第29章 ランタイム環境における KIE Server クラスター


KIE Server ランタイム環境をクラスターリングする主な利点は負荷分散です。クラスターのノードの 1 つでアクティビティーが増えると、そのアクティビティーはクラスターの残りのノードと共有されるため、パフォーマンスが改善します。

KIE Server のクラスター化ランタイム環境を作成するには、Red Hat JBoss EAP 7.3 および KIE Server をダウンロードして展開します。次に、ドメインモードクラスターに Red Hat JBoss EAP 7.3 を設定し、クラスターを起動し、各クラスターノードに KIE Server をインストールします。

任意で、ヘッドレス Decision Manager コントロールパッドをクラスター化できます。

注記

高可用性 (HA) のオンプレミス環境で KIE Server を Business Central に接続しないでください。

Business Central インスタンスは、各 KIE Server のステータスと同期し続けることができません。たとえば、KIE Server が稼働中だが同期していない場合、Business Central はそのインスタンスからデプロイできなくなります。

29.1. Red Hat JBoss EAP 7.3 および KIE Server のダウンロードおよび展開

本セクションの手順を行い、Red Hat JBoss EAP 7.3 をダウンロードしてインストールし、クラスター環境にインストールするために KIE Server をダウンロードして再パッケージ化します。

手順

  1. クラスターの各ノードに Red Hat JBoss EAP 7.3 をインストールします。

    1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。

      • Product: Red Hat JBoss EAP
      • Version: 7.3
    2. Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.3.0 (jboss-eap-7.3.0.zip) の横にある Download をクリックします。
  2. jboss-eap-7.3.0.zip ファイルを展開します。jboss-eap-7.3/jboss-eap-7.3 ディレクトリーは EAP_HOME とします。
  3. 最新の Red Hat JBoss EAP パッチが利用できる場合には、ダウンロードして適用します。
  4. KIE Server のダウンロード:

    1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。

      • Product: Decision Manager
      • Version: 7.9
    2. Red Hat Decision Manager 7.9.1 KIE Server for All Supported EE8 Containers (rhdm-7.9.1-kie-server-ee8.zip) をダウンロードします。
  5. rhdm-7.9.1-kie-server-ee8.zip アーカイブを一時ディレクトリーに展開します。以下の例では、この名前を TEMP_DIR とします。
  6. TEMP_DIR/rhdm-7.9.1-kie-server-ee8/rhdm-7.9.1-kie-server-ee8/kie-server.war ディレクトリーを EAP_HOME/standalone/deployments/ にコピーします。

    警告

    コピーする Red Hat Decision Manager デプロイメントの名前が Red Hat JBoss EAP インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。

  7. TEMP_DIR/rhdm-7.9.1-kie-server-ee8/rhdm-7.9.1-kie-server-ee8/SecurityPolicy/ のコンテンツを EAP_HOME/bin にコピーします。ファイルの上書きを確認するメッセージが表示されたら、Replace をクリックします。
  8. EAP_HOME/standalone/deployments/ ディレクトリーに、kie-server.war.dodeploy という名前で空のファイルを作成します。このファイルにより、サーバーが起動すると KIE Server が自動的にデプロイされます。
  9. 最新の Red Hat Decision Manager のパッチが利用できる場合には、ダウンロードして適用します。
  10. EAP_HOME/bin ディレクトリーに移動します。
  11. KIE Server へのログインに使用する kie-server ロールのユーザーを作成します。

    $ ./add-user.sh -a --user <USERNAME>  --password <PASSWORD> --role kie-server
    Copy to Clipboard
  12. ユーザー名とパスワードを書き留めておきます。
  13. クラスターを起動するには EAP_HOME/bin に移動して、以下のコマンドの 1 つを入力します。

    • Linux または UNIX ベースのシステムの場合:

      $ ./standalone.sh -c standalone-full.xml
      Copy to Clipboard
    • Windows の場合:

      standalone.bat -c standalone-full.xml
      Copy to Clipboard
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