6.2. クエリーパフォーマンスのチューニング
次のガイドラインを使用して、インデックス作成操作とクエリーのパフォーマンスを向上させます。
インデックスの使用状況の統計値の確認
部分的にインデックス付けされたキャッシュに対するクエリーは、より遅い結果を返します。たとえば、スキーマの一部のフィールドにアノテーションが付けられていない場合、生成されるインデックスにはこれらのフィールドが含まれません。
クエリーの各タイプの実行にかかる時間を確認して、クエリーのパフォーマンスのチューニングを開始します。クエリーが遅いと思われる場合は、クエリーがキャッシュのインデックスを使用していること、およびすべてのエンティティーとフィールドマッピングにインデックスが付けられていることを確認する必要があります。
インデックスのコミット間隔の調整
インデックス処理は、Data Grid クラスターの書き込みスループットを低下させる可能性があります。commit-interval
属性は、メモリーにバッファリングされたインデックスの変更がインデックスストレージにフラッシュされ、コミットが実行される間隔をミリ秒単位で定義します。
この操作にはコストがかかるため、小さすぎる間隔の設定は避けてください。デフォルトは 1000 ミリ秒 (1 秒) です。
クエリーの更新間隔の調整
refresh-interval
属性は、インデックスリーダーの更新の間隔 (ミリ秒単位) を定義します。
デフォルト値は 0
で、キャッシュに書き込まれるとすぐにクエリーのデータを返します。
値が 0
より大きいと、クエリー結果が古くなりますが、特に書き込みが多いシナリオでは、スループットが大幅に向上します。書き込まれた直後にクエリーで返されるデータが必要ない場合は、更新間隔を調整してクエリーのパフォーマンスを向上させる必要があります。