2.4. Ceph Orchestrator のサービス仕様
サービス仕様は、Ceph サービスのデプロイに使用されるサービス属性および設定を指定するデータ構造です。以下は、サービス仕様を指定するためのマルチドキュメント YAML ファイル cluster.yml
の例になります。
例
service_type: mon placement: host_pattern: "mon*" --- service_type: mgr placement: host_pattern: "mgr*" --- service_type: osd service_id: default_drive_group placement: host_pattern: "osd*" data_devices: all: true
以下は、サービス仕様のプロパティーが以下のように定義されるパラメーターのリストです。
service_type
: サービスのタイプ- mon、crash、mds、mgr、osd、rbd、rbd-mirror などの Ceph サービス。
- nfs や rgw などの Ceph ゲートウェイ。
- Alertmanager、Prometheus、Grafana、または Node-exporter などのモニタリングスタック。
- カスタムコンテナーのコンテナー。
-
service_id
: サービスの一意名 -
placement
: これは、デーモンの場所とデプロイ方法を定義するために使用されます。 -
unmanaged
:true
に設定すると、Orchestrator は、このサービスに関連付けられたデーモンをデプロイまたは削除しません。
Orchestrator のステートレスサービス
ステートレスサービスは、状態の情報を利用可能にする必要がないサービスです。たとえば、rgw
サービスを起動するには、サービスの起動または実行に追加情報は必要ありません。rgw
サービスは、機能を提供するためにこの状態に関する情報を作成しません。rgw
サービスを開始されるタイミングに関係なく、状態は同じになります。