2.11. イメージメタデータの使用


Ceph は、カスタムイメージメタデータをキーと値のペアとして追加することをサポートしています。ペアには厳密な形式がありません。

また、メタデータを使用して特定のイメージの RADOS Block Device (RBD) 設定パラメーターを設定することもできます。

rbd image-meta コマンドを使用して、メタデータと連携します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • クライアントノードへの root レベルのアクセス。

手順

  1. 新しいメタデータのキー/値のペアを設定するには、以下を行います。

    構文

    rbd image-meta set POOL_NAME/IMAGE_NAME KEY VALUE

    [ceph: root@host01 /]# rbd image-meta set pool1/image1 last_update 2021-06-06

    この例では、pool1 プールの image1 イメージの last_update キーを、2021-06-06 値に設定します。

  2. キーの値を表示するには、次のコマンドを実行します。

    構文

    rbd image-meta get POOL_NAME/IMAGE_NAME KEY

    [ceph: root@host01 /]# rbd image-meta get pool1/image1 last_update

    この例では、last_update キーの値を確認します。

  3. イメージの全メタデータを表示するには、以下のコマンドを実行します。

    構文

    rbd image-meta list POOL_NAME/IMAGE_NAME

    [ceph: root@host01 /]# rbd image-meta list pool1/image1

    この例では、pool1 プールの image1 イメージに設定されたメタデータをリスト表示しています。

  4. メタデータのキー/値のペアを削除するには、以下を実行します。

    構文

    rbd image-meta remove POOL_NAME/IMAGE_NAME KEY

    [ceph: root@host01 /]# rbd image-meta remove pool1/image1 last_update

    この例では、pool1 プール内の image1 イメージから last_update のキーと値のペアを削除します。

  5. 特定のイメージの Ceph 設定ファイルに設定されている RBD イメージ設定を上書きするには、以下を実行します。

    構文

    rbd config image set POOL_NAME/IMAGE_NAME  PARAMETER VALUE

    [ceph: root@host01 /]# rbd config image set pool1/image1 rbd_cache false

    この例では、pool1 プールの image1 イメージの RBD キャッシュを無効にします。

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