第3章 Red Hat Decision Manager へのパッチ更新の適用


通常、Red Hat Decision Manager のパッチの更新には、最新のセキュリティー更新、およびバグ修正が含まれます。予定されているパッチ更新には、製品のマイナーバージョンに対してすでにリリースされているパッチ更新がすべて含まれるため、更新を最新の状態にするために、パッチの更新を 1 つ 1 つ適用していく必要はありません。たとえば、Red Hat Decision Manager 7.0.0 または 7.0.1 を Red Hat Decision Manager 7.0.2 に更新することはできますが、Red Hat Decision Manager ディストリビューションに最新の修正が適用されるようにするには、パッチの更新が利用可能になったらすぐに適用する必要があります。

大抵の場合は、Decision Central、Decision Server、スタンドアロンの Decision Server コントローラーなど、Red Hat Decision Manager の特定コンポーネントの更新を容易にする自動化パッチツールが提供されます。デシジョンエンジンやスタンダードの Decision Central など、その他の Red Hat Decision Manager アーティファクトは、各パッチ更新が含まれる新しいアーティファクトとしてリリースされるため、再インストールして更新を適用する必要があります。

注記

Red Hat Decision Manager への更新だけが、Red Hat Decision Manager パッチ更新に含まれます。Red Hat JBoss EAP へのパッチは、Red Hat JBoss EAP パッチ配信を使用して適用する必要があります。詳細は Red Hat JBoss EAP の『パッチおよびアップグレードガイド』を参照してください。

前提条件

Red Hat Decision Manager インスタンスおよび Decision Server インスタンスが実行していない。Red Hat Decision Manager または Decision Server のインスタンスを実行している間はパッチ更新を適用しないでください。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから選択およびバージョンを選択します。

    例:

    • Product: Decision Manager
    • Version: 7.0.1
  2. Patches をクリックし、Red Hat Decision Manager [VERSION] Patch Update をダウンロードし、ダウンロードした rhdm-$VERSION-patch.zip ファイルを一時ディレクトリーに展開します。

    このパッチ更新ツールは、Decision Central、Decision Server、スタンドアロン Decision Server コントローラーなど、Red Hat Decision Manager の一定のコンポーネントの更新を自動化します。このツールを使用して最初に更新を適用し、Red Hat Decision Manager ディストリビューションに関連するその他のパッチ更新、または新しいリリースアーティファクトをインストールします。

  3. パッチ更新ツールがファイルを更新しないようにするには、展開した rhdm-$VERSION-patch ディレクトリーに移動し、blacklisted.txt ファイルを開き、更新しないファイルの相対パスを追加します。

    ファイルが blacklist.txt ファイルの一覧に追加されていると、パッチ更新スクリプトは、そのファイルを新しいバージョンに置き換えずにそのまま残し、新しいバージョンのファイルに .new 接尾辞を付けて追加します。ブラックリストのファイルが配布されなくなると、パッチの更新ツールは、.removed 接尾辞の付いた、空のマーカーファイルを作成します。新しいファイルをそのままにするか、手動でマージするか削除します。

    blacklisted.txt ファイルで除外されるファイルの例:

    WEB-INF/web.xml  // Custom file
    styles/base.css  // Obsolete custom file kept for record

    更新後の、ブラックリストに指定されたファイルディレクトリー内のコンテンツ:

    $ ls WEB-INF
    web.xml web.xml.new
    $ ls styles
    base.css base.css.removed
  4. コマンドの端末で、rhdm-$VERSION-patch.zip ファイルから展開した一時ファイルに移動し、以下の形式で apply-updates スクリプトを実行します。

    重要

    パッチ更新を適用する前に、Red Hat Decision Manager インスタンスおよび Decision Server インスタンスが実行していないことを確認します。Red Hat Decision Manager インスタンスまたは Decision Server インスタンスが実行している間はパッチ更新を適用しないでください。

    Linux システムまたは Unix ベースのシステムの場合:

    $ ./apply-updates.sh $DISTRO_PATH $DISTRO_TYPE

    Windows の場合:

    $ ./apply-updates.bat $DISTRO_PATH $DISTRO_TYPE

    $DISTRO_PATH の部分は、関連するディストリビューションディレクトリーへのパスで、$DISTRO_TYPE の部分は、このパッチを更新しているディストリビューションの種類となります。

    Red Hat Decision Manager パッチ更新ツールでは、以下のディストリビューションの種類がサポートされます。

    • decision-central-eap7-deployable: Decision Central を更新します (decision-central.war)
    • kie-server-ee7: Decision Server を更新します(kie-server.war)
    • kie-server-jws: Red Hat JBoss Web Server で Decision Server を更新します (kie-server.war)
    • controller-ee7: スタンドアロン Decision Server コントローラーを更新します (controller.war)
    • controller-jws: Red Hat JBoss Web Server でスタンドアロンの Decision Server コントローラーを更新します (controller.war)

    Red Hat JBoss EAP で、Red Hat Decision Manager の完全ディストリビューションに対する Decision Central および Decision Server へのパッチ更新の例:

    ./apply-updates.sh ~EAP_HOME/standalone/deployments/decision-central.war decision-central-eap7-deployable
    
    ./apply-updates.sh ~EAP_HOME/standalone/deployments/kie-server.war kie-server-ee7

    スタンドアロンの Decision Server コントローラー (使用されている場合) へのパッチ更新の例:

    ./apply-updates.sh ~EAP_HOME/standalone/deployments/controller.war controller-ee7

    パッチ更新スクリプトは、展開した rhdm-$VERSION-patch ディレクトリーに、指定したディストリビューションのコピーを含む backup ディレクトリーを作成してから、更新を行います。

  5. 更新ツールが完了したら、パッチ更新ツールをダウンロードした、Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに戻り、Red Hat Decision Manager ディストリビューションに関するその他のパッチ更新または新しいリリースアーティファクトをインストールします。

    デシジョンエンジンまたはその他のアドオンに関する .jar など、Red Hat Decision Manager ディストリビューションにすでに存在しているファイルについては、ファイルの既存のバージョンを、Red Hat カスタマーポータルから取得した新しいバージョンと取り替えます。

  6. エアギャップ環境など、スタンドアロンの Red Hat Decision Manager 7.0.1 Maven Repository アーティファクト (rhdm-7.0.1-maven-repository.zip) を使用している場合は、Red Hat Decision Manager [VERSION] Incremental Maven Repository をダウンロードし、ダウンロードした rhdm-$VERSION-incremental-maven-repository.zip ファイルを既存の ~/maven-repository ディレクトリーに展開して、関連するコンテンツを更新します。

    例:

    $ unzip -o rhdm-7.0.1-incremental-maven-repository.zip -d $REPO_PATH/rhdm-7.0.0.GA-maven-repository/maven-repository/
  7. 関連する更新をすべて適用したら、Red Hat Decision Manager および Decision Server を起動して、Decision Central にログインします。
  8. Decision Central 内のすべてのプロジェクトデータが存在して正確であることを確認し、Decision Central ウィンドウの右上隅でプロファイル名をクリックし、About をクリックして、更新した製品バージョン番号を確認します。

    Decision Central でパッチエラーが発生したり、データが不足していることが通知されたら、rhdm-$VERSION-patch ディレクトリーの backup ディレクトリーにコンテンツを復元し、パッチ更新ツールへの変更を戻します。Red Hat カスタマーポータルで Red Hat Decision Manager の以前のバージョンから、関連するリリースアーティファクトを再インストールできます。以前のディストリビューションを復元したら、パッチ更新を再実行してください。

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