3.11. プリフライト Playbook の実行


この Ansible Playbook は Ceph リポジトリーを設定し、ブートストラップ用にストレージクラスターを準備します。また、podmanlvm2chrony、および cephadm などのいくつかの前提条件もインストールします。cephadm-ansible および cephadm- preflight.yml のデフォルトの場所は /usr/share/cephadm-ansible です。

プリフライト Playbook は cephadm-ansible インベントリーファイルを使用して、ストレージクラスターのすべての管理者およびノードを識別します。

重要

cephadm-ansible はサポートされていないため、Red Hat Enterprise Linux 9 ではこの手順をスキップしてください。

インベントリーファイルのデフォルトの場所は /usr/share/cephadm-ansible/hosts です。以下の例は、一般的なインベントリーファイルの構造を示しています。

host02
host03
host04

[admin]
host01
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インベントリーファイルの [admin] グループには、管理者キーリングが保存されるノードの名前が含まれます。新規ストレージクラスターでは、[admin] グループのノードがブートストラップノードになります。クラスターのブートストラップ後に追加の管理ホストを追加するには、インストールガイド管理ノードの設定 を参照してください。

注記

初期ホストをブートストラップする前に、プリフライト Playbook を実行します。

重要

非接続インストールを実行している場合は、非接続インストールのためのプリフライト Playbook の実行 を参照してください。

前提条件

  • Ansible 管理ノードへの root レベルのアクセス。
  • ストレージクラスター内のすべてのノードへの sudo アクセスおよびパスワードなしの ssh アクセスのある Ansible ユーザー。

    注記

    以下の例では、host01 がブートストラップノードです。

手順

  1. /usr/share/cephadm-ansible ディレクトリーに移動します。
  2. hosts ファイルを開いて編集し、ノードを追加します。

    host02
    host03
    host04
    
    [admin]
    host01
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  3. プリフライト Playbook を実行します。

    構文

    ansible-playbook -i INVENTORY_FILE cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs"
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    [ceph-admin@admin cephadm-ansible]$ ansible-playbook -i hosts cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs"
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    インストールが完了すると、cephadm/usr/sbin/ ディレクトリーに配置されます。

    • --limit オプションを使用して、ストレージクラスターの選択したホストでプリフライト Playbook を実行します。

      構文

      ansible-playbook -i INVENTORY_FILE cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs" --limit GROUP_NAME|NODE_NAME
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      GROUP_NAME は、インベントリーファイルからのグループ名に置き換えます。NODE_NAME は、インベントリーファイルからの特定のノード名に置き換えます。

      注記

      必要に応じて、[mons][osds][mgrs] などのグループ名で、インベントリーファイルのノードをグループ化できます。ただし、管理ノードを [admin] グループに追加し、クライアントを [clients] グループに追加する必要があります。

      [ceph-admin@admin cephadm-ansible]$ ansible-playbook -i hosts cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs" --limit clients
      [ceph-admin@admin cephadm-ansible]$ ansible-playbook -i hosts cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs" --limit host01
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    • プリフライト Playbook を実行すると、cephadm-ansible は自動的にクライアントノードに chrony および ceph-common をインストールします。

      プリフライト Playbook は chrony をインストールしますが、単一の NTP ソース用に設定します。複数のソースを設定する場合、または非接続環境の場合は、次のドキュメントを参照してください。

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