第13章 Hot Rod インターフェース
13.1. Hot Rod について
Hot Rod は、Red Hat JBoss Data Grid で使用されるバイナリー TCP クライアントサーバープロトコルであり、Memcached などの他のクライアントサーバープロトコルの欠点を解消するために作成されました。
Hot Rod はサーバークラスターでフェールオーバーを行い、トポロジーが変更されます。Hot Rod は、クラスタートポロジーに関する更新をクライアントに定期的に提供することによりこれを行います。
Hot Rod では、クライアントはパーティション化された、または分散された JBoss Data Grid サーバークラスターで要求をスマートにルーティングできます。これを行うために、Hot Rod ではクライアントはキーを格納するパーティションを決定し、キーがあるサーバーと直接通信できます。この機能は、クライアントでクラスタートポロジーを更新する Hot Rod に依存し、クライアントはサーバーと同じ一貫性のあるハッシュアルゴリズムを使用します。
JBoss Data Grid には、Hot Rod プロトコルを実装するサーバーモジュールが含まれます。Hot Rod プロトコルを使用すると、他のテキストベースのプロトコルに比べて、クライアントとサーバーの対話が促進され、クライアントが負荷分散、フェールオーバー、およびデータ場所運用に関する決定を行えるようになります。