第3章 アクティブなレコーディングからのスナップショット作成
アクティブな JFR レコーディングのスナップショットを作成して、ターゲット JVM アプリケーションの特定の時点までの収集データをキャプチャーできます。スナップショットは、実行中の JFR レコーディングの特定の時間セグメントの開始点と終了点を持つチェックポイントマーカーのようなものです。
スナップショットは、ターゲット JVM アプリケーションのメモリーに保存されます。これはアーカイブとは異なり、Cryostat はアーカイブをクラウドストレージディスクに保存します。アーカイブは、JFR レコーディングのデータを保存するためのより永続的なソリューションです。
アクティブな JFR レコーディング間でさまざまな設定変更を試す場合は、レコーディングのスナップショットを作成するとよいでしょう。
JFR レコーディングのスナップショットを作成すると、Cryostat は snapshot -<snapshot_number>
という名前の新しいターゲット JVM を作成します。この場合、<snapshot_number>
は Cryostat がスナップショットに自動的に割り当てる番号です。
ターゲット JVM はスナップショットをアクティブなレコーディングとして認識します。Cryostat は、JFR スナップショットを STOPPED
状態に設定します。これは、JFR スナップショットがターゲット JVM に新しいデータをレコーディングしないことを意味します。JFR 設定によっては、アクティブな JFR レコーディングは、作成されたスナップショットの数にかかわらず、ターゲット JVM の監視を継続できます。
ターゲット JVM アプリケーションの継続的な監視用に設定した JFR レコーディングでは、JFR レコーディングデータの損失を回避するために、レコーディングのアーカイブを作成してください。
JFR レコーディングデータを保存するために通常のスナップショットを作成することを選択した場合、ターゲット JVM アプリケーションが、古いレコーディングデータを新しいレコーディングデータに置き換えて、データストレージ領域の一部を解放する場合があります。
前提条件
- Cryostat インスタンスの認証情報を入力した。
- ターゲット JVM レコーディングを作成し、認証情報を入力しており、Recordings メニューにアクセスできる。JDK Flight Recorder (JFR) レコーディングの作成 (Cryostat を使用した JFR レコーディングの作成) を参照してください。
手順
Active Recordings タブで、Create ボタンをクリックします。Web コンソールに新しいウィンドウが開きます。
図3.1 アクティブなレコーディングの作成例
Snapshot Recording タブをクリックします。
図3.2 スナップショットレコーディングの作成例
Create をクリックします。Active Recordings タブが開き、JFR スナップショットのレコーディングが一覧表示されます。次の例は、
snapshot-3
という名前の JFR スナップショットのレコーディングを示しています。図3.3 完成したスナップショットレコーディングの例
注記スナップショットは、アクティブなレコーディングのリストから snapshot の接頭辞で識別できます。
次のステップ
- JFR スナップショットレコーディングのアーカイブは、JDK Flight Recorder (JFR) レコーディングのアーカイブ を参照してください。