1.2. サポートコンテナーの除外
Cryostat アプリケーションでデプロイするサポートアプリケーションを除外できます。サポートアプリケーションは、Cryostat Pod にリストされているサポートコンテナーです。サポートするコンテナーを除外すると、Cryostat アプリケーションのデプロイに必要なシステムリソースが少なくなります。
デフォルトでは、Cryostat はプロジェクトの Red Hat build of Cryostat Operator YAML 設定ファイルの minimal
プロパティーを false
に設定します。この設定では、Red Hat build of Cryostat Operator は、Cryostat アプリケーションと同じ Pod に含まれている jfr-datasource
や Grafana ダッシュボードなどのすべての標準サポートアプリケーションを使用して Cryostat アプリケーションをデプロイします。これらのサポートアプリケーションは、Cryostat データと対話し、このようなデータを操作するための機能を追加で提供します。
Red Hat build of Cryostat Operator はデフォルトで以下の設定になります。
- 事前設定された Grafana アプリケーションをデプロイします。
-
JDK Flight Recorder (JFR) データを Grafana の読み取り可能な形式である JSON に変換するための
jfr-datasource
アプリケーションをデプロイします。 - Cryostat をデプロイするときに Grafana で事前設定されたダッシュボード JSON ファイルが含まれています。
minimal
プロパティーを true
に設定すると、Red Hat build of Cryostat Operator は、最小デプロイメントとして Cryostat インスタンスを自動的に再起動します。つまり、Operator は Cryostat コンテナーにリストされているアプリケーションのみをデプロイし、Cryostat アプリケーションと同じ Pod に含まれている jfr-datasource
や Grafana ダッシュボードなどの標準のサポートアプリケーションを無視します。
前提条件
- Red Hat OpenShift Web コンソールを使用して OpenShift Container Platform にログインしている。
手順
- Red Hat OpenShift Web コンソールで、Operators > Installed Operators の順にクリックします。
- 使用可能な Operator のリストから、Red Hat build of Cryostat を選択します。
- Details タブをクリックします。
Provided APIs セクションで、Cryostat および Cluster Cryostat カスタムリソース (CR) が利用可能です。以下のオプションのいずれかを選択します。
- 単一 namespace の Cryostat インスタンスを作成するには、Cryostat を選択してから Create instance をクリックします。
- 複数 namespace の Cryostat インスタンスを作成するには、Cluster Cryostat を選択してから Create instance をクリックします。
minimal
プロパティーを設定するには、次のいずれかのオプションを選択します。Form view ラジオボタンをクリックします。
Minimal Deployment スイッチを
true
に設定します。Name フィールドにも値を入力する必要があります。図1.1 Minimal Deployment スイッチを true に切り替える
Create をクリックします。作成したインスタンスのタイプに応じて、インスタンスは以下のいずれかのタブで開きます。
- 単一 namespace の Cryostat インスタンスを作成した場合、インスタンスは Operator details ページの Cryostat タブで利用できます。
- Cluster Cryostat インスタンスを作成した場合、インスタンスは Operator details ページの Cluster Cryostat タブで利用できます。
YAML view のラジオボタンをクリックします。
spec:
キーセットのminimum
プロパティーの値をtrue
に変更します。最小プロパティーの設定例
-- apiVersion: operator.cryostat.io/v1beta1 kind: Cryostat metadata: name: cryostat-sample spec: minimal: true --
- Save をクリックします。
検証
- Red Hat OpenShift Web コンソールから、Cryostat インスタンスを作成したプロジェクト、または Cluster Cryostat インスタンスの Install Namespace として選択したプロジェクトを選択します。
-
Workloads
Deployments に移動します。 - デプロイメントの一覧から、Cryostat または Cluster Cryostat インスタンスの名前に一致するデプロイメントを選択します。Web コンソールで デプロイメントの詳細 ページが開きます。
- Containers セクションに移動します。リストされている単一のコンテナーは、Red Hat build of Cryostat Operator が Cryostat アプリケーションを最小限のデプロイメントとしてデプロイしたことを示します。
関連情報
- OpenShift CLI の詳細は、OpenShift CLI の使用を開始する (Red Hat OpenShift ドキュメント) を参照してください。
- JDK Flight Recorder (JFR) レコーディングの作成 (Cryostat を使用した JFR レコーディングの作成) を参照してください。