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Red Hat build of MicroShift 4.12

MicroShift の設定

Red Hat OpenShift Documentation Team

概要

このドキュメントでは、MicroShift を設定する手順を説明します。

第1章 設定ツールの仕組み

YAML ファイルは、設定およびパラメーターを使用して Red Hat build of MicroShift インスタンスをカスタマイズします。

1.1. YAML 設定ファイルの使用

Red Hat build of MicroShift は、ユーザー固有のディレクトリー ~/.microshift/config.yaml で、次にシステム全体の /etc/microshift/config.yaml ディレクトリーで設定ファイルを検索します。Red Hat build of MicroShift を開始する前に、設定ファイルを作成し、デフォルトをオーバーライドする設定を指定する必要があります。

1.1.1. デフォルトの設定

config.yaml ファイルを作成しない場合は、デフォルト値が使用されます。次の設定例には、デフォルト設定が含まれています。Red Hat build of MicroShift を開始する前に、デフォルトをオーバーライドする設定を変更する必要があります。

デフォルトの YAML ファイルの例

dns:
  baseDomain: microshift.example.com 1
network:
  clusterNetwork:
    - cidr: 10.42.0.0/16 2
  serviceNetwork:
    - 10.43.0.0/16 3
  serviceNodePortRange: 30000-32767 4
node:
  hostnameOverride: "" 5
  nodeIP: "" 6
apiServer:
  subjectAltNames: [] 7
debugging:
  logLevel: "Normal" 8

1
クラスターのベースドメイン。すべての管理対象 DNS レコードは、このベースのサブドメインになります。
2
Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスのブロック。
3
Kubernetes サービスの仮想 IP アドレスのブロック。
4
タイプ NodePort の Kubernetes サービスに許可されるポート範囲。
5
ノードの名前。デフォルト値はホスト名です。
6
ノードの IP アドレス。デフォルト値は、デフォルトルートの IP アドレスです。
7
API サーバー証明書のサブジェクト代替名。
8
ログの詳細レベル。このフィールドの有効な値は、NormalDebugTrace、または TraceAll です。
注記

Red Hat build of MicroShift は、起動時に設定ファイルのみを読み取ります。構成設定を変更したら、Red Hat build of MicroShift を再起動して有効にします。

1.2. NodePort サービスのポート範囲の拡張

serviceNodePortRange 設定により、NodePort サービスで使用できるポート範囲を拡張できます。このオプションは、30000-32767 範囲内で特定の標準ポートを公開する必要がある場合に役立ちます。たとえば、一部のクライアントデバイスは別のポートを使用できないため、デバイスはネットワーク上で 1883/tcp MQ Telemetry Transport (MQTT) ポートを公開する必要があります。

重要

NodePort がシステムポートと重複し、システムまたは Red Hat build of MicroShift の誤動作を引き起こす可能性があります。

NodePort サービス範囲を設定する際の考慮事項:

  • nodePort を明示的に選択せずに NodePort サービスを作成しないでください。明示的に選択しないと、ポートは kube-apiserver が無作為に割り当てます。
  • デバイスの HostNetwork で公開するシステムサービスポート、Red Hat build of MicroShift ポート、またはその他のサービスに対して NodePort サービスを作成しないでください。
  • 表 1 は、ポート範囲の拡張時に避けるべきポートを示しています。
表1.1 回避するポート
ポート説明

22/tcp

SSH ポート

80/tcp

OpenShift Router HTTP エンドポイント

443/tcp

OpenShift Router HTTPS エンドポイント

1936/tcp

現在公開されていない openshift-router のメトリクスサービス

2379/tcp

etcd ポート

2380/tcp

etcd ポート

6443

Kubernetes API

8445/tcp

openshift-route-controller-manager

9537/tcp

cri-o metrics

10250/tcp

kubelet

10248/tcp

kubelet healthz ポート

10259/tcp

kube スケジューラー

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