reason: Reconciled status: "True" type: Ready info: host: example-apicurioregistry.demo-kafka.example.com managedResources: - kind: Deployment name: example-apicurioregistry-deployment namespace: demo-kafka - kind: Service name: example-apicurioregistry-service namespace: demo-kafka - kind: Ingress name: example-apicurioregistry-ingress namespace: demo-kafka
デフォルトで、Apicurio Registry Operator は独自のプロジェクト namespace のみを監視します。したがって、Operator を手動でデプロイする場合は、同じ namespace に ApicurioRegistry
CR を作成する必要があります。Operator Deployment
リソースの WATCH_NAMESPACE
環境変数を更新することで、この動作を修正することができます。
7.2. Apicurio Registry CR スペック
spec
は、オペレーターがアーカイブするための望ましい状態または設定を提供するために使用される ApicurioRegistry
CR の一部です。
ApicurioRegistry CR 仕様コンテンツ
以下のブロック例には、可能な spec
設定オプションの完全なツリーが含まれます。フィールドによっては、必須ではないものや、同時に定義してはいけないものもあります。
spec: configuration: persistence: <string> sql: dataSource: url: <string> userName: <string> password: <string> kafkasql: bootstrapServers: <string> security: tls: truststoreSecretName: <string> keystoreSecretName: <string> scram: mechanism: <string> truststoreSecretName: <string> user: <string> passwordSecretName: <string> ui: readOnly: <string> logLevel: <string> registryLogLevel: <string> security: keycloak: url: <string> realm: <string> apiClientId: <string> uiClientId: <string> https: disableHttp: <bool> secretName: <string> env: <k8s.io/api/core/v1 []EnvVar> deployment: replicas: <int32> host: <string> affinity: <k8s.io/api/core/v1 Affinity> tolerations: <k8s.io/api/core/v1 []Toleration> imagePullSecrets: <k8s.io/api/core/v1 []LocalObjectReference> metadata: annotations: <map[string]string> labels: <map[string]string> managedResources: disableIngress: <bool> disableNetworkPolicy: <bool> disablePodDisruptionBudget: <bool> podTemplateSpecPreview: <k8s.io/api/core/v1 PodTemplateSpec>
以下の表は、各設定オプションについて説明しています。
設定オプション | 型 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|---|
| - | - | Apicurio Registry アプリケーションの設定セクション |
| string | required |
ストレージバックエンド。 |
| - | - | SQL ストレージバックエンドの設定 |
| - | - | SQL ストレージバックエンドのデータベース接続設定 |
| string | required | データベース接続 URL 文字列 |
| string | required | データベースコネクションユーザー |
| string | empty | データベース接続パスワード |
| - | - | Kafka ストレージバックエンドの設定 |
| string | required | Streams ストレージバックエンドの Kafka ブートストラップサーバー URL。 |
| - | - | Kafka ストレージバックエンドの TLS 認証を設定するセクション。 |
| string | required | Kafka の TLS トラストストアが含まれるシークレットの名前 |
| string | required | ユーザー TLS キーストアを含むシークレットの名前 |
| string | required | Kafka の TLS トラストストアが含まれるシークレットの名前 |
| string | required | SCRAM ユーザー名 |
| string | required | SCRAM ユーザーパスワードが含まれるシークレットの名前 |
| string |
| SASL メカニズム |
| - | - | Apicurio Registry Web コンソールの設定 |
| string |
| Apicurio Registry Web コンソールを読み取り専用モードに設定する |
| string |
|
Apicurio 以外のコンポーネントおよびライブラリーの Apicurio Registry ログレベル。 |
| string |
|
Apicurio アプリケーションコンポーネントの Apicurio Registry ログレベル (Apicurio 以外のコンポーネントおよびライブラリーを除く)。 |
| - | - | Apicurio Registry Web コンソールと REST API のセキュリティー設定 |
| - | - | Red Hat Single Sign-On を使用した Web コンソールと REST API のセキュリティー設定 |
| string | required | Red Hat Single Sign-On URL |
| string | required | Red Hat Single Sign-On レルム |
| string |
| REST API 用の Red Hat Single Sign-On クライアント |
| string |
| Web コンソール用の Red Hat Single Sign-On クライアント |
| - | - | HTTPS の設定。詳細は、OpenShift クラスター内からの Apicurio Registry への HTTPS 接続の設定 を参照してください。 |
| string | empty |
HTTPS 証明書とキーを含む Kubernetes シークレットの名前。それぞれ |
| bool |
| HTTP ポートと Ingress を無効にします。前提条件として HTTPS を有効にする必要があります。 |
| k8s.io/api/core/v1 []EnvVar | 空 | Apicurio Registry Pod に提供される環境変数のリストを設定します。詳細は、Apicurio Registry 環境変数の管理 を参照してください。 |
| - | - | Apicurio Registry デプロイメント設定のセクション |
| 正の整数 |
| デプロイする Apicurio Registry Pod の数 |
| string | 自動生成 | Apicurio Registry コンソールと API が利用可能なホスト/URL。可能な場合、Apicurio Registry Operator は、クラスタールーターの設定に基づいて正しい値を決定しようとします。値は一度だけ自動生成されるため、ユーザーは後で上書きすることができます。 |
| k8s.io/api/core/v1 Affinity | 空 | Apicurio Registry デプロイメントアフィニティー設定 |
| k8s.io/api/core/v1 []Toleration | 空 | Apicurio Registry のデプロイ容認の設定 |
| k8s.io/api/core/v1 []LocalObjectReference | 空 | Apicurio Registry デプロイメント用のイメージプルシークレットの設定 |
| - | - | Apicurio Registry Pod のラベルまたはアノテーションのセットを設定します。 |
| map[string]string | 空 | Apicurio Registry Pod のラベルのセットを設定します。 |
| map[string]string | 空 | Apicurio Registry Pod の一連のアノテーションを設定します。 |
| - | - | Apicurio Registry Operator が Kubernetes リソースを管理する方法を設定するセクション。詳細は、Apicurio Registry 管理リソース を参照してください。 |
| bool |
|
設定されている場合、Operator は Apicurio Registry デプロイメント用の |
| bool |
|
設定されている場合、Operator は Apicurio Registry デプロイメント用の |
| bool |
|
設定されている場合、Operator は Apicurio Registry デプロイメント用の |
| k8s.io/api/core/v1 PodTemplateSpec | 空 | Apicurio Registry デプロイメントリソースの一部を設定します。詳細は、 PodTemplate を使用した Apicurio Registry デプロイメントの設定 を参照してください。 |
オプションが 必須 とされている場合は、有効になっている他の設定オプションの条件である可能性があります。空の値は受け入れられる可能性がありますが、Operator は指定されたアクションを実行しません。
7.3. Apicurio Registry の CR ステータス
status
は、Apicurio Registry Operator によって管理される CR のセクションであり、現在のデプロイメントとアプリケーションの状態の説明が含まれています。
ApicurioRegistry CR ステータスのコンテンツ
status
セクションには、次のフィールドが含まれています。
status: info: host: <string> conditions: <list of:> - type: <string> status: <string, one of: True, False, Unknown> reason: <string> message: <string> lastTransitionTime: <string, RFC-3339 timestamp> managedResources: <list of:> - kind: <string> namespace: <string> name: <string>
status フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
| - | デプロイされた Apicurio Registry に関する情報が含まれるセクション。 |
| string | Apicurio Registry UI および REST API にアクセスできる URL。 |
| - | Apicurio Registry のステータス、またはそのデプロイメントに関連した operator のステータスを報告する条件の一覧。 |
| string | 条件の型。 |
| string |
状態のステータス、 |
| string | 条件の最後の遷移の理由を示すプログラムによる識別子。 |
| string | 遷移の詳細を示す人が判読できるメッセージ。 |
| string | 最後にある状態から別の状態に遷移した時間。 |
| - | Apicurio Registry Operator が管理する OpenShift リソースの一覧 |
| string | リソースの種類。 |
| string | リソースの namespace。 |
| string | リソース名。 |
7.4. Apicurio Registry が管理するリソース
Apicurio Registry のデプロイ時に Apicurio Registry Operator によって管理されるリソースは次のとおりです。
-
Deployment
-
Ingress
(およびRoute
) -
NetworkPolicy
-
PodDisruptionBudget
-
サービス
Apicurio Registry Operator による一部のリソースの作成と管理を無効にして、手動で設定可能にすることができます。これにより、Apicurio Registry Operator が現在サポートしていない機能を使用する際の柔軟性が向上します。
リソースタイプを無効にすると、その既存のインスタンスは削除されます。リソースを有効にすると、Apicurio Registry Operator は、app
ラベル (例: app=example- apicurioregistry
) を使用してリソースを検索し、その管理を開始します。それ以外の場合、Operator は新しいインスタンスを作成します。
この方法で、次のリソースタイプを無効にすることができます。
-
Ingress
(およびRoute
) -
NetworkPolicy
-
PodDisruptionBudget
以下に例を示します。
apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry spec: deployment: managedResources: disableIngress: true disableNetworkPolicy: true disablePodDisruptionBudget: false # Can be omitted
7.5. Apicurio Registry Operator ラベル
Apicurio Registry Operator によって管理されるリソースは、通常、次のようにラベル付けされます。
ラベル | 説明 |
---|---|
|
指定された |
|
デプロイメントのタイプ: |
|
デプロイの名前: |
| Apicurio Registry または Apicurio Registry Operator のバージョン |
| アプリケーションのデプロイメントに推奨される Kubernetes ラベルのセット。 |
| Red Hat 製品のメータリングラベル。 |
カスタムラベルとアノテーション
spec.deployment.metadata.labels
と spec.deployment.metadata.annotations
フィールドを使用して、Apicurio Registry Pod にカスタムラベルとアノテーションを提供できます。次に例を示します。
apiVersion: registry.apicur.io/v1 kind: ApicurioRegistry metadata: name: example-apicurioregistry spec: configuration: # ... deployment: metadata: labels: example.com/environment: staging annotations: example.com/owner: my-team
第8章 Apicurio Registry 設定リファレンス
この章では、Apicurio Registry で利用可能な設定オプションに関する参考情報を提供します。
関連情報
-
Core Registry API を使用して設定オプションを設定する方法の詳細は、Apicurio Registry REST API ドキュメント の
/admin/config/properties
エンドポイントを参照してください。 - Kafka シリアライザーおよびデシリアライザーのクライアント設定オプションの詳細は、Red Hat build of Apicurio Registry ユーザーガイド を参照してください。
8.1. Apicurio Registry 設定オプション
次の Apicurio Registry 設定オプションは、コンポーネントカテゴリーごとに利用できます。
8.1.1. api
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
|
|
|
| エラー応答にスタックトレースを含める |
|
|
| API の無効化 |
8.1.2. auth
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
|
|
|
| 認証管理者オーバーライドクレーム |
|
|
|
| 認証管理者オーバーライドクレーム値 |
|
|
|
| 有効化されている認証管理者オーバーライド |
|
|
|
| 認証管理者オーバーライド: |
|
|
|
| 認証管理者オーバーライドロール |
|
|
|
| 認証管理者オーバーライドタイプ |
|
|
|
| 匿名の読み取りアクセス |
|
|
|
| アプリケーション監査ロギングに使用される接頭辞。 |
|
|
|
| 認証された読み取りアクセス |
|
|
|
| デフォルトのクライアント認証情報トークンの有効期限。 |
|
|
|
| JWT 有効期限からのクライアント認証情報トークンの有効期限オフセット。 |
|
|
|
| Basic 認証クライアント認証情報の有効化。 |
|
|
| クライアント認証情報のスコープ。 | |
|
|
| サーバーが認証に使用するクライアント ID。 | |
|
|
| サーバーが認証に使用するクライアントシークレット。 | |
|
|
|
| 認証を有効にします。 |
|
|
|
| アーティファクト所有者のみの認可 |
|
|
|
| アーティファクトグループ所有者のみの認可 |
|
|
|
| ロールベース認可の有効化 |
|
|
|
| 認証ロールソース |
|
|
| ヘッダー認可名 | |
|
|
|
| 認証ロール管理者 |
|
|
|
| 認証ロール開発者 |
|
|
|
| 認証ロール読み取り専用 |
|
|
|
| 有効化されている auth テナントオーナー admin |
|
|
| 認証サーバーの URL。 |
8.1.3. cache
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
|
|
|
| 有効化されているレジストリーキャッシュ |
8.1.4. ccompat
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
|
|
|
| レガシー ID モード (互換 API) |
|
|
|
| 返されるサブジェクトの最大数 (互換性 API) |
|
|
|
| 正規ハッシュモード (互換性 API) |
8.1.5. ダウンロード
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
|
|
|
| ダウンロードリンクの有効期限 |
8.1.6. events
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
|
|
| 有効化されている イベント Kafka シンク |
8.1.7. health
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
|
|
| 無視された liveness エラー | |
|
|
|
| 永続性 liveness チェックのカウンターリセットウィンドウの期間 |
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| 永続性の liveness チェックのロギングの無効化 |
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| 永続性の liveness チェックのエラーしきい値 |
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| 永続 liveness チェックのステータスリセットウィンドウの期間 |
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| 永続性の readiness チェックのカウンターリセットウィンドウの期間 |
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| 永続性 readiness チェックのエラーしきい値 |
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| 永続性 readiness チェックのステータスリセットウィンドウの期間 |
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| 永続性 readiness チェックのタイムアウト |
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| 応答 liveness チェックのカウンターリセットウィンドウの期間 |
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| 応答 liveness チェックのロギングの無効化 |
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| 応答 liveness チェックのエラーしきい値 |
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| 応答 liveness チェックのステータスリセットウィンドウの期間 |
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| 応答 readiness チェックのカウンターリセットウィンドウの期間 |
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| 応答 readiness チェックのエラーしきい値 |
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| 応答 readiness チェックのステータスリセットウィンドウの期間 |
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| 応答 readiness チェックのタイムアウト |
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| ストレージメトリクスキャッシュチェック期間 |
8.1.8. import
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
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| インポート URL |
8.1.9. kafka
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
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| Events Kafka トピック | |
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| イベント Kafka トピックパーティション |
8.1.10. limits
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
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| 最大アーティファクトラベル |
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| 最大アーティファクトプロパティー |
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| 最大アーティファクト |
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| 最大アーティファクトの説明の長さ |
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| 最大アーティファクトラベルサイズ |
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| 最大アーティファクト名の長さ |
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| 最大アーティファクトプロパティーのキーサイズ |
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| 最大アーティファクトプロパティー値のサイズ |
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| 1 秒あたりの最大アーティファクトリクエスト |
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| 最大スキーマサイズ (バイト) |
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| 最大合計スキーマ |
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| アーティファクトごとの最大バージョン |
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| ストレージメトリクスキャッシュの最大サイズ |
8.1.11. log
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
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| ログレベル |
8.1.12. mt
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
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| マルチテナントを有効にします。 |
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| Standalone Multitenancy モードを有効にします。このモードの場合、Registry はテナントとそのメタデータを管理するための追加コンポーネントに依存せずに、基本的なマルチテナント機能を提供します。リクエストからテナント ID が初めて展開されるとすぐに、新しいテナントが作成されます。テナント ID は外部で管理する必要があり、テナントはデータを削除することで削除できます。 |
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| マルチテナントの認可を有効にする |
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| マルチテナントリーパー (every) | |
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| マルチテナントリーパー (最大テナントリープ数) |
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| マルチテナントリーパー期間 (秒) |
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| テナント ID を解決するために使用されるトークンクレーム | |
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| マルチテナントコンテキストパスタイプのベースパス |
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| マルチテナントコンテキストパスタイプを有効にする |
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| マルチテナントリクエストヘッダータイプを有効にする |
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| マルチテナントリクエストヘッダータイプの名前 |
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| マルチテナントサブドメインタイプを有効にする |
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| マルチテナントサブドメインタイプヘッダーの名前 |
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| マルチテナントサブドメインタイプの場所 |
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| マルチテナントサブドメインタイプのパターン |
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| マルチテナントリクエストヘッダータイプを有効にする |
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| 組織 ID クレーム名 | |
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| テナントマネージャー認証クライアント ID | |
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| テナントマネージャー認証クライアントシークレット | |
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| テナントマネージャー認証が有効になっています | |
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| テナントマネージャー認証トークンの有効期限の短縮 (ミリ秒) | |
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| テナントマネージャー認証 URL が設定されています | |
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| テナントマネージャー SSL Ca パス | |
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| テナントマネージャー URL | |
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| テナントコンテキストキャッシュのチェック期間 |
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| テナントコンテキストキャッシュの最大サイズ |
8.1.13. リダイレクト
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
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| リダイレクトの有効化 | |
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| レジストリーのリダイレクト | |
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| 外部からアクセス可能な URL の生成に使用されるホスト名をオーバーライドします。ホストとポートのオーバーライドは、HTTPS パススルー Ingress または Route を使用してレジストリーをデプロイするときに役立ちます。このような場合、リクエストはプロキシーされるため、リダイレクトに再利用されるリクエスト URL (およびポート) は、クライアントが使用する実際の外部 URL には属しません。ターゲット URL に到達できないため、リダイレクトは失敗します。 | |
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| 外部からアクセス可能な URL の生成に使用されるポートを上書きします。 |
8.1.14. rest
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
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| アーティファクトバージョンの削除を有効化する |
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| URL からダウンロードできるアーティファクトの最大サイズ |
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| URL からアーティファクトをダウンロードする際に SSL 検証をスキップする |
8.1.15. store
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
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| 最新のアーティファクトバージョンを取得する際の DISABLED 状態のアーティファクトバージョンをスキップする |
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| データソース Db の種類 |
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| データソース jdbc URL | |
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| SQL init |
8.1.16. ui
名前 | 型 | デフォルト | 利用可能: | 説明 |
---|---|---|---|---|
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| 有効化されている UI OIDC テナント |
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| UI APIs URL | |
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| UI 認証 OIDC クライアント ID |
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| UI 認証 OIDC リダイレクト URL |
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| UI 認証 OIDC URL |
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| UI 認証タイプ |
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| 有効化されている UI codegen |
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| UI コンテキストパス |
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| UI 読み取り専用モード |
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| UI 機能設定 |
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| UI root コンテキストをオーバーライドします (インバウンドプロキシーを使用して UI コンテキストを再配置する場合に便利です) |
付録A サブスクリプションの使用
Apicurio Registry は、ソフトウェアサブスクリプションから提供されます。サブスクリプションを管理するには、Red Hat カスタマーポータルでアカウントにアクセスします。
アカウントへのアクセス
- access.redhat.com に移動します。
- アカウントがない場合は作成します。
- アカウントにログインします。
サブスクリプションのアクティベート
- access.redhat.com に移動します。
- My Subscriptions に移動します。
- Activate a subscription に移動し、16 桁のアクティベーション番号を入力します。
ZIP および TAR ファイルのダウンロード
ZIP または TAR ファイルにアクセスするには、カスタマーポータルを使用して、ダウンロードする関連ファイルを検索します。RPM パッケージを使用している場合、この手順は必要ありません。
- ブラウザーを開き、access.redhat.com/downloads で Red Hat カスタマーポータルの Product Downloads ページにログインします。
- Integration and Automation カテゴリーで Red Hat Integration エントリーを見つけます。
- 目的の Apicurio Registry 製品を選択します。Software Downloads ページが開きます。
- コンポーネントの Download リンクをクリックします。
改訂日時: 2024-05-15