9.3. クラスターの移行


コードベースの移行ストラテジーを決定することが重要です。これは、以下の理由により、Eclipse Vert.x 3.x ノードと Eclipse Vert.x 4 ノードを単一のクラスターに追加できないためです。

  • クラスターマネージャーのアップグレード - クラスターマネージャーのメジャーバージョンのアップグレードにより、後方互換性が回避されます。
  • サブスクリプションデータの変更点 - Eclipse Vert.x は、クラスターマネージャーに保存されている EventBus サブスクリプションデータの形式を変更しました。
  • トランスポートプロトコルの変更点 - Eclipse Vert.x がクラスターのメッセージトランスポートプロトコルのフィールドを変更しました。

単一アプリケーションまたは密接に関連するマイクロサービスに Eclipse Vert.x クラスターがある場合は、コードベースを一度に新規クラスターに移行できます。

ただし、一度にコードベースを移行できない場合は、本セクションの推奨事項を使用して Eclipse Vert.x 3.x コードベースを Eclipse Vert.x 4 に移行します。

9.3.1. クラスターの分割

アプリケーションごとに異なるチームが verticle をデプロイしたクラスターがある場合は、Eclipse Vert.x 3.x クラスターを小規模なものに分割することを検討してください。クラスターを分割すると、分離されたコンポーネントはクラスターリング機能を使用して通信できなくなることに注意してください。以下のコンポーネントを使用してクラスターを分割できます。

  • EventBus 要求および応答 - HTTP または RESTful Web サービス、gRPC
  • EventBus 送信および公開 - メッセージングシステム、Postgres LISTEN および NOTIFY、Redis Pub および Sub
  • 共有データ - Redis、Infinispan

クラスターの分割後に、各チームの準備ができたら、または必要に応じて Eclipse Vert.x 4 に移行できます。

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