2.11. イメージメタデータの使用
Ceph は、カスタムイメージメタデータをキーと値のペアとして追加することをサポートしています。ペアには厳密な形式がありません。
また、メタデータを使用して特定のイメージの RADOS Block Device (RBD) 設定パラメーターを設定することもできます。
rbd image-meta
コマンドを使用して、メタデータと連携します。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
- クライアントノードへの root レベルのアクセス。
手順
新しいメタデータのキー/値のペアを設定するには、以下を行います。
構文
rbd image-meta set POOL_NAME/IMAGE_NAME KEY VALUE
例
[root@rbd-client ~]# rbd image-meta set data/dataset last_update 2016-06-06
この例では、
last_update
キーを、data
プールのdataset
イメージの2016-06-06
値に設定します。メタデータのキー/値のペアを削除するには、以下を実行します。
構文
rbd image-meta remove POOL_NAME/IMAGE_NAME KEY
例
[root@rbd-client ~]# rbd image-meta remove data/dataset last_update
この例では、
data
プール内のdataset
イメージからlast_update
のキーと値のペアを削除します。キーの値を表示するには、次のコマンドを実行します。
構文
rbd image-meta get POOL_NAME/IMAGE_NAME KEY
例
[root@rbd-client ~]# rbd image-meta get data/dataset last_update
この例では、
last_update
キーの値を確認します。イメージの全メタデータを表示するには、以下のコマンドを実行します。
構文
rbd image-meta list POOL_NAME/IMAGE_NAME
例
[root@rbd-client ~]# rbd data/dataset image-meta list
この例では、
data
プールのdataset
イメージに設定されたメタデータを一覧表示しています。特定のイメージの Ceph 設定ファイルに設定されている RBD イメージ設定を上書きするには、以下を実行します。
構文
rbd config image set POOL_NAME/IMAGE_NAME PARAMETER VALUE
例
[root@rbd-client ~]# rbd config image set data/dataset rbd_cache false
この例では、
data
プールのdataset
イメージの RBD キャッシュを無効にします。
関連情報
- 指定可能な設定オプションの一覧は、Red Hat Ceph Storage ブロックデバイスガイドの ブロックデバイスの一般的なオプション セクションを参照してください。