16.7. CA 証明書の信頼設定の変更
証明書データベースに保存されている CA の信頼設定を、一時的または永続的に変更する必要がある場合があります。たとえば、アクセスまたは侵害された証明書に問題がある場合、CA 証明書を信頼できないものとしてマークすると、その CA によって署名された証明書を持つエンティティーが Certificate System に対して認証されなくなります。問題が解決されると、CA は再び信頼できるとマークできます。
CA の信頼を永続的に解除するには、信頼データベースからその証明書を削除することを検討してください。手順は、「データベースからの証明書の削除」を参照してください。
16.7.1. コンソールからの信頼設定の変更
CA 証明書の信頼設定を変更するには、以下を実行します。
- サブシステムコンソールを開きます。
pkiconsole https://server.example.com:secure_port/subsystem_type
- Configuration タブで、左側のナビゲーションツリーから System Keys and Certificates を選択します。
- CA certificates タブを選択します。
- 変更する CA 証明書を選択し、をクリックします。
- The Certificate chain is (un)trusted, are you sure you want to (un)trust it? というプロンプトが開きます。yes をクリックすると、証明書チェーンの信頼設定が変更されます。no を押すと、元の信頼関係が保持されます。
16.7.2. certutil を使用した信頼設定の変更
certutil を使用して証明書の信頼設定を変更するには、以下を実行します。
- インスタンスの証明書データベースディレクトリーを開きます。
cd /var/lib/pki/instance_name/alias
- -L オプションを使用して certutil を実行し、データベースの証明書を一覧表示します。以下に例を示します。
certutil -L -d . Certificate Authority - Example Domain CT,c, subsystemCert cert-instance_name u,u,u Server-Cert cert-instance_name u,u,u
- -M オプションを使用して certutil を実行し、証明書の信頼設定を変更します。
certutil -M -n cert_nickname -t trust -d .
以下に例を示します。certutil -M -n "Certificate Authority - Example Domain" -t TCu,TCu,TCu -d .
- 証明書を再度一覧表示し、証明書が削除されたことを確認します。
certutil -L -d . Certificate Authority - Example Domain CTu,CTu,CTu subsystemCert cert-instance_name u,u,u Server-Cert cert-instance_name u,u,u
certuil コマンドの使用方法は、http://www.mozilla.org/projects/security/pki/nss/tools/certutil.html を参照してください。