3.4. Asynchronous API
Cache.put()、Cache.remove() などの同期 API メソッドの他に、Data Grid には非同期のノンブロッキング API も含まれ、同じ結果をノンブロッキング方式で達成できます。
これらのメソッドの名前は、ブロックメソッドと同様の名前が付けられ、"Async"が追加されます。 例: Cache.putAsync()、Cache.removeAsync() など。 これらの非同期のメソッドは、操作の実際の結果が含まれる CompletableFuture を返します。
たとえば、Cache<String, String>
としてパラメーター化されたキャッシュでは、Cache.put(String key, String value)
は String
を返し、Cache.putAsync(String key, String value)
は CompletableFuture<String>
を返します。
3.4.1. このような API を使用する理由
ノンブロッキング API は、通信の失敗や例外を処理する機能を備えており、同期通信の保証をすべて提供するという点で強力なもので、呼び出しが完了するまでブロックする必要がありません。 これにより、システムで並列処理をより有効に活用できます。 以下に例を示します。
Set<CompletableFuture<?>> futures = new HashSet<>(); futures.add(cache.putAsync(key1, value1)); // does not block futures.add(cache.putAsync(key2, value2)); // does not block futures.add(cache.putAsync(key3, value3)); // does not block // the remote calls for the 3 puts will effectively be executed // in parallel, particularly useful if running in distributed mode // and the 3 keys would typically be pushed to 3 different nodes // in the cluster // check that the puts completed successfully for (CompletableFuture<?> f: futures) f.get();
3.4.2. 実際に非同期で発生するプロセス
Data Grid には、通常の書き込み操作の重要なパスにあると見なされる 4 つの項目があります。これらの項目をコスト順に示します。
- ネットワークコール
- マーシャリング
- キャッシュストアへの書き込み (オプション)
- ロック
非同期メソッドを使用すると、ネットワーク呼び出しとマーシャリングがクリティカルパスから除外されます。 ただし、さまざまな技術的な理由により、キャッシュストアへの書き込みとロックの取得は、呼び出し元のスレッドで引き続き発生します。