第13章 Red Hat Decision Manager インストーラーの使用方法


本セクションでは、インストーラー JAR ファイルを使用して Business Central および KIE Server をインストールする方法を説明します。JAR ファイルは、既存の Red Hat JBoss EAP 7.3 サーバーインストール環境に Red Hat Decision Manager をインストールする実行ファイルです。インストーラーは、インタラクティブモードまたはコマンドラインインターフェイス (CLI) モードで実行できます。

注記

Red Hat Decision Manager JAR ファイルインストーラーは、yum または RPM パッケージマネージャーでインストールした Red Hat JBoss EAP ディストリビューションを サポートしません。このような Red Hat JBoss EAP システムに Red Hat Decision Manager をインストールする場合は、Red Hat Decision Manager 7.10 Deployable for Red Hat JBoss EAP 7.3 ファイルをダウンロードして、「 14章ZIP からの Red Hat Decision Manager のインストール 」に記載の手順に従います。

注記

IBM JDK は他の JDK で生成されるキーストアを使用できないため、別の JDK で生成されたキーストアを持つ IBM JDK で実行されている既存の Red Hat JBoss EAP システムに Red Hat Decision Manager をインストールすることはできません。

次のステップ:

以下のセクションのいずれかに記載される手順を行います。

13.1. インタラクティブモードでのインストーラーの使用

Red Hat Decision Manager のインストーラーは、実行可能な JAR ファイルです。このインストーラーを使用して、既存の Red Hat JBoss EAP 7.3 サーバーインストールに Red Hat Decision Manager をインストールできます。

注記

セキュリティー上の理由で、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。

前提条件

  • Red Hat Decision Manager 7.10.0 インストーラー をダウンロードしている。手順は、12章Red Hat Decision Manager インストールファイルのダウンロードを参照してください。
  • サポート対象の JDK がインストールされている。サポート対象の JDK に関する一覧は、Red Hat Decision Manager 7 Supported Configurations を参照してください。
  • バックアップ済みの Red Hat JBoss EAP 7.3 のサーバーインストールが利用できる。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。
  • $PATH 環境変数に含まれている JAR バイナリー。Red Hat Enterprise Linux では、java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel パッケージに含まれています。

    注記

    Red Hat Decision Manager は、UTF-8 エンコーディングで機能するように設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、-Dfile.encoding=UTF-8 のシステムプロパティーを使用します。システムプロパティーの一覧は、付録A Business Central システムプロパティー を参照してください。

手順

  1. 端末ウインドウで、インストーラー JAR ファイルをダウンロードしたディレクトリーに移動し、以下のコマンドを入力します。

    java -jar rhdm-installer-7.10.0.jar
    Copy to Clipboard
    注記

    Windows でインストーラーを実行すると、インストール時に管理者の認証情報が求められる場合があります。この要求を回避するには、インストールコマンドに izpack.mode=privileged オプションを追加します。

    java -Dizpack.mode=privileged -jar
    rhdm-installer-7.10.0.jar
    Copy to Clipboard

    また、32 ビットの Java 仮想マシンでインストーラーを実行している場合には、メモリー不足になる可能性があります。この問題を防ぐには、以下のコマンドを実行します。

    java -XX:MaxHeapSize=4g -jar
    rhdm-installer-7.10.0.jar
    Copy to Clipboard

    グラフィカルインストーラーにスプラッシュ画面と使用許諾契約書のページが表示されます。

  2. I accept the terms of this license agreement (本使用許諾契約書の内容に同意します) をクリックし、Next をクリックします。
  3. Red Hat Decision Manager をインストールする Red Hat JBoss EAP 7.3 サーバーのホームを指定して、Next をクリックします。
  4. インストールするコンポーネントを選択し、Next をクリックします。

    注記

    Business Central と KIE Server は同じサーバーにインストールできます。ただし、実稼働環境では、Business Central と KIE Server は異なるサーバーにインストールすることが推奨されます。そのためには、インストーラーを 2 回実行します。

  5. ユーザーを作成して Next をクリックします。デフォルトでは、同じコンテナーに Business Central と KIE Server の両方をインストールする場合は、新しいユーザーに admin ロール、kie-server ロール、および rest-all ロールが割り当てられます。KIE Server のみをインストールした場合には、ユーザーには kie-server ロールが割り当てられます。別のロールを選択する場合は、admin ロールを外します。ロールの詳細は、11章Red Hat Decision Manager ロールおよびユーザー を参照してください。

    注記

    必ず、既存のユーザー、ロール、またはグループとは異なるユーザー名を指定してください。たとえば、admin という名前のユーザーは作成しないでください。

    パスワードは 8 文字以上で、数字と、英数字以外の文字をそれぞれ 1 文字以上使用する必要があります。ただし & の文字は使用できません。

    ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。Business Central および KIE Server にアクセスする時に必要になります。

  6. Installation Overview ページで、インストールするコンポーネントを確認し、Next をクリックしてインストールを開始します。
  7. インストールが完了したら、Next をクリックします。
  8. 画面上部に Processing finished が表示されたら、Next をクリックしてインストールを完了します。
  9. 必要に応じて、Generate Installation Script and Properties File をクリックして、XML ファイルでインストールデータを保存し、Done をクリックします。

    インストーラーは、2 つのファイルを生成します。auto.xml ファイルは、今後のインストールを自動化し、auto.xml.variables ファイルは、ユーザーのパスワードと他の機密情報に関連する変数を保存します。auto.xml ファイルを使用して、元のインストールと同じタイプのサーバーおよび同じ設定の複数のシステムで Red Hat Decision Manager のインストールを繰り返します。必要に応じて、auto.xml ファイルの installpath パラメーターを更新します。XML ファイルを使用してインストールを実行するには、以下のコマンドを入力します。

    java -jar rhdm-installer-7.10.0.jar <path-to-auto.xml-file>
    Copy to Clipboard

インストーラーを使用して Red Hat Decision Manager が正常にインストールされました。

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