Red Hat Developer Hub について


Red Hat Developer Hub 1.4

Red Hat Developer Hub の概要

Red Hat Customer Content Services

概要

Red Hat Developer Hub は、開発者ポータルを構築するために設計された開発者プラットフォームです。Red Hat Developer Hub を使用して、一元化されたソフトウェアカタログを備えた合理化された開発環境を提供し、高品質のソフトウェアを効率的に構築します。

はじめに

Red Hat Developer Hub (RHDH) は、ソフトウェア開発プロセスを簡素化および合理化するように設計されたエンタープライズレベルの内部向け開発者ポータルです。Red Hat OpenShift Container Platform と組み合わせることで、RHDH は Platform Engineering チームがカスタマイズされたポータルを作成する能力を高め、開発者の生産性向上、オンボーディングの加速、そしてより迅速なアプリケーション提供を可能にします。問題や複雑さを軽減することで、RHDH は開発者がエンタープライズクラスのベストプラクティスに従いながら、高品質なコードの作成に集中できるようにします。

RHDH は、ソフトウェアテンプレート、事前設計されたソリューション、および動的プラグインを一元化されたプラットフォームに統合し、統一された環境で運用チームや開発チームにカスタマイズしたソリューションを提供します。

第1章 Red Hat Developer Hub の利点

Red Hat Developer Hub は、ワークフローの簡素化、生産性の向上、効率的なガバナンスの実現を通じて、開発者、プラットフォームエンジニア、組織に特化したメリットを提供します。

開発者の場合
  • 集中型ダッシュボードを使用したツール、リソース、およびワークフローへのアクセスが簡素化。
  • クラウドネイティブ開発のためのガードレールを使用したセルフサービス機能。
  • 事前設定されたテンプレートを使用したソフトウェアおよびサービスの作成の合理化。
プラットフォームエンジニアの場合
  • 開発者を効率的にサポートするための精選されたツールでカスタマイズされるプラットフォーム。
  • 一貫した設定管理のための一元化されたリポジトリー。
  • テクノロジーの選択と運用プロセスのガバナンスを簡素化。
組織の場合
  • 一貫性を維持しながら、新しいチームを迅速にオンボードするためのスケーラビリティー。
  • エンタープライズグレードのロールベースアクセス制御 (RBAC) によるセキュリティーの強化。
  • 認知負荷を軽減し、ワークフローのボトルネックを排除したコストと時間の効率化。

1.1. 主な特長

集中型ダッシュボード
開発者ツール、CI/CD パイプライン、API、モニタリングツール、およびドキュメントにアクセスするための単一のインターフェイスを提供します。Git、OpenShift、Kubernetes、JIRA などのシステムと統合されます。
動的プラグイン
ダウンタイムなしで動的にプラグインを追加、更新、または削除します。Tekton、GitOps、Nexus Repository、JFrog Artifactory などの一般的なプラグインは、Red Hat によってサポートおよび検証されます。
ソフトウェアテンプレート
リポジトリーのセットアップ、変数挿入、実稼働用パイプラインの作成などのタスクを自動化することで、開発プロセスを簡素化します。
ロールベースアクセス制御 (RBAC)
組織のニーズに合わせた堅牢なセキュリティーパーミッションでユーザーアクセスを管理します。
スケーラビリティー
成長するチームやアプリケーションをサポートしつつ、同じツールやサービスへのアクセスを維持します。
設定管理
一元化されたリポジトリーにより、更新が同期され、バージョン管理と環境設定が改善されます。

第2章 Red Hat Developer Hub におけるインテグレーション

Red Hat Developer Hub は、Red Hat OpenShift Container Platform および他のツールとシームレスに統合されるため、企業全体で包括的な開発およびデプロイメントワークフローを実現します。

2.1. Red Hat OpenShift Container Platform とのインテグレーション

Red Hat Developer Hub は、 Red Hat OpenShift Container Platform と完全に統合され、以下を提供します。

  • アプリケーションライフサイクルを管理するための Operator。
  • サービスメッシュ、サーバーレス機能、GitOps、分散トレースなどの高度な OpenShift 機能へのアクセス。
  • クラウドネイティブのワークフローを合理化するためのパイプラインおよび GitOps プラグイン。

2.2. Red Hat Trusted Application Pipeline とのインテグレーション

Red Hat Trusted Application Pipeline (RHTAP) は、セキュリティー対策を開発プロセスのすべての段階に統合する安全な CI/CD 機能を提供することで、Red Hat Developer Hub を強化します。

Red Hat Developer Hub は内部ループ (コード、ビルド、およびテスト) に焦点を当てていますが、RHTAP は外部ループを管理し、以下を自動化します。

  • コードスキャン
  • イメージビルド
  • 脆弱性の検出
  • デプロイメント

RHTAP には、コードの整合性に Red Hat Trusted Artifact Signer (TAS)、自動された Software build of Materials (SBOM) 作成のための Red Hat Trusted Profile Analyzer (TPA)、脆弱性スキャン用の Red Hat Advanced Cluster Security (ACS) などのツールが含まれています。

2.3. Red Hat Developer Hub を使用した Backstage の拡張

Red Hat Developer Hub (アップストリーム Backstage の完全にサポートされるエンタープライズレベルの製品化バージョン) は、以下を追加してアップストリームプロジェクトを拡張します。

  • CI/CD パイプライン、クラウドプロバイダー、ソース管理などからデータを集約する検索機能の強化。
  • アプリケーション、API、およびリソースを見つけるための一元化されたソフトウェアカタログ。
  • Backstage のコア機能を拡張するオープンソースプラグインを通じた自動化。
  • 統合検索を組み合わせて容易にナビゲーションできる Markdown および GitHub を使用して簡素化された技術ドキュメント。

第3章 サポート対象のプラットフォーム

Red Hat Developer Hub の現在のバージョンと過去のバージョンの両方でサポートされているプラットフォームとライフサイクルの日付は、ライフサイクルページ を参照してください。

第4章 Red Hat Developer Hub のサイジング要件

Red Hat Developer Hub をスケーリングするには、多大なリソース割り当てが必要です。次の表は、Developer Hub アプリケーション、データベースコンポーネント、Operator を含む Red Hat Developer Hub をインストールおよび実行するためのサイズ要件を示しています。

表4.1 Red Hat Developer Hub を実行するための推奨サイズ
コンポーネントRed Hat Developer Hub アプリケーションRed Hat Developer Hub データベースRed Hat Developer Hub Operator

中央処理装置 (CPU)

4 vCPU

2 vCPU

1 vCPU

メモリー

16 GB

8 GB

1500 Mi

ストレージサイズ

2 GB

20 GB

50 Mi

レプリカ

2 以上

3 以上

1 以上

第5章 Red Hat Developer Hub のサポート

このマニュアルに記載されている手順で問題が発生した場合は、Red Hat カスタマーポータル を参照してください。Red Hat カスタマーポータルは次の目的に使用できます。

  • Red Hat 製品に関する技術サポート記事の Red Hat ナレッジベースの検索または閲覧。
  • Red Hat Global Support Services (GSS) の サポートケース の作成。サポートケースを作成するには、製品として Red Hat Developer Hub を選択し、適切な製品バージョンを選択してください。
  • サポートされているプラットフォームとライフサイクルの詳細は、Red Hat Developer Hub ライフサイクル を参照してください。

法律上の通知

Copyright © 2025 Red Hat, Inc.
The text of and illustrations in this document are licensed by Red Hat under a Creative Commons Attribution–Share Alike 3.0 Unported license ("CC-BY-SA"). An explanation of CC-BY-SA is available at http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/. In accordance with CC-BY-SA, if you distribute this document or an adaptation of it, you must provide the URL for the original version.
Red Hat, as the licensor of this document, waives the right to enforce, and agrees not to assert, Section 4d of CC-BY-SA to the fullest extent permitted by applicable law.
Red Hat, Red Hat Enterprise Linux, the Shadowman logo, the Red Hat logo, JBoss, OpenShift, Fedora, the Infinity logo, and RHCE are trademarks of Red Hat, Inc., registered in the United States and other countries.
Linux® is the registered trademark of Linus Torvalds in the United States and other countries.
Java® is a registered trademark of Oracle and/or its affiliates.
XFS® is a trademark of Silicon Graphics International Corp. or its subsidiaries in the United States and/or other countries.
MySQL® is a registered trademark of MySQL AB in the United States, the European Union and other countries.
Node.js® is an official trademark of Joyent. Red Hat is not formally related to or endorsed by the official Joyent Node.js open source or commercial project.
The OpenStack® Word Mark and OpenStack logo are either registered trademarks/service marks or trademarks/service marks of the OpenStack Foundation, in the United States and other countries and are used with the OpenStack Foundation's permission. We are not affiliated with, endorsed or sponsored by the OpenStack Foundation, or the OpenStack community.
All other trademarks are the property of their respective owners.
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat