3.3. Keystone 認証を使用するように Ceph Object Gateway を設定


OpenStack の Keystone 認証を使用するように Red Hat Ceph Storage を設定します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター
  • Ceph ソフトウェアリポジトリーへのアクセス
  • 実稼働環境への admin 権限

手順

  1. 管理ノードの Ceph 設定ファイルを編集します。
  2. [client.radosgw.INSTANCE_NAME] に移動します。ここで、INSTANCE_NAME は設定するゲートウェイインスタンスの名前です。
  3. 各ゲートウェイインスタンスで以下を行います。

    1. rgw_s3_auth_use_keystonetrue に設定します。
    2. nss_db_path 設定を、NSS データベースが保存されるパスに設定します。
  4. 認証証明書を指定します。

    システム管理者が OpenStack サービスを設定する方法と同様に、OpenStack Identity API の v2.0 バージョン用の Keystone サービステナント、ユーザー、およびパスワードを設定することができます。ユーザー名とパスワードを指定することで、共有の秘密を rgw_keystone_admin_token 設定に提供するのを防ぎます。

    重要

    Red Hat は、実稼働環境で管理トークンによる認証を無効にすることを推奨します。サービステナントの認証情報には、admin 権限が必要です。

    必要な設定オプションは以下のとおりです。

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    rgw_keystone_admin_user = KEYSTONE_TENANT_USER_NAME
    rgw_keystone_admin_password = KEYSTONE_TENANT_USER_PASSWORD
    rgw_keystone_admin_tenant = KEYSTONE_TENANT_NAME

    Ceph Object Gateway ユーザーは Keystone の tenant にマッピングされます。Keystone ユーザーには、複数のテナントで異なるロールが割り当てられている可能性があります。Ceph Object Gateway がチケットを取得する際には、テナントと、そのチケットに割り当てられたユーザーロールを確認し、設定可能な rgw_keystone_accepted_roles に従って要求を受け入れるか拒否します。

    通常の設定には、以下の設定があります。

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    [client.radosgw.gateway]
    rgw_keystone_url = {keystone server url:keystone server admin port}
    ##Authentication using an admin token. Not preferred.
    #rgw_keystone_admin_token = {keystone admin token}
    ##Authentication using username, password and tenant. Preferred.
    rgw_keystone_admin_user = _KEYSTONE_TENANT_USER_NAME_
    rgw_keystone_admin_password =  _KEYSTONE_TENANT_USER_PASSWORD_
    rgw_keystone_admin_tenant =  _KEYSTONE_TENANT_NAME_
    rgw_keystone_accepted_roles = _KEYSTONE_ACCEPTED_USER_ROLES_
    ##
    rgw_keystone_token_cache_size = _NUMBER_OF_TOKENS_TO_CACHE_
    rgw_keystone_revocation_interval = _NUMBER_OF_SECONDS_BEFORE_CHECKING_REVOKED_TICKETS_
    rgw_keystone_make_new_tenants = _TRUE_FOR_PRIVATE_TENANT_FOR_EACH_NEW_USER_
    rgw_s3_auth_use_keystone = true
    nss_db_path = _PATH_TO_NSS_DB_

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