3.3. デフォルト設定
リソースサーバーを作成すると、Red Hat build of Keycloak は新たに作成されたリソースサーバーのデフォルト設定を作成します。
デフォルト設定は以下で設定されています。
- アプリケーションのすべてのリソースを表すデフォルトの保護リソース。
- このポリシーで保護されたリソースへのアクセスを常に許可するポリシー。
- デフォルトポリシーに基づいてすべてのリソースへのアクセスを管理するパーミッション。
デフォルトの保護リソースは デフォルトのリソース と呼ばれ、Resources タブに移動すると表示できます。
デフォルトのリソース
このリソースは Type
、具体的には urn:my-resource-server:resources:default
および URI
/*
を定義します。ここで、URI
フィールドは、このリソースがアプリケーション内のすべてのパスを表すことを Red Hat build of Keycloak に示すワイルドカードパターンを定義します。つまり、アプリケーションの ポリシー強制 を有効にすると、アクセスを付与する前にリソースに関連するすべてのパーミッションが評価されます。
前述の Type
は、デフォルトのリソースまたは同じタイプを使用して作成するその他のリソースに適用する必要のある タイプ化されたリソースパーミッション の作成に使用できる値を定義します。
デフォルトのポリシーは レルムポリシーからのみ 参照され、Policies タブに移動すると表示できます。
デフォルトポリシー
このポリシーは JavaScript ベースのポリシー で、このポリシーによって保護されるリソースへのアクセスを常に付与する条件を定義します。このポリシーをクリックすると、以下のようにルールが定義されていることを確認できます。
// by default, grants any permission associated with this policy $evaluation.grant();
最後に、デフォルトのパーミッションは デフォルトのパーミッション と呼ばれ、Permissions タブに移動すると表示できます。
デフォルトのパーミッション
このパーミッションは リソースベースのパーミッション で、特定のタイプを持つすべてのリソースに適用される 1 つ以上のポリシーのセットを定義します。
3.3.1. デフォルト設定の変更
デフォルトの設定を変更するには、デフォルトのリソース、ポリシー、パーミッションの定義を削除し、独自の定義を作成します。
デフォルトのリソースは、/* パターンを使用してアプリケーションのリソースまたはパスにマップする URI で作成されます。独自のリソース、パーミッションおよびポリシーを作成する前に、デフォルト設定が独自の設定と競合しないようにしてください。
デフォルト設定は、アプリケーションのすべてのパスにマップするリソースを定義します。独自のリソースにパーミッションを書き込む場合は、デフォルトリソース を削除するか、その
フィールドをアプリケーションのより具体的なパスに変更してください。それ以外の場合は、デフォルトのリソースに関連付けられたポリシー (デフォルトではアクセスを許可します) に基づき、Red Hat build of Keycloak が保護されているリソースへのアクセスを許可します。
URIS