3.17. Monitor サービスの追加
一般的な Red Hat Ceph Storage ストレージクラスターには、3 つまたは 5 つのモニターデーモンが異なるホストにデプロイされます。ストレージクラスターに 5 つ以上のホストがある場合、Red Hat は 5 つの Monitor ノードをデプロイすることを推奨します。
ファイアウォールの場合は、Red Hat Ceph Storage Configuration Guide の Firewall settings for Ceph Monitor node セクションを参照してください。
ブートストラップノードは、ストレージクラスターの初期モニターです。デプロイするホストのリストにブートストラップノードを含めるようにしてください。
Monitor サービスを複数の特定のホストに適用する場合は、必ず同じ ceph orch apply
コマンド内でホスト名をすべて指定してください。ceph orch apply mon --placement host1
を指定してから、ceph orch apply mon --placement host2
と指定すると、2 つ目のコマンドにより、host1 の Monitor サービスが削除され、Monitor サービスが host2 に適用されます。
Monitor ノードまたはクラスター全体が単一のサブネットにある場合、cephadm
は新規ホストをクラスターに追加する際に最大 5 つの Monitor デーモンを自動的を追加します。cephadm
は、新しいホストで Monitor デーモンを自動的に設定します。新しいホストは、ストレージクラスターの最初の (ブートストラップ) ホストと同じサブネットにあります。また、cephadm
はストレージクラスターのサイズの変更に対応するようモニターをデプロイし、スケーリングすることもできます。
前提条件
- ストレージクラスター内のすべてのホストへの root レベルのアクセス。
- 実行中のストレージクラスター。
手順
5 つの Monitor デーモンをストレージクラスター内の 5 つのランダムなホストに適用します。
ceph orch apply mon 5
自動モニターのデプロイメントを無効にします。
ceph orch apply mon --unmanaged
3.17.1. 特定のホストへのモニターノードの追加
ホストラベルを使用して、Monitor ノードが含まれるホストを特定します。
前提条件
- ストレージクラスター内のすべてのノードへの root レベルのアクセス。
- 実行中のストレージクラスター。
手順
mon
ラベルをホストに割り当てます。構文
ceph orch host label add HOSTNAME mon
例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch host label add host01 mon
現在のホストおよびラベルを表示します。
構文
ceph orch host ls
例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch host label add host02 mon [ceph: root@host01 /]# ceph orch host label add host03 mon [ceph: root@host01 /]# ceph orch host ls HOST ADDR LABELS STATUS host01 mon host02 mon host03 mon host04 host05 host06
ホストラベルに基づいてモニターをデプロイします。
構文
ceph orch apply mon label:mon
特定のホストセットにモニターをデプロイします。
構文
ceph orch apply mon HOSTNAME1,HOSTNAME2,HOSTNAME3
例
[root@host01 ~]# ceph orch apply mon host01,host02,host03
注記デプロイするホストのリストにブートストラップノードを含めるようにしてください。