第1章 YAML ファイルを使用した Red Hat build of Quarkus アプリケーションの設定
アプリケーション開発者は、Red Hat build of Quarkus を使用して、OpenShift Container Platform 環境およびサーバーレス環境で実行される、Java で書かれたマイクロサービスベースのアプリケーションを作成できます。ネイティブ実行可能ファイルにコンパイルされたアプリケーションは、メモリーのフットプリントが小さく、起動時間は高速です。
application.yaml
ファイルを更新して構造化された設定を適用して、Quarkus アプリケーションを設定します。
あるいは、application.properties
ファイルでプロパティーを設定して、Quarkus アプリケーションを設定することもできます。詳細は、設定プロパティーの設定 を参照してください。
この手順には、Quarkus config-quickstart
演習を使用して作成された設定例が含まれています。
アプリケーション設定演習の完成例を参照するには、Quarkus Quickstarts アーカイブをダウンロードするか、Quarkus Quickstarts Git リポジトリーのクローンを作成して config-quickstart
ディレクトリーに移動してください。
前提条件
OpenJDK 17 または 21 をインストールし、
JAVA_HOME
環境変数を設定して Java SDK の場所を指定している。- Red Hat build of OpenJDK をダウンロードするには、Red Hat カスタマーポータルにログインし、ソフトウェアダウンロード に移動します。
Apache Maven 3.9.9 をインストールした。
- Maven は Apache Maven Project の Web サイトからダウンロードできます。
Apache Maven を、Quarkus Maven repository のアーティファクトを使用するように設定している。
- Apache Maven の設定方法は、Quarkus スタートガイド を参照してください。
1.1. 設定オプション
アプリケーションの設定を 1 つの設定ファイルで管理できます。さらに、設定プロファイルを定義して、開発、テスト、運用などのさまざまな環境の関連設定をグループ化することもできます。この方法では、メインの設定ファイルを変更せずに、プロファイルを簡単に切り替えて、環境固有のプロパティーを適用できます。
デフォルトでは、Quarkus は src/main/resources
ディレクトリーにある application.properties
ファイルからプロパティーを読み取ります。代わりに、application.yaml
ファイルでアプリケーションプロパティーを設定および管理する場合は、プロジェクトの pom.xml
ファイルに quarkus-config-yaml
依存関係を追加します。詳細は、YAML 設定サポートの追加 を参照してください。
Red Hat build of Quarkus は MicroProfile Config もサポートしており、これを使用してさまざまなソースからアプリケーションの設定を読み込むことができます。Eclipse MicroProfile プロジェクトの MicroProfile Config 仕様 を使用すると、設定プロパティーをアプリケーションに挿入し、コードで定義されたメソッドを使用してそれらにアクセスできます。
Quarkus は、次のようなさまざまなオリジンからのアプリケーションプロパティーを読み取ることができます。
- ファイルシステム
- データベース
-
Kubernetes または OpenShift Container Platform の
ConfigMap
またはSecret
オブジェクト - Java アプリケーションがロードできるソース