1.4. プロパティー式
プロパティー参照とテキスト文字列を組み合わせてプロパティー式を作成し、プロパティー式を Red Hat build of Quarkus 設定の値として使用できます。
プロパティー式は、変数と同様に、設定値を動的に置き換えます。そのため、値のハードコードを回避するのに役立ちます。
ある設定ソースで定義されたプロパティーを別のソースから参照できます。
Red Hat build of Quarkus は、設定プロパティーを読み取るとき、つまり以下のタイミングでプロパティー式を解決します。
- ビルド時 (ビルド時にプロパティーが読み取られる場合)
- 実行時 (実行時にプロパティーが読み取られる場合)
プロパティー式を解決できず、式にデフォルト値が含まれていない場合、Red Hat build of Quarkus は NoSuchElementException
を出力します。
1.4.1. 例: YAML ファイル内のプロパティー式
次の例は、Quarkus アプリケーションを柔軟に設定するためにプロパティー式を使用する方法を示しています。
application.yaml
ファイルの例
mach: 3 x: factor: 2.23694 display: mach: ${mach} unit: name: "mph" factor: ${x.factor}
mach: 3
x:
factor: 2.23694
display:
mach: ${mach}
unit:
name: "mph"
factor: ${x.factor}
ネストされたプロパティーを参照するには、{x.factor}
のように、.
(ドット) 区切り文字を使用します。
関連情報
- プロパティー式の詳細は、プロパティー式 を参照してください。
- プロパティーファイルでのプロパティー式の使用例は、プロパティー式の使用例 を参照してください。