6.3. Ceph ファイルシステム
Ceph File System インターフェイスは仮想ファイルシステムを作成し、プール内の一連のオブジェクトとして保存します。Ceph は、これらのオブジェクトを配置グループに割り当て、クラスター全体の OSD に疑似ランダムに分散または配置します。
通常、Ceph File System は 2 つのプールを使用します。
- メタデータ: メタデータプールには、Ceph Metadata Server (MDS) のデータが格納されます。MDS は通常、i ノードで設定されます。つまり、ファイルの所有権、アクセス許可、作成日時、最終更新日またはアクセス日時、親ディレクトリーなどです。
- data: データプールはファイルデータを保存します。Ceph はファイルを 1 つまたは複数のオブジェクトとして保存し、通常はエクステントなどのファイルデータのチャンクを表すことができます。
Ceph ファイルシステムインターフェイス (通常は Red Hat OpenStack Platform) を使用するアプリケーションに応じて、ユーザーは Ceph ファイルシステムでファイルを作成、変更、および削除できます。Ceph は、ファイルを表す個々のオブジェクトの作成、取得、更新、および削除の操作を処理します。
ファイルを削除すると、回復できない方法で対応するオブジェクトが削除されます。ただし、上書きされるまで、データアーティファクトはストレージメディアに引き続き存在する可能性があります。データはバックアップアーカイブのままになる可能性があります。