第1章 CodeReady Studio の Git の基本
CodeReady Studio には、開発者がグラフィカルインターフェースから Git リポジトリーを管理できる Git Perspective が含まれています。ここでは、Git Perspective における Git プロジェクトの基本ワークフローの概要と、最も一般的な Git 関連のタスクを実行する方法を説明します。
1.1. Git Perspective の設定
CodeReady Studio で Git Perspective を開く方法を説明します。
手順
- CodeReady Studio を起動します。
とクリックします。 Open Perspective ウィンドウが表示されます。
- Git を選択します。
Git Repositories ビューが表示されます。
1.2. Git Perspective でのリポジトリーの管理
1.2.1. 新規 Git リポジトリーの作成
Git Perspective を使用して新規 Git リポジトリーを作成する方法を説明します。
手順
- CodeReady Studio を起動します。
- Git Perspective を開きます。
Create a new Git Repository and add it to this view アイコンをクリックします。
Create a Git Repository ウィンドウが表示されます。
デフォルトの Repository ディレクトリー へのパスが自動的に生成されます。デフォルトのパスが適切であれば、リポジトリーの作成を続行します。
必要に応じて、Create as bare repository チェックボックスを選択します。
注記ベアリポジトリーは中央リポジトリーに推奨されますが、開発環境には推奨されません。ベアリポジトリーには、ソースファイルの作業用のコピーや、チェックアウトされたコピーが含まれません。そのため、ファイルの編集や変更のコミットができません。さらに、リポジトリーの Git リビジョンの履歴は、
.git
サブフォルダーではなく、ルートのフォルダーに保存されます。新しい Git リポジトリーがローカルマシンに作成され、Git Repositories ビューに表示されます。
1.2.2. 既存のローカル Git リポジトリーの追加
Git Perspective を使用して、ローカル Git リポジトリーを IDE に追加する方法を説明します。
手順
- CodeReady Studio を起動します。
- Git Perspective を開きます。
Add an existing local Git Repository to this view アイコンをクリックします。
Add Git Repositories ウィンドウが表示されます。
-
Search results フィールドで、
.git
ファイルへのパスを示すチェックボックスを選択します。 - をクリックします。
ローカルリポジトリーが Git Repositories ビューに表示されます。
1.2.3. 既存の Git リポジトリーのクローン作成
Git Perspective を使用して、オンラインにすでに存在するリポジトリー (GitHub、GitLab) のローカルクローンを作成する方法を説明します。
手順
- CodeReady Studio を起動します。
- Git Perspective を開きます。
Clone a Git Repository and add the clone to this view アイコンをクリックします。
Clone Git Repository ウィンドウが表示されます。
ソースリポジトリーのアドレスを URI フィールドに追加します。
Host および Repository path フィールドが自動的に入力されます。
- をクリックします。
- クローンを作成するブランチを選択します。
- をクリックします。
Directory パスとInitial branch が正しく設定されていることを確認してください。
- をクリックします。
クローンしたリポジトリーが、CodeReady Studio の Git Repository ビューに表示されます。
1.2.4. リポジトリーのリモートの追加
Git Perspective にリポジトリーを設定したら、リポジトリーにリモートを追加します。これは、新たに作成または追加されたリポジトリーに 1 度だけ必要な設定ステップです。
Git Perspective を使用してリポジトリーにリモートを設定する方法を説明します。
手順
- CodeReady Studio を起動します。
- Git Perspective を開きます。
リポジトリーを展開します。
と右クリックします。 New Remote ウインドウが表示されます。
- リモートに名前を付けます。
- Configure push が選択されていることを確認します。
Configure Push ウィンドウが表示されます。
Select a URI ウィンドウが表示されます。
ソースリポジトリーの URI、ユーザー名、およびパスワードを追加します。
Host および Repository パスフィールドが自動的に入力されます。
- をクリックします。
- をクリックします。
新たに追加されたリモートが、CodeReady Studio の Git Repositories ビューに表示されます。
1.3. Git Perspective でのブランチの管理
1.3.1. 新規ブランチの作成
Git パースペクティブを使用して新規ブランチを作成する方法を説明します。
手順
- CodeReady Studio を起動します。
- Git Perspective を開きます。
- リポジトリーを展開して、すべてのリモートブランチを表示します。
と右クリックします。 Create Branch ウインドウが表示されます。
- をクリックして、新規ブランチのソースを選択します。
- ブランチに名前を付けます。
- Configure upstream for push and pull および Checkout new branch チェックボックスを選択します。
- When pulling フィールドで、適切なオプションを選択します。
- をクリックします。
新たに追加されたブランチが、CodeReady Studio の Git Repositories ビューに表示されます。
1.3.2. ブランチの使用
Git Perspective で組み込みターミナルを開く方法を説明します。
手順
- CodeReady Studio を起動します。
- Git Perspective を開きます。
Shift+Ctrl+Alt+T キーを押します。
Launch Terminal ウインドウが表示されます。
- Local Terminal を選択します。
- Encoding を Default (ISO-8859-1) に設定します。
Terminal ウインドウにコマンドラインターミナルが表示されます。
デフォルトでは、現在の作業用ディレクトリーは、現在のユーザーのホームディレクトリーであることに注意してください。
1.3.3. プルリクエストの送信
特に共有リポジトリーで作業を行う場合、変更をマージする前に、ローカルリポジトリーを更新することが強く推奨されます。
Git Perspective を使用してプルリクエスト (PR) を送信する方法を説明します。
手順
- CodeReady Studio を起動します。
- Git Perspective を開きます。
と右クリックします。 Pull Results ウインドウが表示されます。
- をクリックします。
これで、リモートリポジトリーからの変更がローカルリポジトリーにマージされます。
1.4. 変更のコミットおよびプッシュ
CodeReady Studio で変更をコミットおよびプッシュする方法を説明します。
手順
- CodeReady Studio を起動します。
- Git Perspective を開きます。
と右クリックします。 Git Staging ビューが表示されます。
- ステージする変更を選択します。
- Add selected files to the index アイコンをクリックし、変更をステージします。
Commit Message フィールドにコミットメッセージを追加します。
Author および Committer フィールドが自動的に入力されます。
- をクリックして変更をコミットするか、 をクリックして変更をコミットし、リモートリポジトリーにプッシュします。
Commit and Push オプションを選択すると、リポジトリーアドレスと、リポジトリーのアクセスユーザー名およびパスワードの入力を要求されることに注意してください。