2.8. JFR 機能


JDK Flight Recorder (JFR) サポートは、バージョン 8u262 以降の Red Hat build of OpenJDK 8 にバックポートされました。JFR サポートは、Red Hat build of OpenJDK 8u272 以降デフォルトで有効になりました。

注記

バックポート という用語は、Red Hat がアップストリームソフトウェアの最新バージョンから更新を取得し、その更新を Red Hat が配布するソフトウェアの古いバージョンに適用することを指します。

バックポートされた JFR 機能

Red Hat build of OpenJDK 8 への JFR バックポートには、次のすべての機能が含まれていました。

  • Red Hat build of OpenJDK 11 でも利用できる多数のイベント
  • Red Hat build of OpenJDK 8 および 11 で一貫して動作する jfr や Java 診断コマンド (jcmd) などのコマンドラインツール
  • プログラムまたは jcmd で JMX Bean インターフェイスを使用して JFR を有効にするために使用できる Java Management Extensions (JMX) API
  • jdk.jfr 名前空間

    注記

    jdk.jfr 名前空間の JFR API は、Red Hat build of OpenJDK 8 では Java 仕様の一部とは見なされませんが、Red Hat build of OpenJDK 11 ではこれらの API は Java 仕様の一部です。JFR API はサポートされているすべての Red Hat build of OpenJDK バージョンで使用できるため、JFR を使用するアプリケーションでは、Red Hat build of OpenJDK 8 以降のバージョンで JFR API を使用するために特別な設定は必要ありません。

別途配布される JDK Mission Control も、Red Hat build of OpenJDK 8 と互換性を確保できるように更新されました。

他の OpenJDK バージョンとの互換性が必要なアプリケーション

アプリケーションが次のいずれかの OpenJDK バージョンと互換性を確保する必要がある場合は、これらのアプリケーションを適応させる必要がある場合があります。

  • 8u262 より前の OpenJDK バージョン
  • JFR をサポートしていない他のベンダーの OpenJDK バージョン
  • Oracle JDK

この取り組みを支援するために、Red Hat は、実行時に JFR が無効になっているかのように動作する、JFR の空の実装を提供する特別な互換性レイヤーを開発しました。JFR 互換性 API の詳細は、openjdk8-jfr-compat を参照してください。生成された .jar ファイルは、OpenJDK 8 ディストリビューションの jre/lib/ext ディレクトリーにインストールできます。

これらのアプリケーションが、MBean インターフェイスを照会するのではなく、バージョン番号のみをチェックして OpenJDK 8 を除外していた場合、一部のアプリケーションを更新する必要がある可能性があります。

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