第1章 Apache Maven を使用した Red Hat build of Quarkus アプリケーションの開発とコンパイル


アプリケーション開発者は、Red Hat build of Quarkus を使用して、OpenShift Container Platform 環境およびサーバーレス環境で実行される、Java で書かれたマイクロサービスベースのアプリケーションを作成できます。ネイティブ実行可能ファイルにコンパイルされたアプリケーションは、メモリーのフットプリントが小さく、起動時間は高速です。

Quarkus Apache Maven プラグインを使用して、Red Hat build of Quarkus プロジェクトを作成します。

注記

該当する場合は、Quarkus コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用する代替手順を示しています。Quarkus CLI は開発モードのみを対象としています。Red Hat は、実稼働環境での Quarkus CLI の使用をサポートしていません。

前提条件

  • OpenJDK 17 または 21 がインストールされている。

  • JAVA_HOME 環境変数を設定して Java SDK の場所を指定している。
  • Apache Maven 3.8.6 以降がインストールされている。

    • Maven をダウンロードするには、Apache Maven Project の Web サイトにアクセスしてください。

1.1. Red Hat build of Quarkus について

Red Hat build of Quarkus は、コンテナーおよび Red Hat OpenShift Container Platform 用に最適化された Kubernetes ネイティブ Java スタックです。Quarkus は、一般的な Java 標準のほか、Eclipse MicroProfile、Eclipse Vert.x、Apache Camel、Apache Kafka、Jakarta Persistence を備えた Hibernate ORM、RESTEasy Reactive (Jakarta REST) などのフレームワークやライブラリーと連携して動作するように設計されています。

開発者は、Java アプリケーションに必要な Java フレームワークを選択できます。これは、Java 仮想マシン (JVM) モードで実行することも、ネイティブモードでコンパイルして実行することもできます。Quarkus は、コンテナーファーストという手法で Java アプリケーションをビルドします。コンテナーファーストのアプローチにより、コンテナー化と、マイクロサービスと関数の効率的な実行が容易になります。このため、Quarkus アプリケーションのメモリーフットプリントは小さく、起動時間が短縮されます。

Quarkus はまた、統合設定、未設定のサービスの自動プロビジョニング、ライブコーディング、コード変更に関する即時フィードバックを提供する継続的テストなどの機能により、アプリケーション開発プロセスを最適化します。

Quarkus コミュニティーバージョンと Red Hat build of Quarkus の違いは、Quarkus コミュニティーバージョンと Red Hat build of Quarkus の違い を参照してください。

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