Data Grid セキュリティーガイド
Data Grid セキュリティーの有効化および設定
概要
Red Hat Data Grid リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid は、高性能の分散型インメモリーデータストアです。
- スキーマレスデータ構造
- さまざまなオブジェクトをキーと値のペアとして格納する柔軟性があります。
- グリッドベースのデータストレージ
- クラスター間でデータを分散および複製するように設計されています。
- エラスティックスケーリング
- サービスを中断することなく、ノードの数を動的に調整して要件を満たします。
- データの相互運用性
- さまざまなエンドポイントからグリッド内のデータを保存、取得、およびクエリーします。
Data Grid のドキュメント リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid のドキュメントは、Red Hat カスタマーポータルで入手できます。
Data Grid のダウンロード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat カスタマーポータルで Data Grid Software Downloads にアクセスします。
Data Grid ソフトウェアにアクセスしてダウンロードするには、Red Hat アカウントが必要です。
多様性を受け入れるオープンソースの強化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、Red Hat CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。
第1章 ロールベースアクセス制御によるセキュリティー承認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ロールベースアクセス制御 (RBAC) 機能では、さまざまなパーミッションレベルを使用して、Data Grid とのユーザーの対話を制限します。
リモートキャッシュまたは組み込みキャッシュに固有のユーザーの作成と承認の設定に関する詳細は、以下を参照してください。
1.1. Data Grid のユーザーロールと権限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid には、キャッシュや Data Grid のリソースにアクセスするための権限をユーザーに提供するロールがいくつかあります。
| ロール | パーミッション | 説明 |
|---|---|---|
|
| ALL | Cache Manager ライフサイクルの制御など、すべてのパーミッションを持つスーパーユーザー。 |
|
| ALL_READ、ALL_WRITE、LISTEN、EXEC、MONITOR、CREATE |
|
|
| ALL_READ、ALL_WRITE、LISTEN、EXEC、MONITOR |
|
|
| ALL_READ、MONITOR |
|
|
| MONITOR |
JMX および |
1.1.1. パーミッション リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ユーザーロールは、さまざまなアクセスレベルを持つパーミッションのセットです。
| パーミッション | 機能 | 説明 |
| 設定 |
| 新しいキャッシュ設定を定義します。 |
| LISTEN |
| キャッシュマネージャーに対してリスナーを登録します。 |
| ライフサイクル |
| キャッシュマネージャーを停止します。 |
| CREATE |
| キャッシュ、カウンター、スキーマ、スクリプトなどのコンテナーリソースを作成および削除することができます。 |
| MONITOR |
|
JMX 統計および |
| ALL | - | すべてのキャッシュマネージャーのアクセス許可が含まれます。 |
| パーミッション | 機能 | 説明 |
| READ |
| キャッシュからエントリーを取得します。 |
| WRITE |
| キャッシュ内のデータの書き込み、置換、削除、エビクト。 |
| EXEC |
| キャッシュに対するコードの実行を許可します。 |
| LISTEN |
| キャッシュに対してリスナーを登録します。 |
| BULK_READ |
| 一括取得操作を実行します。 |
| BULK_WRITE |
| 一括書き込み操作を実行します。 |
| ライフサイクル |
| キャッシュを開始および停止します。 |
| ADMIN |
| 基盤となるコンポーネントと内部構造へのアクセスを許可します。 |
| MONITOR |
|
JMX 統計および |
| ALL | - | すべてのキャッシュパーミッションが含まれます。 |
| ALL_READ | - | READ パーミッションと BULK_READ パーミッションを組み合わせます。 |
| ALL_WRITE | - | WRITE パーミッションと BULK_WRITE パーミッションを組み合わせます。 |
1.1.2. ロールとパーミッションマッパー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid は、ユーザーをプリンシパルのコレクションとして実装します。プリンシパルは、ユーザー名などの個々のユーザー ID、またはユーザーが属するグループのいずれかを表します。内部的には、これらは javax.security.auth.Subject クラスで実装されます。
承認を有効にするには、プリンシパルをロール名にマップし、その後、ロール名を一連のパーミッションに展開する必要があります。
Data Grid には、セキュリティープリンシパルをロールに関連付ける PrincipalRoleMapper API と、ロールを特定のパーミッションに関連付ける RolePermissionMapper API が含まれています。
Data Grid は以下のロールおよびパーミッションのマッパーの実装を提供します。
- クラスターロールマッパー
- クラスターレジストリーにロールマッピングのプリンシパルを保存します。
- クラスターパーミッションマッパー
- ロールとパーミッションのマッピングをクラスターレジストリーに保存します。ユーザーのロールとパーミッションを動的に変更できます。
- ID ロールマッパー
- ロール名としてプリンシパル名を使用します。プリンシパル名のタイプまたはフォーマットはソースに依存します。たとえば、LDAP ディレクトリーでは、プリンシパル名を識別名 (DN) にすることができます。
- コモンネームロールマッパー
-
ロール名としてコモンネーム (CN) を使用します。このロールマッパーは、識別名 (DN) を含む LDAP ディレクトリーまたはクライアント証明書で使用できます。たとえば、
cn=managers,ou=people,dc=example,dc=comは、managersロールにマッピングされます。
1.1.2.1. Data Grid でのロールとパーミッションへのユーザーのマッピング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
LDAP サーバーから DN のコレクションとして取得された次のユーザーを考えてみましょう。
CN=myapplication,OU=applications,DC=mycompany CN=dataprocessors,OU=groups,DC=mycompany CN=finance,OU=groups,DC=mycompany
CN=myapplication,OU=applications,DC=mycompany
CN=dataprocessors,OU=groups,DC=mycompany
CN=finance,OU=groups,DC=mycompany
コモンネームロールマッパー を使用すると、ユーザーは次のロールにマッピングされます。
dataprocessors finance
dataprocessors
finance
Data Grid には次のロール定義があります。
dataprocessors: ALL_WRITE ALL_READ finance: LISTEN
dataprocessors: ALL_WRITE ALL_READ
finance: LISTEN
ユーザーには次のパーミッションが与えられます。
ALL_WRITE ALL_READ LISTEN
ALL_WRITE ALL_READ LISTEN
1.1.3. ロールマッパーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid は、デフォルトでクラスターロールマッパーとクラスターパーミッションマッパーを有効にします。ロールマッピングに別の実装を使用するには、ロールマッパーを設定する必要があります。
手順
- Data Grid 設定を開いて編集します。
- ロールマッパーを、キャッシュマネージャー設定のセキュリティー許可の一部として宣言します。
- 変更を設定に保存します。
組み込みキャッシュを使用すると、principalRoleMapper() および rolePermissionMapper() メソッドを使用して、ロールおよびパーミッションマッパーをプログラムで設定できます。
ロールマッパーの設定
XML
JSON
YAML
infinispan:
cacheContainer:
security:
authorization:
commonNameRoleMapper: ~
infinispan:
cacheContainer:
security:
authorization:
commonNameRoleMapper: ~
1.2. セキュリティー承認によるキャッシュの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
キャッシュにセキュリティー承認を追加し、ロールベースアクセス制御 (RBAC) を実施することができます。これには、Data Grid ユーザーが、キャッシュ操作を実行するのに十分なレベルのパーミッションを持つロールを持っている必要があります。
前提条件
- Data Grid のユーザーを作成し、ロールを付与するか、グループに割り当てている。
手順
- Data Grid 設定を開いて編集します。
-
設定に
securityセクションを追加します。 authorization要素を使用して、ユーザーがキャッシュ操作を実行するために必要なロールを指定します。キャッシュマネージャーで定義されたすべてのロールを暗黙的に追加するか、ロールのサブセットを明示的に定義できます。
- 変更を設定に保存します。
暗黙的なロール設定
次の設定では、キャッシュマネージャーで定義されたすべてのロールが暗黙的に追加されます。
XML
<distributed-cache>
<security>
<authorization/>
</security>
</distributed-cache>
<distributed-cache>
<security>
<authorization/>
</security>
</distributed-cache>
JSON
YAML
distributedCache:
security:
authorization:
enabled: true
distributedCache:
security:
authorization:
enabled: true
明示的なロール設定
次の設定では、キャッシュマネージャーで定義されたロールのサブセットを明示的に追加しています。この場合、Data Grid は、設定されたロールのいずれかを持たないユーザーのキャッシュ操作を拒否します。
XML
<distributed-cache>
<security>
<authorization roles="admin supervisor"/>
</security>
</distributed-cache>
<distributed-cache>
<security>
<authorization roles="admin supervisor"/>
</security>
</distributed-cache>
JSON
YAML
distributedCache:
security:
authorization:
enabled: true
roles: ["admin","supervisor"]
distributedCache:
security:
authorization:
enabled: true
roles: ["admin","supervisor"]
第2章 セキュリティーレルム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
セキュリティーレルムは、ユーザー ID にアクセスおよび検証する環境内のネットワークプロトコルおよびインフラストラクチャーと Data Grid Server デプロイメントを統合します。
2.1. セキュリティーレルムの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
セキュリティーレルムを Data Grid Server 設定に追加し、デプロイメントへのアクセスを制御します。設定に 1 つ以上のセキュリティーレルムを追加できます。
設定にセキュリティーレルムを追加すると、Data Grid Server は Hot Rod および REST エンドポイントの一致する認証メカニズムを自動的に有効にします。
前提条件
- 必要に応じて、ソケットバインディングを Data Grid Server 設定に追加します。
キーストアを作成するか、PEM ファイルがあり、TLS/SSL 暗号化でセキュリティーレルムを設定します。
Data Grid Server は起動時にキーストアを生成することもできます。
-
セキュリティーレルム設定に依存するリソースまたはサービスをプロビジョニングします。
たとえば、トークンレルムを追加する場合は、OAuth サービスをプロビジョニングする必要があります。
この手順では、複数のプロパティーレルムを設定する方法を説明します。開始する前に、ユーザーを追加し、コマンドラインインターフェイス (CLI) でパーミッションを割り当てるプロパティーファイルを作成する必要があります。user create コマンドを使用します。
サンプルおよび詳細情報について user create --help を実行します。
CLI を使用してプロパティーレルムに認証情報を追加すると、接続しているサーバーインスタンスにのみユーザーが作成されます。プロパティーレルムの認証情報をクラスター内の各ノードに手動で同期する必要があります。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
複数のセキュリティーレルムの作成を含めるには、
security設定のsecurity-realms要素を使用します。 security-realm要素でセキュリティーレルムを追加し、name属性の一意の名前を付けます。この例に従うには、
application-realmという名前のセキュリティーレルムと、management-realmという名前の 1 つのセキュリティーレルムを作成します。-
Data Grid Server の TLS/SSL 識別に
server-identities要素を指定して、必要に応じてキーストアを設定します。 以下の要素またはフィールド 1 つを追加して、セキュリティーレルムのタイプを指定します。
-
properties-realm -
ldap-realm -
token-realm -
truststore-realm
-
必要に応じて、設定するセキュリティーレルムタイプのプロパティーを指定します。
例に従うには、
user-propertiesおよびgroup-properties要素またはフィールドのpath属性を使用して、CLI で作成した*.propertiesファイルを指定します。-
複数の異なるタイプのセキュリティーレルムを設定に追加する場合は、
distributed-realm要素またはフィールドを含めて、Data Grid Server がレルムを相互に組み合わせて使用できるようにします。 -
security-realm属性でセキュリティーレルムを使用するように Data Grid Server エンドポイントを設定します。 - 変更を設定に保存します。
複数のプロパティーレルム
XML
JSON
YAML
2.2. Kerberos ID の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server 設定のセキュリティーレルムに Kerberos ID を追加して、Kerberos パスワードから派生するサービスプリンシパル名と暗号化されたキーが含まれる keytab ファイルを使用します。
前提条件
- Kerberos サービスアカウントプリンシパルがある。
キータブ ファイルには、ユーザーとサービスのアカウントプリンシパルの両方を含めることができます。しかし、Data Grid Server はサービスアカウントプリンシパルのみを使用します。これは、クライアントに ID を提供し、クライアントが Kerberos サーバーで認証できることを意味します。
ほとんどの場合、Hot Rod および REST エンドポイントに固有のプリンシパルを作成します。たとえば、INFINISPAN.ORG ドメインに datagrid サーバーがある場合は、以下のサービスプリンシパルを作成する必要があります。
-
hotrod/datagrid@INFINISPAN.ORGは Hot Rod サービスを特定します。 -
HTTP/datagrid@INFINISPAN.ORGは REST サービスを識別します。
手順
Hot Rod および REST サービスのキータブファイルを作成します。
- Linux
ktutil ktutil: addent -password -p datagrid@INFINISPAN.ORG -k 1 -e aes256-cts Password for datagrid@INFINISPAN.ORG: [enter your password] ktutil: wkt http.keytab ktutil: quit
ktutil ktutil: addent -password -p datagrid@INFINISPAN.ORG -k 1 -e aes256-cts Password for datagrid@INFINISPAN.ORG: [enter your password] ktutil: wkt http.keytab ktutil: quitCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Microsoft Windows
ktpass -princ HTTP/datagrid@INFINISPAN.ORG -pass * -mapuser INFINISPAN\USER_NAME ktab -k http.keytab -a HTTP/datagrid@INFINISPAN.ORG
ktpass -princ HTTP/datagrid@INFINISPAN.ORG -pass * -mapuser INFINISPAN\USER_NAME ktab -k http.keytab -a HTTP/datagrid@INFINISPAN.ORGCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
keytab ファイルを Data Grid Server インストールの
server/confディレクトリーにコピーします。 - Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
server-identities定義を Data Grid サーバーのセキュリティーレルムに追加します。 - Hot Rod および REST コネクターにサービスプリンシパルを提供するキータブファイルの場所を指定します。
- Kerberos サービスプリンシパルに名前を付けます。
- 変更を設定に保存します。
Kerberos ID の設定
XML
JSON
YAML
2.3. プロパティーレルム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
プロパティーレルムはプロパティーファイルを使用して、ユーザーおよびグループを定義します。
-
users.propertiesには Data Grid ユーザーの認証情報が含まれます。パスワードは、DIGEST-MD5およびDIGEST認証メカニズムを使用して事前署名できます。 -
groups.propertiesは、ユーザーをロールおよびパーミッションに関連付けます。
Data Grid CLI を使用して、ファイルに正しいセキュリティーレルム名を入力することで、プロパティーファイルに関連する認証の問題を回避することができます。infinispan.xml ファイルを開き、<security-realm name> プロパティーに移動すると、Data Grid Server の正しいセキュリティーレルム名を見つけることができます。Data Grid Server から別の Data Grid Server へプロパティーファイルをコピーする場合、セキュリティーレルム名がターゲットエンドポイントの正しい認証メカニズムに対応していることを確認してください。
users.properties
myuser=a_password user2=another_password
myuser=a_password
user2=another_password
groups.properties
myuser=supervisor,reader,writer user2=supervisor
myuser=supervisor,reader,writer
user2=supervisor
プロパティーレルム設定
XML
JSON
YAML
2.4. LDAP レルム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
LDAP レルムは、OpenLDAP、Red Hat Directory Server、Apache Directory Server、Microsoft Active Directory などの LDAP サーバーに接続して、ユーザーを認証し、メンバーシップ情報を取得します。
LDAP サーバーは、サーバーのタイプとデプロイメントに応じて、異なるエントリーレイアウトを持つことができます。考えられるすべての設定の例を提供することは、本書では扱っていません。
2.4.1. LDAP 接続プロパティー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
LDAP レルム設定で LDAP 接続プロパティーを指定します。
次のプロパティーが必要です。
| url |
LDAP サーバーの URL を指定します。TLS を使用したセキュアな接続のために、URL は |
| principal | LDAP サーバー内の有効なユーザーの識別名 (DN) を指定します。DN は、LDAP ディレクトリー構造内でユーザーを一意に識別します。 |
| credential | 前述のプリンシパルに関連するパスワードに対応します。 |
LDAP 接続のプリンシパルには、LDAP クエリーを実行し、特定の属性にアクセスするために必要な権限が必要です。
connection-pooling を有効にすると、LDAP サーバーに対する認証のパフォーマンスが大幅に向上します。接続プーリングメカニズムは JDK によって提供されます。詳細は、接続プーリングの設定 および Java チュートリアル: プーリング を参照してください。
2.4.2. LDAP レルムのユーザー認証方法 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
LDAP レルムでのユーザー認証方法を設定します。
LDAP レルムは、次の 2 つの方法でユーザーを認証できます。
| ハッシュ化されたパスワードの比較 |
ユーザーのパスワード属性 (通常は |
| 直接検証 | 提供された認証情報を使用して、LDAP サーバーに対して認証を行います。
Active Directory で機能する唯一の方法は直接検証です。 |
direct-verification 属性でハッシュ化を実行するエンドポイントの認証メカニズムは使用できません。この方法ではクリアテキストのパスワードが必要であるためです。そのため、Active Directory Server と統合するには、REST エンドポイントでは BASIC 認証メカニズムを、Hot Rod エンドポイントでは PLAIN を使用する必要があります。より安全な代替方法として、SPNEGO、GSSAPI、および GS2-KRB5 認証メカニズムを可能にする Kerberos を使用することができます。
LDAP レルムはディレクトリーを検索して、認証されたユーザーに対応するエントリーを探し出します。rdn-identifier 属性は、指定された識別子 (通常はユーザー名) をもとにユーザーエントリーを検索する LDAP 属性を指定します (例: uid または sAMAccountName 属性)。search-recursive="true" を設定に追加して、ディレクトリーを再帰的に検索します。デフォルトでは、ユーザーエントリーの検索は (rdn_identifier={0}) フィルターを使用します。filter-name 属性を使用して、別のフィルターを指定できます。
2.4.3. ユーザーエントリーの関連グループへのマッピング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
LDAP レルム設定で attribute-mapping 要素を指定して、ユーザーがメンバーであるすべてのグループを取得して関連付けます。
メンバーシップ情報は通常、次の 2 つの方法で保存されます。
-
通常
member属性にクラスgroupOfNamesまたはgroupOfUniqueNamesを持つグループエントリーの下。これは、Active Directory を除く、ほとんどの LDAP インストールにおけるデフォルトの動作です。この場合、属性フィルターを使用できます。このフィルターは、提供されたフィルターに一致するエントリーを検索します。フィルターは、ユーザーの DN と等しいmember属性を持つグループを検索します。次に、フィルターは、fromで指定されたグループエントリーの CN を抽出し、それをユーザーのRolesに追加します。 memberOf属性のユーザーエントリー内。これは通常、Active Directory の場合に当てはまります。この場合、以下のような属性参照を使用する必要があります。<attribute-reference reference="memberOf" from="cn" to="Roles" />この参照は、ユーザーのエントリーからすべての
memberOf属性を取得し、fromで指定された CN を抽出し、それらをユーザーのグループに追加します (Rolesはグループのマッピングに使用される内部名です)。
2.4.4. LDAP レルム設定リファレンス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
XML
JSON
YAML
2.4.4.1. LDAP レルムプリンシパルの書き換え リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
GSSAPI、GS2-KRB5、Negotiate などの SASL 認証メカニズムによって取得されるプリンシパルには、通常、ドメイン名 (例: myuser@INFINISPAN.ORG) が含まれます。これらのプリンシパルを LDAP クエリーで使用する前に、プリンシパルを変換して互換性を確保する必要があります。このプロセスは書き換えと呼ばれます。
Data Grid には次のトランスフォーマーが含まれています。
| case-principal-transformer |
プリンシパルをすべて大文字またはすべて小文字に書き換えます。たとえば |
| common-name-principal-transformer |
プリンシパルを LDAP 識別名形式 (RFC 4514 で定義) に書き換えます。タイプ |
| regex-principal-transformer | キャプチャーグループを含む正規表現を使用してプリンシパルを書き換え、たとえば、任意の部分文字列の抽出を可能にします。 |
2.4.4.2. LDAP プリンシパル書き換え設定リファレンス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ケースプリンシパルトランスフォーマー
XML
JSON
YAML
コモンネームプリンシパルトランスフォーマー
XML
JSON
YAML
Regex プリンシパルトランスフォーマー
XML
JSON
YAML
2.4.4.3. Data Grid を使用した LDAP ユーザーとグループのマッピングプロセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この例では、LDAP ユーザーとグループをロードし、Data Grid サブジェクトに内部マッピングするプロセスを示します。以下は、複数の LDAP エントリーを記述した LDIF (LDAP Data Interchange Format) ファイルです。
LDIF
root ユーザーは、admin および monitor グループのメンバーです。
エンドポイントの 1 つでパスワード strongPassword を使用してユーザー root を認証するよう要求されると、次の操作が実行されます。
- ユーザー名は、選択されたプリンシパルトランスフォーマーを使用して、必要に応じて書き換えられます。
-
レルムは、
uid属性がrootに等しいエントリーをou=People,dc=infinispan,dc=orgツリー内で検索し、DNuid=root,ou=People,dc=infinispan,dc=orgのエントリーを探し出します。このエントリーがユーザープリンシパルになります。 -
レルムは、
u=Roles,dc=infinispan,dc=orgツリー内で、member属性にuid=root,ou=People,dc=infinispan,dc=orgを含むobjectClass=groupOfNamesのエントリーを検索します。この場合、cn=admin,ou=Roles,dc=infinispan,dc=orgとcn=monitor,ou=Roles,dc=infinispan,dc=orgの 2 つのエントリーが見つかります。これらのエントリーから、グループプリンシパルとなるcn属性を抽出します。
したがって、結果として得られるサブジェクトは次のようになります。
-
NamePrincipal:
uid=root,ou=People,dc=infinispan,dc=org -
RolePrincipal:
admin -
RolePrincipal:
monitor
この時点で、グローバル承認マッパーが上記のサブジェクトに適用され、プリンシパルがロールに変換されます。その後、ロールが一連のパーミッションに展開され、パーミッションが要求されたキャッシュと操作に対して検証されます。
2.5. トークンレルム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
トークンレルムは外部サービスを使用してトークンを検証し、Red Hat SSO などの RFC-7662 (OAuth2 トークンイントロスペクション) と互換性のあるプロバイダーを必要とします。
トークンレルムの設定
XML
JSON
YAML
2.6. トラストストアレルム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
トラストストアレルムは、接続のネゴシエート時に Data Grid Server およびクライアント ID を検証する証明書または証明書チェーンを使用します。
- キーストア
- Data Grid Server アイデンティティーをクライアントに提供するサーバー証明書が含まれます。サーバー証明書でキーストアを設定する場合、Data Grid Server は業界標準の SSL/TLS プロトコルを使用してトラフィックを暗号化します。
- トラストストア
- クライアントが Data Grid Server に提示するクライアント証明書または証明書チェーンが含まれます。クライアントのトラストストアはオプションで、Data Grid Server がクライアント証明書認証を実行できるようになっています。
クライアント証明書認証
Data Grid Server でクライアント証明書を検証または認証する場合は、require-ssl-client-auth="true" 属性をエンドポイント設定に追加する必要があります。
トラストストアレルムの設定
XML
JSON
YAML
2.7. 分散セキュリティーレルム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
分散レルムは、複数のタイプのセキュリティーレルムを組み合わせます。ユーザーが Hot Rod または REST エンドポイントにアクセスしようとすると、認証を実行できるものを見つけるまで、Data Grid Server は各セキュリティーレルムを順番に使用します。
分散レルムの設定
XML
JSON
YAML
第3章 エンドポイント認証メカニズム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server は、Hot Rod および REST エンドポイントにカスタム SASL および HTTP 認証メカニズムを使用できます。
3.1. Data Grid Server の認証 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
認証は、エンドポイントへのユーザーアクセスと、Data Grid Console およびコマンドラインインターフェイス (CLI) を制限します。
Data Grid Server には、ユーザー認証を強制するデフォルトのセキュリティーレルムが含まれます。デフォルトの認証は、server/conf/users.properties ファイルに保存されているユーザー認証情報とともにプロパティーレルムを使用します。Data Grid Server はデフォルトでセキュリティー認証も有効にするため、server/conf/groups.properties ファイルに保存されているパーミッションを持つユーザーを割り当てる必要があります。
コマンドラインインターフェイス (CLI) で user create コマンドを使用して、ユーザーを追加し、パーミッションを割り当てます。サンプルおよび詳細情報について user create --help を実行します。
3.2. Data Grid Server の認証メカニズムの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
特定の認証メカニズムを使用するように Hot Rod および REST エンドポイントを明示的に設定することができます。認証メカニズムの設定は、セキュリティーレルムのデフォルトメカニズムを明示的に上書きする必要がある場合にのみ必要です。
設定の各 endpoint セクションには、hotrod-connector および rest-connector 要素またはフィールドが含まれている必要があります。たとえば、hotrod-connector を明示的に宣言する場合は、認証メカニズムを設定しない場合でも rest-connector も宣言する必要があります。
前提条件
- 必要に応じて、Data Grid Server 設定にセキュリティーレルムを追加します。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
endpoint要素またはフィールドを追加し、security-realm属性で使用するセキュリティーレルムを指定します。 hotrod-connector要素またはフィールドを追加して、Hot Rod エンドポイントを設定します。-
authentication要素またはフィールドを追加します。 -
sasl mechanism属性で使用する Hot Rod エンドポイントの SASL 認証メカニズム を指定します。 -
該当する場合は、
qop属性で SASL 品質の保護設定を指定します。 -
必要に応じて
server-name属性を使用して Data Grid Server アイデンティティーを指定します。
-
rest-connector要素またはフィールドを追加して REST エンドポイントを設定します。-
authentication要素またはフィールドを追加します。 -
mechanism属性で使用する REST エンドポイントの HTTP 認証メカニズムを指定します。
-
- 変更を設定に保存します。
認証メカニズムの設定
以下の設定では、Hot Rod エンドポイントが認証に使用する SASL メカニズムを指定します。
XML
JSON
YAML
3.2.1. 認証の無効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ローカル開発環境または分離されたネットワークでは、認証されていないクライアント要求を許可するように Data Grid を設定できます。ユーザー認証を無効にする場合は、Data Grid セキュリティー設定で承認も無効にする必要があります。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
endpoints要素またはフィールドからsecurity-realm属性を削除します。 -
cache-containerおよび各キャッシュ設定のsecurity設定から、authorization要素をすべて削除します。 - 変更を設定に保存します。
XML
<server xmlns="urn:infinispan:server:14.0"> <endpoints socket-binding="default"/> </server>
<server xmlns="urn:infinispan:server:14.0">
<endpoints socket-binding="default"/>
</server>
JSON
YAML
server:
endpoints:
endpoint:
socketBinding: "default"
server:
endpoints:
endpoint:
socketBinding: "default"
3.3. Data Grid Server の認証メカニズム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server は、セキュリティーレルム設定に一致する認証メカニズムでエンドポイントを自動的に設定します。たとえば、Kerberos セキュリティーレルムを追加すると、Data Grid Server は Hot Rod エンドポイントの GSSAPI および GS2-KRB5 認証メカニズムを有効にします。
現在、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) プロトコルと DIGEST または SCRAM 認証メカニズムは、特定のハッシュ化されたパスワードにアクセスする必要があるため、使用できません。
ホットローテーションエンドポイント
Data Grid Server は、設定に対応するセキュリティーレルムが含まれている場合に Hot Rod エンドポイントの以下の SASL 認証メカニズムを有効にします。
| セキュリティーレルム | SASL 認証メカニズム |
|---|---|
| プロパティーレルムおよび LDAP レルム |
SCRAM-*, DIGEST-*, |
| トークンレルム | OAUTHBEARER |
| 信頼レルム | EXTERNAL |
| Kerberos ID | GSSAPI、GS2-KRB5 |
| SSL/TLS ID | PLAIN |
REST エンドポイント
Data Grid Server は、設定に対応するセキュリティーレルムが含まれている場合に REST エンドポイントの以下の HTTP 認証メカニズムを有効にします。
| セキュリティーレルム | HTTP 認証メカニズム |
|---|---|
| プロパティーレルムおよび LDAP レルム | DIGEST |
| トークンレルム | BEARER_TOKEN |
| 信頼レルム | CLIENT_CERT |
| Kerberos ID | SPNEGO |
| SSL/TLS ID | BASIC |
3.3.1. SASL 認証メカニズム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server は、Hot Rod エンドポイントで以下の SASL 認証メカニズムをサポートします。
| 認証メカニズム | 説明 | セキュリティーレルムタイプ | 関連する詳細 |
|---|---|---|---|
|
|
プレーンテキスト形式の認証情報を使用します。 | プロパティーレルムおよび LDAP レルム |
|
|
|
ハッシュアルゴリズムとナンス値を使用します。ホットロッドコネクターは、強度の順に、 | プロパティーレルムおよび LDAP レルム |
|
|
|
ハッシュアルゴリズムとナンス値に加えてソルト値を使用します。ホットロッドコネクターは、 | プロパティーレルムおよび LDAP レルム |
|
|
|
Kerberos チケットを使用し、Kerberos ドメインコントローラーが必要です。対応する | Kerberos レルム |
|
|
|
Kerberos チケットを使用し、Kerberos ドメインコントローラーが必要です。対応する | Kerberos レルム |
|
|
| クライアント証明書を使用します。 | トラストストアレルム |
|
|
|
OAuth トークンを使用し、 | トークンレルム |
|
3.3.2. SASL Quality of Protection (QoP) リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SASL メカニズムが整合性およびプライバシー保護 (QoP) 設定をサポートする場合は、qop 属性を使用して Hot Rod エンドポイント設定に追加できます。
| QoP 設定 | 説明 |
|---|---|
|
| 認証のみ。 |
|
| 整合性保護による認証。 |
|
| 整合性とプライバシー保護による認証。 |
3.3.3. SASL ポリシー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SASL ポリシーは、Hot Rod 認証メカニズムを細かく制御できます。
Data Grid のキャッシュ承認では、ロールおよびパーミッションに基づいてキャッシュへのアクセスを制限します。キャッシュ認証を設定し、<no-anonymous value=false /> を設定して匿名ログインを許可し、アクセスロジックをキャッシュ承認に委譲します。
| ポリシー | 説明 | デフォルト値 |
|---|---|---|
|
| セッション間の forward secrecy をサポートする SASL メカニズムのみを使用します。これは、1 つのセッションに分割しても、将来のセッションに分割するための情報が自動的に提供されないことを意味します。 | false |
|
| クライアント認証情報が必要な SASL メカニズムのみを使用してください。 | false |
|
| 単純な受動的攻撃の影響を受けやすい SASL メカニズムは使用しないでください。 | false |
|
| アクティブな非辞書攻撃の影響を受けやすい SASL メカニズムは使用しないでください。 | false |
|
| 受動的な辞書攻撃の影響を受けやすい SASL メカニズムは使用しないでください。 | false |
|
| 匿名ログインを許可する SASL メカニズムは使用しないでください。 | true |
SASL ポリシーの設定
以下の設定では、Hot Rod エンドポイントは、すべての SASL ポリシーに準拠する唯一のメカニズムであるため、認証に GSSAPI メカニズムを使用します。
XML
JSON
YAML
3.3.4. HTTP 認証メカニズム リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server は、REST エンドポイントに以下の HTTP 認証メカニズムをサポートします。
| 認証メカニズム | 説明 | セキュリティーレルムタイプ | 関連する詳細 |
|---|---|---|---|
|
|
プレーンテキスト形式の認証情報を使用します。暗号化された接続でのみ | プロパティーレルムおよび LDAP レルム |
HTTP |
|
|
ハッシュアルゴリズムとナンス値を使用します。REST コネクターは、 | プロパティーレルムおよび LDAP レルム |
|
|
|
Kerberos チケットを使用し、Kerberos ドメインコントローラーが必要です。対応する | Kerberos レルム |
|
|
|
OAuth トークンを使用し、 | トークンレルム |
|
|
| クライアント証明書を使用します。 | トラストストアレルム |
|
第4章 TLS/SSL 暗号化の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid の公開鍵と秘密鍵が含まれるキーストアを設定することにより、SSL/TLS 暗号化を使用して Data Grid Server の接続をセキュアにすることができます。相互 TLS が必要な場合、クライアント証明書認証を設定することもできます。
4.1. Data Grid Server キーストアの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
キーストアを Data Grid Server に追加し、その ID をクライアントに対して検証する SSL/TLS 証明書を提示します。セキュリティーレルムに TLS/SSL アイデンティティーが含まれる場合は、そのセキュリティーレルムを使用する Data Grid Server エンドポイントへの接続を暗号化します。
前提条件
- Data Grid Server の証明書または証明書チェーンが含まれるキーストアを作成します。
Data Grid Server は、JKS、JCEKS、PKCS12/PFX、および PEM のキーストア形式をサポートします。Bouncy Castle ライブラリーが存在する場合は、BKS、BCFKS、および UBER もサポートされます。クライアントのホスト名検証を使用する場合は、RFC 2818 仕様で定義されたルールに従って、サーバー証明書に dNSName または iPAddress タイプ、もしくはその両方の subjectAltName 拡張子を追加する必要があります。
実稼働環境では、サーバー証明書は Root または Intermediate CA のいずれかの信頼される認証局によって署名される必要があります。
以下のいずれかが含まれる場合には、PEM ファイルをキーストアとして使用できます。
- PKCS#1 または PKCS#8 形式の秘密鍵。
- 1 つ以上の証明書。
PEM ファイルキーストアを空のパスワード (password="") で設定する必要があります。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
Data Grid Server の SSL/TLS アイデンティティーが含まれるキーストアを
$RHDG_HOME/server/confディレクトリーに追加します。 -
server-identities定義を Data Grid Server セキュリティーレルムに追加します。 -
path属性でキーストアファイル名を指定します。 -
キーストアパスワードと証明書エイリアスに
keystore-passwordおよびalias属性を指定します。 - 変更を設定に保存します。
次のステップ
クライアントが Data Grid Server の SSL/TLS ID を確認できるように、トラストストアを使用してクライアントを設定します。
キーストアの設定
XML
JSON
YAML
4.1.1. Data Grid Server キーストアの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
起動時にキーストアを自動的に生成するように Data Grid Server を設定します。
自動生成されたキーストア:
- 実稼働環境では使用しないでください。
- 必要に応じて生成されます。たとえば、クライアントから最初の接続を取得する際などに生成されます。
- Hot Rod クライアントで直接使用可能な証明書が含まれます。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
サーバー設定に
keystore要素のgenerate-self-signed-certificate-host属性を含めます。 - サーバー証明書のホスト名を値として指定します。
- 変更を設定に保存します。
生成されたキーストアの設定
XML
JSON
YAML
4.1.2. TLS バージョンおよび暗号スイートの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SSL/TLS 暗号化を使用してデプロイメントのセキュリティーを保護する場合は、特定のバージョンの TLS プロトコルと、プロトコル内の特定の暗号スイートを使用するように Data Grid Server を設定できます。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
engine要素を Data Grid Server の SSL 設定に追加します。 enabled-protocols属性を持つ 1 つ以上の TLS バージョンを使用するように Data Grid を設定します。Data Grid Server は、デフォルトで TLS バージョン 1.2 および 1.3 をサポートします。該当する場合は、クライアント接続のセキュリティープロトコルを制限するために、
TLSv1.3のみを設定できます。Data Grid は、TLSv1.1の有効化を推奨していません。これは、サポートが制限された古いプロトコルで、セキュリティー保護が弱いからです。1.1 より古いバージョンの TLS を有効にすることはできません。警告Data Grid Server の SSL
engine設定を変更する場合は、enabled-protocols属性を使用して TLS バージョンを明示的に設定する必要があります。enabled-protocols属性を省略すると、すべての TLS バージョンが許可されます。<engine enabled-protocols="TLSv1.3 TLSv1.2" />
<engine enabled-protocols="TLSv1.3 TLSv1.2" />Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow enabled-ciphersuites属性 (TLSv1.2 以下) およびenabled-ciphersuites-tls13属性 (TLSv1.3) を使用して、1 つまたは複数の暗号スイートを使用するように Data Grid を設定します。使用する予定のプロトコル機能 (例:
HTTP/2 ALPN) をサポートする暗号スイートを設定していることを確認する必要があります。- 変更を設定に保存します。
SSL エンジンの設定
XML
JSON
YAML
4.2. FIPS 140-2 準拠の暗号を使用するシステムでの Data Grid Server の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
FIPS (Federal Information Processing Standards) とは、米国連邦政府のコンピューターシステムの標準およびガイドラインです。FIPS は米国連邦政府が使用するために開発されたものですが、民間部門の多くは自発的にこれらの標準を使用しています。
FIPS 140-2 は、暗号モジュールに対するセキュリティー要件を定義しています。代替の JDK セキュリティープロバイダーを使用することで、FIPS 140-2 仕様に準拠する暗号化方式を使用するように Data Grid Server を設定することができます。
4.2.1. PKCS11 暗号プロバイダーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SunPKCS11-NSS-FIPS プロバイダーで PKCS11 キーストアを指定すると、PKCS11 暗号化プロバイダーを設定できます。
前提条件
-
FIPS モード用にシステムを設定する。システムが FIPS モードを有効にしているかどうかは、Data Grid のコマンドラインインターフェイス (CLI) で
fips-mode-setup --checkコマンドを発行することで確認できます。 -
certutilツールを使用して、システム全体の NSS データベースを初期化します。 -
SunPKCS11プロバイダーを有効にするようにjava.securityファイルを設定した JDK をインストールします。このプロバイダーは、NSS データベースと SSL プロバイダーを指します。 - NSS データベースに証明書をインストールします。
OpenSSL プロバイダーは秘密鍵を必要としますが、PKCS#11 ストアから秘密鍵を取得することはできません。FIPS では、FIPS 準拠の暗号モジュールから暗号化されていない鍵のエクスポートをブロックしているため、FIPS モードでは TLS 用の OpenSSL プロバイダーを使用することはできません。起動時に -Dorg.infinispan.openssl=false 引数で OpenSSL プロバイダーを無効にすることができます。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
server-identities定義を Data Grid Server セキュリティーレルムに追加します。 -
SunPKCS11-NSS-FIPSプロバイダーで PKCS11 キーストアを指定します。 - 変更を設定に保存します。
キーストアの設定
XML
JSON
YAML
4.2.2. Bouncy Castle FIPS 暗号プロバイダーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Bouncy Castle FIPS (Federal Information Processing Standards) 暗号化プロバイダーは、Data Grid サーバーの設定で設定することができます。
前提条件
-
FIPS モード用にシステムを設定する。システムが FIPS モードを有効にしているかどうかは、Data Grid のコマンドラインインターフェイス (CLI) で
fips-mode-setup --checkコマンドを発行することで確認できます。 - 証明書を含む BCFKS 形式のキーストアを作成します。
手順
-
Bouncy Castle FIPS JAR ファイルをダウンロードし、Data Grid Server のインストール先の
server/libディレクトリーにファイルを追加してください。 Bouncy Castle をインストールするには、
installコマンドを実行します。[disconnected]> install org.bouncycastle:bc-fips:1.0.2.3
[disconnected]> install org.bouncycastle:bc-fips:1.0.2.3Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
server-identities定義を Data Grid Server セキュリティーレルムに追加します。 -
BCFIPSプロバイダーで BCFKS キーストアを指定します。 - 変更を設定に保存します。
キーストアの設定
XML
JSON
YAML
4.3. クライアント証明書認証の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server が相互 TLS を使用してクライアント接続のセキュリティーを保護するように設定します。
トラストストアの証明書からクライアント ID を検証するように Data Grid を設定するには、以下の 2 つの方法があります。
- 通常は認証局 (CA) である署名証明書のみが含まれるトラストストアが必要です。CA によって署名された証明書を提示するクライアントは、Data Grid に接続できます。
- 署名証明書に加えて、すべてのクライアント証明書が含まれるトラストストアが必要です。トラストストアに存在する署名済み証明書を提示するクライアントのみが Data Grid に接続できます。
トラストストアを提供する代わりに、共有システム証明書を使用できます。
前提条件
- CA 証明書またはすべての公開証明書のいずれかを含むクライアントトラストストアを作成します。
- Data Grid Server のキーストアを作成し、SSL/TLS アイデンティティーを設定します。
PEM ファイルは、1 つ以上の証明書が含まれるトラストストアとして使用できます。これらのトラクトストアは、空のパスワード password="" で設定する必要があります。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
require-ssl-client-auth="true"パラメーターをendpoints設定に追加します。 -
クライアントトラストストアを
$RHDG_HOME/server/confディレクトリーに追加します。 -
Data Grid Server セキュリティーレルム設定で、
truststore要素のpathおよびpassword属性を指定します。 -
Data Grid Server で各クライアント証明書を認証する場合は、
<truststore-realm/>要素をセキュリティーレルムに追加します。 - 変更を設定に保存します。
次のステップ
- セキュリティーロールおよびパーミッションでアクセスを制御する場合は、Data Grid Server 設定で、クライアント証明書を使用して承認を設定します。
- クライアントを設定し、Data Grid Server と SSL/TLS 接続をネゴシエートします。
クライアント証明書認証設定
XML
JSON
YAML
4.4. クライアント証明書を使用した承認の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クライアント証明書認証を有効にすると、クライアント設定で Data Grid ユーザー認証情報を指定する必要がなくなります。つまり、ロールをクライアント証明書の Common Name (CN) フィールドに関連付ける必要があります。
前提条件
- クライアントに、公開証明書または証明書チェーンの一部 (通常は公開 CA 証明書) のいずれかが含まれる Java キーストアを提供します。
- クライアント証明書認証を実行するように Data Grid Server を設定します。
手順
- Data Grid Server 設定を開いて編集します。
-
セキュリティー承認設定で
common-name-role-mapperを有効にします。 -
クライアント証明書から Common Name (
CN) に、適切な権限を持つロールを割り当てます。 - 変更を設定に保存します。
クライアント証明書承認設定
XML
JSON
YAML
第5章 キーストアへの Data Grid Server 認証情報の保存 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
外部サービスには、Data Grid Server での認証に認証情報が必要です。パスワードなどの機密なテキスト文字列を保護するには、これらを Data Grid Server 設定ファイルに直接追加するのではなく、認証情報キーストアに追加します。
次に、データベースや LDAP ディレクトリーなどのサービスと接続を確立するためのパスワードを復号化するように、Data Grid Server を設定することができます。
$RHDG_HOME/server/conf のプレーンテキストのパスワードは暗号化されません。ホストファイルシステムへの読み取りアクセス権を持つすべてのユーザーアカウントは、プレーンテキストのパスワードを表示できます。
認証情報キーストアはパスワードで保護されたストア暗号化パスワードですが、ホストファイルシステムへの書き込みアクセス権を持つユーザーアカウントは、キーストア自体を改ざんすることが可能です。
Data Grid Server の認証情報を完全に保護するには、Data Grid Server を設定および実行できるユーザーアカウントにのみ読み書きアクセスを付与する必要があります。
5.1. 認証情報キーストアのセットアップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server アクセスの認証情報を暗号化するキーストアを作成します。
認証情報キーストアには、暗号化されたパスワードに関連するエイリアスが少なくとも 1 つ含まれます。キーストアの作成後に、データベース接続プールなどの接続設定にエイリアスを指定します。その後、Data Grid Server は、サービスが認証を試行するときに、キーストアからそのエイリアスのパスワードを復号化します。
必要な数のエイリアスを使用して、必要な数の認証情報キーストアを作成できます。
セキュリティーのベストプラクティスとして、キーストアは Data Grid Server のプロセスを実行するユーザーのみが読み取れるようにする必要があります。
手順
-
$RHDG_HOMEでターミナルを開きます。 キーストアを作成し、
credentialsコマンドを使用して認証情報を追加します。ヒントデフォルトでは、キーストアのタイプは PKCS12 です。キーストアのデフォルトの変更に関する詳細は、
help credentialsを実行します。次の例は、パスワード changeme 用に dbpassword のエイリアスを含むキーストアを作成する方法を示しています。キーストアの作成時に、
-p引数を使用してキーストアにアクセスするためのパスワードも指定します。- Linux
bin/cli.sh credentials add dbpassword -c changeme -p "secret1234!"
bin/cli.sh credentials add dbpassword -c changeme -p "secret1234!"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Microsoft Windows
bin\cli.bat credentials add dbpassword -c changeme -p "secret1234!"
bin\cli.bat credentials add dbpassword -c changeme -p "secret1234!"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
エイリアスがキーストアに追加されていることを確認します。
bin/cli.sh credentials ls -p "secret1234!" dbpassword
bin/cli.sh credentials ls -p "secret1234!" dbpasswordCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Data Grid Server 設定を開いて編集します。
認証情報キーストアを使用するように Data Grid を設定します。
-
security設定にcredential-storesセクションを追加します。 - 認証情報キーストアの名前と場所を指定します。
clear-text-credentialの設定で、認証情報キーストアにアクセスするためのパスワードを指定します。注記Data Grid Server 設定に認証情報キーストアのクリアテキストパスワードを追加する代わりに、外部コマンドまたはマスクされたパスワードを使用して、セキュリティーを強化することができます。
また、ある認証情報ストアのパスワードを、別の認証情報ストアのマスターパスワードとして使用することもできます。
-
Data Grid Server がデータソースや LDAP サーバーなどの外部システムとの接続に使用する設定において、認証情報キーストアを参照します。
-
credential-referenceセクションを追加します。 -
store属性で、認証情報キーストアの名前を指定します。 alias属性でパスワードのエイリアスを指定します。ヒントcredential-reference設定の属性はオプションです。-
storeは、複数のキーストアがある場合にのみ必要です。 -
aliasは、キーストアに複数のパスワードエイリアスが含まれている場合にのみ必要です。
-
-
- 変更を設定に保存します。
5.2. 認証情報キーストアのパスワードの保護 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server では、認証情報キーストアにアクセスするためにパスワードが必要です。そのパスワードをキリアテキストで Data Grid Server の設定に追加するか、セキュリティー強化として、パスワードに外部コマンドを使用したり、パスワードをマスクしたりすることができます。
前提条件
- Data Grid Server に認証情報キーストアを設定している。
手順
次のいずれかを行います。
credentials maskコマンドを使用して、パスワードが明らかにならないようにします。以下に例を示します。bin/cli.sh credentials mask -i 100 -s pepper99 "secret1234!"
bin/cli.sh credentials mask -i 100 -s pepper99 "secret1234!"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Masked パスワードは Password Based Encryption (PBE) を使用し、Data Grid Server 設定では次の形式である必要があります: <MASKED_VALUE;SALT;ITERATION>
標準出力としてパスワードを提供する外部コマンドを使用します。
外部コマンドは、シェルスクリプトやバイナリーなど、
java.lang.Runtime#exec(java.lang.String)を使用する任意の実行可能ファイルにすることができます。
コマンドにパラメーターが必要な場合は、スペースで区切られた文字列のリストで指定します。
5.3. 認証情報キーストアの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server の設定に認証情報キーストアを追加し、クリアテキストのパスワード、マスクされたパスワード、またはパスワードを供給する外部コマンドを使用することができます。
クリアテキストパスワードを持つ認証情報キーストア
XML
JSON
YAML
パスワードがマスクされた認証情報キーストア
XML
JSON
YAML
外部コマンドのパスワード
XML
JSON
YAML
5.4. 認証情報キーストア参照 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server に認証情報キーストアを追加すると、接続設定でそれらを参照することができます。
データソース接続
XML
JSON
YAML
LDAP 接続
XML
JSON
YAML
第6章 クラスタートランスポートの暗号化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ノードが暗号化されたメッセージと通信できるように、クラスタートランスポートを保護します。また、有効なアイデンティティーを持つノードのみが参加できるように、証明書認証を実行するように Data Grid クラスターを設定することもできます。
6.1. TLS アイデンティティーを使用したクラスタートランスポートのセキュア化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SSL/TLS アイデンティティーを Data Grid Server セキュリティーレルムに追加し、これを使用してクラスタートランスポートをセキュア化します。Data Grid Server クラスターのノードは、SSL/TLS 証明書を交換して、クロスサイトレプリケーションを設定する場合の RELAY メッセージを含む JGroups メッセージを暗号化します。
前提条件
- Data Grid Server クラスターをインストールします。
手順
1 つの証明書が含まれる TLS キーストアを作成し、Data Grid Server を特定します。
PKCS#1 または PKCS#8 形式の秘密鍵、証明書、および空のパスワードである
password=""が含まれている場合は、PEM ファイルを使用することもできます。注記キーストアの証明書が公開認証局 (CA) で署名されていない場合は、署名証明書または公開鍵のいずれかが含まれるトラストストアを作成する必要もあります。
-
キーストアを
$RHDG_HOME/server/confディレクトリーに追加します。 キーストアを Data Grid Server 設定の新しいセキュリティーレルムに追加します。
重要Data Grid Server エンドポイントがクラスタートランスポートと同じセキュリティーレルムを使用しないように、専用のキーストアとセキュリティーレルムを作成する必要があります。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow server:security-realm属性でセキュリティーレルムの名前を指定して、セキュリティーレルムを使用するようにクラスタートランスポートを設定します。<infinispan> <cache-container> <transport server:security-realm="cluster-transport"/> </cache-container> </infinispan><infinispan> <cache-container> <transport server:security-realm="cluster-transport"/> </cache-container> </infinispan>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
Data Grid Server を起動すると、以下のログメッセージはクラスターがクラスタートランスポートにセキュリティーレルムを使用していることを示します。
[org.infinispan.SERVER] ISPN080060: SSL Transport using realm <security_realm_name>
[org.infinispan.SERVER] ISPN080060: SSL Transport using realm <security_realm_name>
6.2. JGroups 暗号化プロトコル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスタートラフィックのセキュリティーを保護するには、Data Grid ノードを設定し、シークレットキーで JGroups メッセージペイロードを暗号化します。
Data Grid ノードは、以下のいずれかから秘密鍵を取得できます。
- コーディネーターノード (非対称暗号化)
- 共有キーストア (対称暗号化)
コーディネーターノードからの秘密鍵の取得
非対称暗号化は、Data Grid 設定の JGroups スタックに ASYM_ENCRYPT プロトコルを追加して対称暗号化を設定します。これにより、Data Grid クラスターはシークレットキーを生成して配布できます。
非対称暗号化を使用する場合は、ノードが証明書認証を実行し、シークレットキーを安全に交換できるようにキーストアを提供する必要もあります。これにより、中間者 (MitM) 攻撃からクラスターが保護されます。
非対称暗号化は、以下のようにクラスタートラフィックのセキュリティーを保護します。
- Data Grid クラスターの最初のノードであるコーディネーターノードは、秘密鍵を生成します。
- 参加ノードは、コーディネーターとの証明書認証を実行して、相互に ID を検証します。
- 参加ノードは、コーディネーターノードに秘密鍵を要求します。その要求には、参加ノードの公開鍵が含まれています。
- コーディネーターノードは、秘密鍵を公開鍵で暗号化し、参加ノードに返します。
- 参加ノードは秘密鍵を復号してインストールします。
- ノードはクラスターに参加し、秘密鍵でメッセージを暗号化および復号化します。
共有キーストアからの秘密鍵の取得
対称暗号化は、Data Grid 設定の JGroups スタックに SYM_ENCRYPT プロトコルを追加して対称暗号化を設定します。これにより、Data Grid クラスターは、指定したキーストアから秘密鍵を取得できます。
- ノードは、起動時に Data Grid クラスパスのキーストアから秘密鍵をインストールします。
- ノードはクラスターに参加し、秘密鍵でメッセージを暗号化および復号化します。
非対称暗号化と対称暗号化の比較
証明書認証を持つ ASYM_ENCRYPT は、SYM_ENCRYPT と比較して、暗号化の追加の層を提供します。秘密鍵のコーディネーターノードへのリクエストを暗号化するキーストアを提供します。Data Grid は、そのシークレットキーを自動的に生成し、クラスタートラフィックを処理し、秘密鍵の生成時に指定します。たとえば、ノードが離れる場合に新規のシークレットキーを生成するようにクラスターを設定できます。これにより、ノードが証明書認証を回避して古いキーで参加できなくなります。
一方、SYM_ENCRYPT は ASYM_ENCRYPT よりも高速です。ノードがクラスターコーディネーターとキーを交換する必要がないためです。SYM_ENCRYPT への潜在的な欠点は、クラスターのメンバーシップの変更時に新規シークレットキーを自動的に生成するための設定がないことです。ユーザーは、ノードがクラスタートラフィックを暗号化するのに使用するシークレットキーを生成して配布する必要があります。
6.3. 非対称暗号化を使用したクラスタートランスポートのセキュア化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid クラスターを設定し、JGroups メッセージを暗号化するシークレットキーを生成して配布します。
手順
- Data Grid がノードの ID を検証できるようにする証明書チェーンでキーストアを作成します。
クラスター内の各ノードのクラスパスにキーストアを配置します。
Data Grid Server の場合は、$RHDG_HOME ディレクトリーにキーストアを配置します。
以下の例のように、
SSL_KEY_EXCHANGEプロトコルおよびASYM_ENCRYPTプロトコルを Data Grid 設定の JGroups スタックに追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
Data Grid クラスターを起動した際、以下のログメッセージは、クラスターがセキュアな JGroups スタックを使用していることを示しています。
[org.infinispan.CLUSTER] ISPN000078: Starting JGroups channel cluster with stack <encrypted_stack_name>
[org.infinispan.CLUSTER] ISPN000078: Starting JGroups channel cluster with stack <encrypted_stack_name>
Data Grid ノードは ASYM_ENCRYPT を使用している場合のみクラスターに参加でき、コーディネーターノードからシークレットキーを取得できます。それ以外の場合は、次のメッセージが Data Grid ログに書き込まれます。
[org.jgroups.protocols.ASYM_ENCRYPT] <hostname>: received message without encrypt header from <hostname>; dropping it
[org.jgroups.protocols.ASYM_ENCRYPT] <hostname>: received message without encrypt header from <hostname>; dropping it
6.4. 対称暗号化を使用したクラスタートランスポートのセキュア化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
指定したキーストアからの秘密鍵を使用して JGroups メッセージを暗号化するように Data Grid クラスターを設定します。
手順
- シークレットキーが含まれるキーストアを作成します。
クラスター内の各ノードのクラスパスにキーストアを配置します。
Data Grid Server の場合は、$RHDG_HOME ディレクトリーにキーストアを配置します。
-
Data Grid 設定の JGroups スタックに
SYM_ENCRYPTプロトコルを追加します。
検証
Data Grid クラスターを起動した際、以下のログメッセージは、クラスターがセキュアな JGroups スタックを使用していることを示しています。
[org.infinispan.CLUSTER] ISPN000078: Starting JGroups channel cluster with stack <encrypted_stack_name>
[org.infinispan.CLUSTER] ISPN000078: Starting JGroups channel cluster with stack <encrypted_stack_name>
Data Grid ノードは、SYM_ENCRYPT を使用し、共有キーストアからシークレットキーを取得できる場合に限りクラスターに参加できます。それ以外の場合は、次のメッセージが Data Grid ログに書き込まれます。
[org.jgroups.protocols.SYM_ENCRYPT] <hostname>: received message without encrypt header from <hostname>; dropping it
[org.jgroups.protocols.SYM_ENCRYPT] <hostname>: received message without encrypt header from <hostname>; dropping it
第7章 Data Grid ポートおよびプロトコル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid は、ネットワークにデータを分散し、外部クライアント要求の接続を確立できるため、Data Grid がネットワークトラフィックを処理するために使用するポートおよびプロトコルを認識する必要があります。
Data Grid をリモートサーバーとして実行する場合は、ファイアウォールを介してリモートクライアントを許可する必要がある場合があります。同様に、競合やネットワークの問題を防ぐために、Data Grid ノードがクラスター通信に使用するポートを調整する必要があります。
7.1. Data Grid Server ポートおよびプロトコル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid Server は、異なるプロトコルでのクライアントアクセスを許可するネットワークエンドポイントを提供します。
| ポート | プロトコル | 説明 |
|---|---|---|
|
| TCP | Hot Rod および REST |
|
| TCP | Memcached(デフォルトでは無効) |
単一ポート
Data Grid Server は、1 つの TCP ポート 11222 で複数のプロトコルを公開します。1 つのポートで複数のプロトコルを処理すると、設定が簡素化され、Data Grid クラスターをデプロイする際の管理の複雑さが軽減されます。また、1 つのポートを使用すると、ネットワーク上の攻撃対象領域が最小限に抑えられるため、セキュリティーも強化されます。
Data Grid Server は、クライアントからの HTTP/1.1、HTTP/2、および Hot Rod プロトコル要求を、さまざまな方法で単一のポートを介して処理します。
HTTP/1.1 アップグレードヘッダー
クライアントリクエストには、HTTP/1.1 upgrade ヘッダーフィールドを追加して、Data Grid Server と HTTP/1.1 の接続を開始できます。続いて、クライアントアプリケーションは Upgrade: protocol ヘッダーフィールドを送信できます。ここで、protocol はサーバーエンドポイントになります。
Application-Layer Protocol Negotiation (ALPN)/Transport Layer Security (TLS)
クライアント要求には、TLS 接続を介してプロトコルをネゴシエートするための Data Grid Server エンドポイントの Server Name Indication (SNI) マッピングが含まれます。
アプリケーションは、ALPN 拡張機能をサポートする TLS ライブラリーを使用する必要があります。Data Grid は、Java 用の WildFly OpenSSL バインディングを使用します。
Hot Rod の自動検出
Hot Rod ヘッダーを含むクライアントリクエストは、自動的に Hot Rod エンドポイントにルーティングされます。
7.1.1. Data Grid トラフィック用のネットワークファイアウォールの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ファイアウォールルールを調整して、Data Grid Server とクライアントアプリケーションの間のトラフィックを許可します。
手順
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) ワークステーションでは、たとえば、以下のように firewalld を使用してポート 11222 へのトラフィックを許可できます。
firewall-cmd --add-port=11222/tcp --permanent success firewall-cmd --list-ports | grep 11222 11222/tcp
# firewall-cmd --add-port=11222/tcp --permanent
success
# firewall-cmd --list-ports | grep 11222
11222/tcp
ネットワーク全体に適用されるファイアウォールルールを設定するには、nftables ユーティリティーを使用できます。
7.2. クラスタートラフィックの TCP および UDP ポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Data Grid は、クラスタートランスポートメッセージに以下のポートを使用します。
| デフォルトのポート | プロトコル | 説明 |
|---|---|---|
|
| TCP/UDP | JGroups クラスターバインドポート |
|
| UDP | JGroups マルチキャスト |
クロスサイトレプリケーション
Data Grid は、JGroups RELAY2 プロトコルに以下のポートを使用します。
7900- OpenShift で実行している Data Grid クラスターの向け。
7800- ノード間のトラフィックに UDP を使用し、クラスター間のトラフィックに TCP を使用する場合。
7801- ノード間のトラフィックに TCP を使用し、クラスター間のトラフィックに TCP を使用する場合。