3.10. プリフライト Playbook の実行
この Ansible Playbook は Ceph リポジトリーを設定し、ブートストラップ用にストレージクラスターを準備します。また、podman
、lvm2
、chrony
、cephadm
などのいくつかの前提条件もインストールされます。cephadm-ansible
および cephadm-
preflight.yml のデフォルトの場所は /usr/share/cephadm-ansible
です。
プリフライト Playbook は cephadm-ansible
インベントリーファイルを使用して、ストレージクラスターのすべての管理者およびノードを識別します。
インベントリーファイルのデフォルトの場所は /usr/share/cephadm-ansible/hosts
です。以下の例は、一般的なインベントリーファイルの構造を示しています。
例
host02 host03 host04 [admin] host01
インベントリーファイルの [admin]
グループには、管理者キーリングが保存されるノードの名前が含まれます。新規ストレージクラスターでは、[admin]
グループのノードがブートストラップノードになります。クラスターのブートストラップ後に管理ホストを追加するには、詳細について、インストールガイド の 管理ノードのセットアップ を参照してください。
初期ホストをブートストラップする前に、プリフライト Playbook を実行します。
非接続インストールを実行している場合は、非接続インストールのためのプリフライト Playbook の実行 を参照してください。
前提条件
- Ansible 管理ノードへの root レベルのアクセス。
ストレージクラスター内のすべてのノードへの sudo アクセスおよびパスワードなしの
ssh
アクセスのある Ansible ユーザー。注記以下の例では、host01 がブートストラップノードです。
手順
-
/usr/share/cephadm-ansible
ディレクトリーに移動します。 hosts
ファイルを開いて編集し、ノードを追加します。例
host02 host03 host04 [admin] host01
プリフライト Playbook を実行します。
構文
ansible-playbook -i INVENTORY_FILE cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs"
例
[ceph-admin@admin cephadm-ansible]$ ansible-playbook -i hosts cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs"
インストールが完了すると、
cephadm
は/usr/sbin/
ディレクトリーに配置されます。--limit
オプションを使用して、ストレージクラスターの選択したホストでプリフライト Playbook を実行します。構文
ansible-playbook -i INVENTORY_FILE cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs" --limit GROUP_NAME|NODE_NAME
GROUP_NAME は、インベントリーファイルからのグループ名に置き換えます。NODE_NAME は、インベントリーファイルからの特定のノード名に置き換えます。
注記必要に応じて、
[mons]
、[osds]
、[mgrs]
などのグループ名で、インベントリーファイルのノードをグループ化できます。ただし、管理ノードを[admin]
グループに追加し、クライアントを[clients]
グループに追加する必要があります。例
[ceph-admin@admin cephadm-ansible]$ ansible-playbook -i hosts cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs" --limit clients [ceph-admin@admin cephadm-ansible]$ ansible-playbook -i hosts cephadm-preflight.yml --extra-vars "ceph_origin=rhcs" --limit host01
プリフライト Playbook を実行すると、
cephadm-ansible によって
クライアントノードにchrony
とceph-common が
自動的にインストールされます。プリフライト Playbook は
chrony
をインストールしますが、単一の NTP ソース用に設定します。複数のソースを設定する場合、または非接続環境の場合は、次のドキュメントを参照してください。