Red Hat Decision Manager 7.4 の修正およびアップグレード

手順

1. Red Hat カスタマーポータルウィンドウの右上隅で、プロファイル名をクリックして 通知 をクリックします。
2. 通知 タブを選択し、通知の管理 をクリックします。
3. フォロー の横にあるドロップダウンメニューから 製品 を選択し、表示されたドロップダウンメニューから Red Hat Decision Manager を選択します。
4. 通知設定を保存 をクリックします。

手順

1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから選択およびバージョンを選択します。

   以下に例を示します。

   • Product: Decision Manager
   • バージョン: 7.4.1

   バージョン 7.4.x から 7.5 などのように Red Hat Decision Manager のマイナーリリースにアップグレードする場合は、お使いの Red Hat Decision Manager に最新のパッチ更新を適用してから、以下の手順にしたがって新たなマイナーリリースにアップグレードしてください。

   注記

   Red Hat Decision Manager 7.4.1 から Red Hat Decision Manager 7.5.0 にアップグレードする場合は、.niogit ディレクトリーで Business Central 移行ツールを使用して、Red Hat Decision Manager 7.5 に移行するためのプロジェクトデータとシステム設定を準備する必要があります。移行ツールの使用方法は、migration-tool-niogit-7.4-proc_patching-upgrading を参照してください。

2. Patches をクリックし、Red Hat Decision Manager [VERSION] Update Tool をダウンロードし、ダウンロードした rhdm-$VERSION-update.zip ファイルを一時ディレクトリーに展開します。

   この更新ツールは、Business Central、Decision Server、ヘッドレス Decision Manager コントローラーなど、Red Hat Decision Manager の一定のコンポーネントの更新を自動化します。このツールを使用して最初に更新を適用し、Red Hat Decision Manager ディストリビューションに関連するその他の更新、または新しいリリースアーティファクトをインストールします。

3. 更新ツールがファイルを更新しないようにするには、展開した rhdm-$VERSION-update ディレクトリーに移動し、blacklist.txt ファイルを開き、更新しないファイルの相対パスを追加します。

   ファイルが blacklist.txt ファイルの一覧に追加されていると、更新スクリプトは、そのファイルを新しいバージョンに置き換えずにそのまま残し、新しいバージョンのファイルに .new 接尾辞を付けて追加します。ブラックリストのファイルが配布されなくなると、更新ツールは、.removed 接尾辞の付いた、空のマーカーファイルを作成します。次に、これらの新しいファイルを手動で保持、マージ、または削除することを選択できます。

   blacklist.txt ファイルで除外されるファイルの例:

   WEB-INF/web.xml  // Custom file
   styles/base.css  // Obsolete custom file kept for record

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   更新後の、ブラックリストに指定されたファイルディレクトリー内のコンテンツ:

   $ ls WEB-INF
   web.xml web.xml.new

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   $ ls styles
   base.css base.css.removed

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4. コマンドの端末で、rhdm-$VERSION-update.zip ファイルから展開した一時ファイルに移動し、以下の形式で apply-updates スクリプトを実行します。

   重要

   更新を適用する前に、Red Hat Decision Manager インスタンスおよび Decision Server インスタンスが実行していないことを確認します。Red Hat Decision Manager インスタンスまたは Decision Server インスタンスが実行している間は更新を適用しないでください。

   Linux システムまたは Unix ベースのシステムの場合:

   $ ./apply-updates.sh $DISTRO_PATH $DISTRO_TYPE

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   Windows の場合:

   $ .\apply-updates.bat $DISTRO_PATH $DISTRO_TYPE

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   $DISTRO_PATH の部分は、関連するディストリビューションディレクトリーへのパスで、$DISTRO_TYPE の部分は、更新しているディストリビューションの種類となります。

   Red Hat Decision Manager 更新ツールでは、以下のディストリビューションの種類がサポートされます。

   • rhdm-decision-central-eap7-deployable: Business Central を更新します (decision-central.war)。
   • rhdm-kie-server-ee8: Decision Server を更新します (kie-server.war)
   • rhdm-kie-server-jws: Red Hat JBoss Web Server で Decision Server を更新します (kie-server.war)
   • rhdm-controller-ee7: ヘッドレス Decision Manager コントローラー (controller.war) を更新します。
   • rhdm-controller-jws: Red Hat JBoss Web Server でヘッドレスの Decision Manager コントローラーを更新します (controller.war)。

   Red Hat JBoss EAP で、Red Hat Decision Manager の完全ディストリビューションに対する Business Central および Decision Server への更新の例:

   ./apply-updates.sh ~EAP_HOME/standalone/deployments/decision-central.war rhdm-decision-central-eap7-deployable
   
   ./apply-updates.sh ~EAP_HOME/standalone/deployments/kie-server.war rhdm-kie-server-ee8

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   ヘッドレス Decision Manager コントローラーへの更新例 (使用している場合):

   ./apply-updates.sh ~EAP_HOME/standalone/deployments/controller.war rhdm-controller-ee7

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   更新スクリプトは、展開した rhdm-$VERSION-update ディレクトリーに、指定したディストリビューションのコピーを含む backup ディレクトリーを作成してから、更新を行います。

5. 更新ツールが完了したら、Red Hat カスタマーポータルで、更新ツールをダウンロードしたSoftware Downloadsページに戻り、Red Hat Decision Manager ディストリビューションに関するその他の更新または新しいリリースアーティファクトをインストールします。

   デシジョンエンジンまたはその他のアドオンに関する .jar など、Red Hat Decision Manager ディストリビューションにすでに存在しているファイルについては、ファイルの既存のバージョンを、Red Hat カスタマーポータルから取得した新しいバージョンと取り替えます。

6. エアギャップ環境など、スタンドアロンの Red Hat Decision Manager 7.4.0 Maven Repository アーティファクト (rhdm-7.4.0-maven-repository.zip) を使用している場合は、Red Hat Decision Manager [VERSION] Incremental Maven Repository をダウンロードし、ダウンロードした rhdm-$VERSION-incremental-maven-repository.zip ファイルを既存の ~/maven-repository ディレクトリーに展開して、関連するコンテンツを更新します。

   Maven リポジトリーの更新例:

   $ unzip -o rhdm-7.4.1-incremental-maven-repository.zip -d $REPO_PATH/rhdm-7.4.0-maven-repository/maven-repository/

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7. 関連する更新をすべて適用したら、Red Hat Decision Manager および Decision Server を起動して、Business Central にログインします。

8. Business Central 内のすべてのプロジェクトデータが存在して正確であることを確認し、Business Central ウィンドウの右上隅でプロファイル名をクリックし、About をクリックして、更新した製品バージョン番号を確認します。

   Business Central でエラーが発生したり、データが不足していることが通知されたら、rhdm-$VERSION-update ディレクトリーの backup ディレクトリーにコンテンツを復元し、更新ツールへの変更を戻します。Red Hat カスタマーポータルで Red Hat Decision Manager の以前のバージョンから、関連するリリースアーティファクトを再インストールできます。以前のディストリビューションを復元したら、更新を再実行してください。

手順

1. Red Hat Decision Manager 7.4 インストールで bin/.niogit ディレクトリーを見つけ、新しい Red Hat Decision Manager 7.5 インストールで同じディレクトリーを見つけます。

   以下に例を示します。

   $ ~/$RHDM_7.4_HOME/bin/.niogit

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   $ ~/$RHDM_7.5_HOME/bin/.niogit

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2. 端末で、Red Hat Decision Manager 7.4 の 現在の Business Central ディストリビューションから、新しい Red Hat Decision Manager 7.5 インストールディレクトリーの bin ディレクトリーに、.niogit ディレクトリーをコピーします。

   cp -r /$RHDM_7.4_HOME/bin/.niogit  /$RHDM_7.5_HOME/bin/

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   コピーされた .niogit フォルダーは、移行ツールが Red Hat Decision Manager 7.5 用に準備するディレクトリーです。元の .niogit フォルダーは Red Hat Decision Manager 7.4 インストールに残り、この手順の移行ツールによって変更されることはありません。

3. Red Hat Decision Manager 7.5 の bin ディレクトリーで、.index ディレクトリーを削除します。Red Hat Decision Manager 7.5 には、Red Hat Decision Manager 7.4 に準拠していない特定の更新が含まれるため、このディレクトリーは削除する必要があります。bin ディレクトリーのインデックスは、移行してから Red Hat Decision Manager 7.5 を起動するときに再作成されます。
4. Red Hat で Decision Manager 7.5 にコピーした .niogit ディレクトリーのパスを書き留めます。このパスは、移行ツールを実行する際に必要になります。

5. プロジェクトの移行時に追加、削除、または更新する特定の dependencies、repositories、または pluginRepositories がある場合は、これらの要素を含む pom-migration.json ファイルを作成します。移行ツールを実行すると、移行にこのファイルを含めるかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。

   pom-migration.json ファイルには以下のセクションが必要です。

   • "dependencies":[]
   • "repositories-add":[]
   • "repositories-remove":[]
   • "repositories-update-urls":[]
   • "pluginRepositories-add":[]
   • "pluginRepositories-remove":[]
   • "pluginRepositories-update-urls":[]

   この中の要素のいずれかがプロジェクトに適用されない場合は、解析エラーを回避するために空のセクションとして追加します。

   サンプルファイル pom-migration.json:

   {
     "dependencies":[
   
       {"groupId":"junit", "artifactId":"junit", "version":"4.12", "scope":"test"},
       {"groupId":"com.thoughtworks.xstream", "artifactId":"xstream", "version":"4.12", "scope":"test"}
   
     ],
   
     "repositories-add":[
       {
         "id":"jboss-public-repository-group",
         "name":"JBoss Public Repository Group",
         "url":"http://repository.jboss.org/nexus/content/groups/public/",
         "releasesEnabled":true,
         "releasesUpdatePolicy":"never",
         "snapshotEnabled":true,
         "snapshotUpdatePolicy":"never"
       },
       {
         "id":"kie-internal-staging-repository-group",
         "name":"KIE Internal Staging Repositories",
         "url":"https://origin-repository.jboss.org/nexus/content/groups/kie-internal-group",
         "releasesEnabled":true,
         "releasesUpdatePolicy":"never",
         "snapshotEnabled":false,
         "snapshotUpdatePolicy":"never"
       }
     ],
   
     "repositories-remove":[
       {
         "id":"productization-repository", "url":"http://download.lab.bos.redhat.com/brewroot/repos/jb-ip-6.1-build/latest/maven/"
       }
     ],
   
     "repositories-update-urls":[
       {
         "id":"guvnor-m2-repo", "url":"http://localhost:8080/decision-central/maven3/"
       }
     ],
   
     "pluginRepositories-add":[
   
       {
         "id":"jboss-public-repository-group",
         "name":"JBoss Public Repository Group",
         "url":"http://repository.jboss.org/nexus/content/groups/public/",
         "releasesEnabled":true,
         "releasesUpdatePolicy":"never",
         "snapshotEnabled":true,
         "snapshotUpdatePolicy":"never"
       },
       {
         "id":"kie-internal-staging-repository-group",
         "name":"KIE Internal Staging Repositories",
         "url":"https://origin-repository.jboss.org/nexus/content/groups/kie-internal-group",
         "releasesEnabled":true,
         "releasesUpdatePolicy":"never",
         "snapshotEnabled":false,
         "snapshotUpdatePolicy":"never"
       }
   
     ],
     "pluginRepositories-remove":[],
     "pluginRepositories-update-urls":[]
   }

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   (依存関係 のみを持つ) サンプルファイル pom-migration.json:

   {
     "dependencies":[
   
       {"groupId":"junit", "artifactId":"junit", "version":"4.12", "scope":"test"},
       {"groupId":"com.thoughtworks.xstream", "artifactId":"xstream", "version":"4.12", "scope":"test"}
   
     ],
     "repositories-add":[],
     "repositories-remove":[],
     "repositories-update-urls":[],
     "pluginRepositories-add":[],
     "pluginRepositories-remove":[],
     "pluginRepositories-update-urls":[]
   }

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6. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。

   • Product: Decision Manager
   • バージョン: 7.5
7. Red Hat Decision Manager 7.5 Add-Ons をダウンロードして、ダウンロードした rhdm-7.5.0-add-ons.zip ファイルを一時ディレクトリーに展開します。
8. 展開した rhdm-7.4.0-add-ons ディレクトリーに、rhdm-7.5-migration-tool.zip サブディレクトリーを展開します。移行ツールは bin ディレクトリーに保存されています。

9. 端末で、rhdm-7.5-migration-tool ディレクトリーを展開した一時ディレクトリーに移動して、移行ツールを実行します。$RHDM_NIOGIT_DIR の部分は、Red Hat Process Automation Manager 7.5 インストールにコピーしておいた .niogit ディレクトリーのパスになります。

   Linux または UNIX ベースのシステムの場合:

   $ cd $INSTALL_DIR/rhdm-7.5-migration-tool/bin
   $ ./migration-tool.sh -t $RHDM_NIOGIT_DIR

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   Windows システムの場合:

   $ cd $INSTALL_DIR\rhdm-7.5-migration-tool/bin
   $ migration-tool.bat -t $RHDM_NIOGIT_DIR

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   コマンドプロンプトが表示されると、以下のオプションが表示されます。

   • Project structure migration: Red Hat Decision Manager 7.4 プロジェクトリポジトリー構造を、Red Hat Decision Manager 7.4 で使用される新しいプロジェクト指向の構造に移行します。
   • System configuration directory structure migration: Red Hat Decision Manager 7.4 で使用される system.git リポジトリー構造を、Red Hat Decision Manager 7.5 で使用される新しい構造に移行します。この移行オプションでは、プロジェクト構造の移行を最初に実行する必要があります。
   • Forms migration: Red Hat Decision Manager 7.5 で必要な依存関係を持つ pom.xml ファイルを更新します。この移行オプションでは、プロジェクト構造の移行とシステム設定のディレクトリー構造の移行を最初に実行する必要があります。
   • All: すべての移行オプションを順番に実行します。
   • Exit: 移行ツールを終了します。

10. All オプションを選択して、移行を順番に実行します。

    注記

    移行オプションを一度に 1 つずつ実行する場合は、最初に実行する移行オプションを実行します。ツールを実行したら、Business Central 移行ツールを再度実行して、次に実行する移行オプションを選択します。

11. 特定の移行オプションを実行するようにプロンプトが表示されるたびに yes を入力します。

    POM 移行オプションで、作成しておいた外部の pom-migration.json ファイルのパスを指定する場合は、プロンプトが表示された時に yes を入力して、パスを入力します。

12. ツールの実行が終了したら、Exit オプションを選択して移行ツールを終了します。

    .niogit ディレクトリー構造は、Red Hat Decision Manager 7.5 の Business Central と互換性があります。

13. プロジェクトディレクトリーは別のリポジトリーにあり、その他の関連する設定はすべて移行されています。新しい .niogit ディレクトリーに移動して、再構築したコンテンツを確認できます。