第4章 Decision Server の設定と起動
Decision Server の場所、ユーザー名、パスワード、その他の関連プロパティーは、Decision Server の起動時に必要な設定を定義することで設定できます。
手順
Red Hat Decision Manager 7.2 の bin
ディレクトリーに移動し、以下のプロパティーで新しい Decision Server を起動します。お使いの環境に応じて特定のプロパティーを調整します。
$ ~/EAP_HOME/bin/standalone.sh --server-config=standalone-full.xml 1 -Dorg.kie.server.id=myserver 2 -Dorg.kie.server.user=decision_server_username 3 -Dorg.kie.server.pwd=decision_server_password 4 -Dorg.kie.server.controller=http://localhost:8080/decision-central/rest/controller 5 -Dorg.kie.server.controller.user=controller_username 6 -Dorg.kie.server.controller.pwd=controller_password 7 -Dorg.kie.server.location=http://localhost:8080/kie-server/services/rest/server 8 -Dorg.kie.server.persistence.dialect=org.hibernate.dialect.PostgreSQLDialect 9 -Dorg.kie.server.persistence.ds=java:jboss/datasources/psjbpmDS 10
- 1
standalone-full.xml
サーバープロファイルの開始コマンド- 2
- サーバー ID (Decision Central で定義したサーバー設定名に一致させる必要がある)
- 3
- Decision Manager コントローラー から Decision Server に接続するユーザー名
- 4
- Decision Manager コントローラー から Decision Server に接続するパスワード
- 5
- Decision Manager コントローラーの場所 (
/rest/controller
接尾辞が付いた Decision Central の URL) - 6
- Decision Manager コントローラー REST API に接続するユーザー名
- 7
- Decision Manager コントローラー REST API に接続するパスワード
- 8
- Decision Server の場所 (この例では Decision Central と同じ場所)
- 9
- 使用する Hibernate の方言
- 10
- 以前の Red Hat JBoss BRMS データベースに使用されるデータソースの JNDI 名
Decision Central と Decision Server が別々のアプリケーションサーバーインスタンス (Red Hat JBoss EAP など) にインストールされている場合は、Decision Central とポートが競合しないように、DecisionServer の場所には別のポートを使用します。別の Decision Server ポートが設定されていない場合は、ポートオフセットを追加して、Decision Server プロパティーに従って Decision Server のポート値を調整します。
以下に例を示します。
-Djboss.socket.binding.port-offset=150 -Dorg.kie.server.location=http://localhost:8230/kie-server/services/rest/server
この例のように、Decision Central ポートが 8080 の場合は、定義したオフセットが 150 の Decision Server ポートは 8230 です。
Decision Server は、新しい Decision Central に接続し、デプロイするデプロイメントユニット (KIE コンテナー) の一覧を収集します。
依存関係の JAR ファイルでクラスを使用して Decision Server クライアントから Decision Server にアクセスすると、Decision Central では ConversionException
および ForbiddenClassException
が発生します。Decision Central でこれらの例外を発生させないようにするには、次のいずれかを実行します。
- クライアント側で例外が発生する場合は、kie-server クライアントに次のシステムプロパティーを追加します。
System.setProperty("org.kie.server.xstream.enabled.packages", "org.example.**");
-
サーバー側で例外が発生する場合は、Red Hat Decision Manager インストールディレクトリーから
standalone-full.xml
を開き、<system-properties> タグに以下のプロパティーを設定します。
<property name="org.kie.server.xstream.enabled.packages" value="org.example.**"/>
- 以下の JVM プロパティーを設定します。
-Dorg.kie.server.xstream.enabled.packages=org.example.**
KJAR に存在するクラスは、これらのシステムプロパティーを使用して設定しないように想定されています。システムプロパティーでは既知のクラスのみを使用し、脆弱性を回避するようにしてください。
org.example
はパッケージ例で、使用するパッケージを何でも定義できます。org.example1.* * , org.example2.* * , org.example3.* *
などのように、コンマ区切りで、複数のパッケージを指定できます。
org.example1.Mydata1, org.example2.Mydata2
など、特定のクラスも追加できます。