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第1章 DMN (Decision Model and Notation)

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DMN (Decision Model and Notation) は、業務的意思決定を説明してモデル化するために、OMG (Object Management Group) が確立している規格です。DMN は XML スキーマを定義して、DMN モデルを DMN 準拠のプラットフォーム間や組織間で共有し、ビジネスアナリストやビジネスルール開発者が DMN デシジョンサービスの設計と実装で協力できるようにするものです。DMN 規格は、ビジネスプロセスを開発してモデル化する BPMN (Business Process Model and Notation) 規格と類似しており、一緒に使用できます。

DMN の背景およびアプリケーションの詳細は、OMG の Decision Model and Notation specification を参照してください。

1.1. DMN 適合レベル

DMN 仕様は、ソフトウェア実装における増分の適合レベルを 3 つ定義します。特定のレベルの準拠を主張する製品は、その前の適合レベルにも準拠する必要があります。たとえば、適合レベル 3 を実装するには、適合レベル 1 および 2 でサポートされるコンポーネントにも対応する必要があります。各適合レベルの公式な定義は OMG の Decision Model and Notation specification を参照してください。

以下は、3 つの DMN 適合レベルの概要です。

適合レベル 1
DMN 適合レベル 1 の実装は、意思決定要件ダイアグラム (DRD)、デシジョンロジック、デシジョンテーブルをサポートしますが、デシジョンモデルは実行可能ではありません。式の定義には、自然言語、非体系化言語を含むすべての言語を使用できます。
適合レベル 2
DMN 適合レベル 2 の実装には、適合レベル 1 の要件のほかに、S-FEEL (Simplified Friendly Enough Expression Language) 式と、完全に実行可能なデシジョンモデルをサポートします。
適合レベル 3
DMN 適合レベル 3 の実装には、適合レベル 1 および 2 の要件のほかに、FEEL (Friendly Enough Expression Language) 式、ボックス式の完全セット、完全に実行可能なデシジョンモデルをサポートします。

Red Hat Decision Manager は、適合レベル 3 で DMN 1.2 モデルの設計およびランタイムをサポートし、適合レベル 3 で DMN 1.1 モデルはランタイムのみサポートします。Business Central で直接 DMN モデルを設計したり、既存の DMN モデルを Red Hat Decision Manager プロジェクトにインポートしたりして、デプロイメントや実行が可能です。Business Central にインポートした DMN 1.1 はすべて、DMN デザイナーで開かれ、保存時に DMN 1.2 モデルに変換されます。

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