5.6. 管理者アクションの監査


システムセキュリティーの重要な要素として、クラスター上で管理者のアクションを定期的に監査することが挙げられます。Red Hat Ceph Storage は、管理者アクションの履歴を /var/log/ceph/CLUSTER_FSID/ceph.audit.log ファイルに保存します。モニターホスト上で次のコマンドを実行します。

[root@host04 ~]# cat /var/log/ceph/6c58dfb8-4342-11ee-a953-fa163e843234/ceph.audit.log

各エントリーには以下が含まれます。

  • タイムスタンプ: コマンドが実行されるタイミングを示します。
  • 監視アドレス: 変更したモニターを識別します。
  • クライアント: 変更を開始するクライアントノードを特定します。
  • エンティティー: 変更を行うユーザーを識別します。
  • コマンド: 実行したコマンドを特定します。

以下は Ceph 監査ログの出力です。

2023-09-01T10:20:21.445990+0000 mon.host01 (mon.0) 122301 : audit [DBG] from='mgr.14189 10.0.210.22:0/1157748332' entity='mgr.host01.mcadea' cmd=[{"prefix": "config generate-minimal-conf"}]: dispatch
2023-09-01T10:20:21.446972+0000 mon.host01 (mon.0) 122302 : audit [INF] from='mgr.14189 10.0.210.22:0/1157748332' entity='mgr.host01.mcadea' cmd=[{"prefix": "auth get", "entity": "client.admin"}]: dispatch
2023-09-01T10:20:21.453790+0000 mon.host01 (mon.0) 122303 : audit [INF] from='mgr.14189 10.0.210.22:0/1157748332' entity='mgr.host01.mcadea'
2023-09-01T10:20:21.457119+0000 mon.host01 (mon.0) 122304 : audit [DBG] from='mgr.14189 10.0.210.22:0/1157748332' entity='mgr.host01.mcadea' cmd=[{"prefix": "osd tree", "states": ["destroyed"], "format": "json"}]: dispatch
2023-09-01T10:20:30.671816+0000 mon.host01 (mon.0) 122305 : audit [DBG] from='mgr.14189 10.0.210.22:0/1157748332' entity='mgr.host01.mcadea' cmd=[{"prefix": "osd blocklist ls", "format": "json"}]: dispatch

Ceph などの分散システムでは、アクションが 1 つのインスタンスで開始し、クラスター内の他のノードに伝播される可能性があります。アクションが開始すると、ログは dispatch を示します。アクションが終了すると、ログは finished したことを示します。

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