第8章 クロスサイトレプリケーションの設定
グローバル Data Grid クラスターをセットアップして、サイト間でデータをバックアップします。
8.1. Data Grid Operator を使用したクロスサイトレプリケーション
Data Grid クラスターを異なる場所で実行している場合は、Data Grid Operator を使用してクラスターを接続し、サイト間でデータをバックアップできるようにします。
たとえば、以下の図では、Data Grid Operator がニューヨーク市のデータセンター NYC で Data Grid クラスターを管理しています。Data Grid Operator は、ロンドンにある別のデータセンター LON でも、Data Grid クラスターを管理しています。
Data Grid Operator は、Kubernetes API を使用して、NYC と LON の OpenShift Container Platform クラスター間のセキュアな接続を確立します。その後、Data Grid Operator はクロスサイトレプリケーションサービスを作成し、Data Grid クラスターが複数の場所にまたがってデータをバックアップできるようにします。
各 Data Grid クラスターには、すべてのバックアップ要求を調整する 1 つのサイトマスターノードがあります。Data Grid Operator はサイトマスターノードを特定し、クロスサイトレプリケーションサービスを介したすべてのトラフィックがサイトマスターに送られるようにします。
現在のサイトマスターノードがオフラインになると、新規のノードがサイトマスターになります。Data Grid Operator は新しいサイトマスターノードを自動的に検出し、クロスサイトレプリケーションサービスを更新してバックアップ要求をノードに転送します。