4.2. Decision Central 用の RH-SSO クライアントアダプターのインストール
RH-SSO をインストールしたら、Red Hat JBoss EAP に RH-SSO クライアントアダプターをインストールして、Decision Central に対して設定する必要があります。
前提条件
- Red Hat JBoss EAP への Red Hat Decision Manager のインストールおよび設定 の記載どおりに、Decision Central が Red Hat JBoss EAP 7.2 インスタンスにインストールされている。
- 2章RH-SSO のインストールおよび設定 の記載通りに、RH-SSO がインストールされている。
-
3章Red Hat Decision Manager ユーザーの追加 の記載通りに、
admin
ロールが割り当てられたユーザーが RH-SSO に追加されている。
手順
Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。
- 製品: Red Hat Single Sign-On
- バージョン: 7.2
-
Red Hat Single Sign-on 7.2.0 Client Adaptor for JBoss EAP 7 (
rh-sso-7.2.0-eap7-adapter.zip
) をダウンロードします。 -
rh-sso-7.2.0-eap7-adapter.zip
を展開してインストールします。インストール手順は、Red Hat Single Sign On アプリケーションおよびサービスのセキュリティー保護ガイド の JBoss EAP Adapter セクションを参照してください。 -
EAP_HOME/standalone/configuration
に移動して、standalone.xml
ファイルおよびstandalone-full.xml
ファイルを開きます。 -
両方のファイルから、
<single-sign-on/>
要素を削除します。 Red Hat JBoss EAP インストールの
EAP_HOME/standalone/configuration
ディレクトリーに移動し、standalone.xml
ファイルおよびstandalone-full.xml
ファイルを編集して、RH-SSO サブシステムの設定を追加します。以下に例を示します。<subsystem xmlns="urn:jboss:domain:keycloak:1.1"> <secure-deployment name="decision-central.war"> <realm>demo</realm> <realm-public-key>MIGfMA0GCSqGSIb3DQEBAQUAA4GNADCBiQKBgQCrVrCuTtArbgaZzL1hvh0xtL5mc7o0NqPVnYXkLvgcwiC3BjLGw1tGEGoJaXDuSaRllobm53JBhjx33UNv+5z/UMG4kytBWxheNVKnL6GgqlNabMaFfPLPCF8kAgKnsi79NMo+n6KnSY8YeUmec/p2vjO2NjsSAVcWEQMVhJ31LwIDAQAB</realm-public-key> <auth-server-url>http://localhost:8180/auth</auth-server-url> <ssl-required>external</ssl-required> <enable-basic-auth>true</enable-basic-auth> <resource>kie</resource> <credential name="secret">759514d0-dbb1-46ba-b7e7-ff76e63c6891</credential> <principal-attribute>preferred_username</principal-attribute> </secure-deployment> </subsystem>
この例で、
-
secure-deployment name
は、アプリケーションの WAR ファイルの名前です。 -
realm
は、使用するアプリケーション用に作成したレルムの名前です。 -
realm-public-key
は、作成したレルムの公開鍵です。この鍵は、RH-SSO 管理コンソールで作成したレルムの Realm settings ページの Keys タブで確認できます。realm-public-key
の値を指定しない場合は、サーバーが自動的に取得します。 -
auth-server-url
は、RH-SSO 認証サーバーの URL です。 -
enable-basic-auth
は、クライアントがトークンベースと Basic 認証の両方のアプローチを使用して要求を実行できるように、Basic 認証メカニズムを有効にする設定です。 -
resource
は、作成したクライアントの名前です。 -
credential name
は、作成したクライアントの秘密鍵です。この鍵は、RH-SSO 管理コンソールの Clients ページの Credentials タブで確認できます。 principal-attribute
は、ユーザーのログイン名です。この値を指定しないと、アプリケーションに、ユーザー名ではなくユーザー ID が表示されます。注記RH-SSO サーバーは、ユーザー名を小文字に変換します。したがって、RH-SSO と統合すると、Red Hat Decision Manager ではユーザー名が小文字で表示されます。ユーザー名が、ビジネスプロセスに大文字でハードコードされている場合は、アプリケーションが大文字のユーザー名を識別できない場合があります。
-
EAP_HOME/bin/
に移動し、以下のコマンドを実行して Red Hat JBoss EAP サーバーを起動します。./standalone.sh -c standalone-full.xml
RH-SSO セキュリティーサブシステムを使用するようにアプリケーションの WAR ファイルを更新して、Decision Central の RH-SSO アダプターを設定することもできます。ただし Red Hat では、RH-SSO サブシステムからアダプターを設定することを推奨します。つまり、設定を各 WAR ファイルに適用するのではなく、Red Hat JBoss EAP の設定を更新します。