2.2. 交通違反 DMN カスタムデータタイプの作成
DMN データタイプは、デシジョン論理の定義向けの DMN ボックス式のテーブル、列、フィールドで使用するデータ構造を決定します。デフォルトの DMN データタイプ (文字列、数字、ブール値など) を使用するか、または独自のデータタイプを作成して、ボックス式の値に実装する新たなフィールドや制限を指定することもできます。Business Central の DMN デザイナーの Data Types タブを使用して交通違反プロジェクトのカスタムデータタイプを定義します。
図2.2 カスタムデータタイプのタブ
別の方法では、右側にある Diagram properties タブから Data Types タブにアクセスすることもできます。Diagram properties タブから、Information item 下にある Output data types の Manage をクリックします。
図2.3 Diagram properties タブ
以下のテーブルでは、このプロジェクト用に作成する Violation
、Driver
、および Fine
のカスタムデータタイプを一覧表示しています。
名前 | タイプ |
---|---|
tDriver | Structure |
名前 | string |
Age | number |
State | string |
City | string |
Points | number |
名前 | タイプ |
---|---|
tViolation | Structure |
Code | string |
Date | date |
タイプ | string |
Speed Limit | number |
Actual Speed | number |
名前 | タイプ |
---|---|
tFine | Structure |
Amount | number |
Points | number |
前提条件
- 交通違反 DMN デシジョン要件ダイアグラム (DRD) を Business Central で作成している。
手順
- Data Types タブから Add をクリックします。
最初に tDriver カスタムデータタイプを作成します。Name に
tDriver
と、Type にStructure
と入力します。Save をクリックして保存します。図2.4 tDriver のカスタムデータタイプ
次に tDriver の横にある 3 つの点をクリックして Insert nested field を選択し、以下のネスト化されたデータタイプを追加します。Save をクリックして保存します。
- Name (string)
- Age (number)
- State (string)
- City (string)
- Points (number)
次に tViolation データタイプを作成します。Data Types タブから Add をクリックします。
図2.5 tViolation のカスタムデータタイプ
-
Name に
tViolation
と、Type にStructure
と入力します。Save をクリックして保存します。 次に tViolation の横にある 3 つの点をクリックして Insert nested field を選択し、以下のネスト化されたデータタイプを追加します。Save をクリックして保存します。
- Code (string)
- Date (date)
- Type (string)
- Speed Limit (number)
- Actual Speed (number)
作成したネスト型の
Type
データタイプで、EditConstraints Enumeration とクリックして以下の制限を追加します。チェックアイコン をクリックして、追加した各列挙制約を保存します。 -
"speed"
-
"parking"
-
"Driving under the influence?"
-
最後に tFine データタイプを作成します。Data Types タブから Add をクリックします。
図2.6 tFine のカスタムデータタイプ
-
Name に
tFine
と、Type にStructure
と入力します。Save をクリックして保存します。 次に tFine の横にある 3 つの点をクリックして Insert nested field を選択し、以下のネスト化されたデータタイプを追加します。Save をクリックして保存します。
- Amount (number)
- Points (number)
- これらの 3 つのカスタムデータタイプが作成されたら、Save をクリックし、Confirm Save ダイアログボックスで Save を再度クリックします。