プラグインの概要
RHDH プラグインの概要
概要
第1章 Red Hat Developer Hub のプラグイン
Red Hat Developer Hub (RHDH) アプリケーションは、さまざまなプラグインを備えた統合プラットフォームを提供します。RHDH アプリケーション内のプラグインエコシステムを使用すると、あらゆる種類の開発インフラストラクチャーやソフトウェア開発ツールにアクセスできます。
プラグインは、機能の拡張、開発ワークフローの合理化、開発者エクスペリエンスの向上を行う RHDH のモジュラーエクステンションです。RHDH でプラグインを追加および設定し、さまざまなソフトウェア開発ツールにアクセスできます。
各プラグインは自己完結型アプリケーションとして設計されており、あらゆるタイプのコンテンツを取り入れることができます。このプラグインは、プラットフォーム API の共有セットと再利用可能な UI コンポーネントを利用します。プラグインは、API を介して、または外部モジュールに依存してタスクを実行することで、外部ソースからデータを取得することもできます。
RHDH は、その機能を強化する静的プラグインと動的プラグインの両方を提供します。静的プラグインは、RHDH アプリケーションのコアに統合されます。一方、動的プラグインは、コードを再コンパイルしたり、コンテナーを再構築したりすることなく、Developer Hub インスタンスにサイドロードできます。
静的プラグインをインストールまたは更新するには、RHDH アプリケーションのソースコードを更新し、アプリケーションとコンテナーイメージを再構築する必要があります。
動的プラグインをインストールまたは更新するには、プラグインをインストールした後に RHDH アプリケーションのソースコードを再起動する必要があります。
また、独自のカスタムビルドプラグインまたはサードパーティープラグインをインポートするか、動的プラグインを使用して新機能を作成することもできます。
動的プラグインは、より柔軟で効率的な機能のロードを実現し、RHDH インスタンスの開発者エクスペリエンスとカスタマイズを大幅に強化することで、モジュール性とスケーラビリティーを向上させます。
1.1. Red Hat Developer Hub の動的プラグイン
柔軟性、スケーラビリティー、およびカスタマイズがキーである環境では、RHDH 動的プラグインを使用できます。RHDH で動的プラグインを使用すると、以下が提供されます。
- モジュール性と拡張性
- コア RHDH アプリケーションを変更せずに、機能を追加または変更できます。このモジュラーアプローチを使用すると、ニーズの進化に合わせて機能を拡張することが容易になります。
- カスタマイズ
- 特定のワークフローとユースケースに合わせて RHDH を調整し、ユーザーエクスペリエンス全体を強化できます。
- メンテナンスおよび更新のオーバーヘッドの削減
- メインの RHDH コードベースとは別に更新または新機能をデプロイすることができ、プラットフォームの維持と更新に関連するリスクと作業を減らすことができます。
- イテレーションの高速化
- 新機能をプラグインとしてより高速に作成およびテストし、実験を促進して、フィードバックに基づいて高速にイテレートできるようにします。
- コラボレーションの改善
- チーム間や外部からもプラグインを共有することができます。この共有により、コラボレーションが促進され、作業の重複が削減されるだけでなく、組織全体でのベストプラクティスの確立に役立ちます。
- スケーラビリティー
- 組織が成長するにつれて、そのニーズは複雑になります。動的プラグインにより、RHDH はこのような複雑なニーズに合わせてスケーリングでき、増加するユーザーとサービスに対応できます。
- エコシステムの成長
- プラグインの開発を促進することで、RHDH を中心に動的なエコシステムを構築できます。このコミュニティーは、さまざまなニーズに対応するプラグインに貢献できるため、プラットフォームが強化されます。
- セキュリティーおよびコンプライアンス
- 特定のセキュリティー要件およびコンプライアンス要件を考慮してプラグインを開発することで、RHDH のインストールがコアアプリケーションを損なうことなく、必要な基準を満たすことができます。
全体として、RHDH で動的プラグインを使用すると、開発インフラストラクチャーの管理とスケーリングに対する柔軟で適応性が高く、持続可能なアプローチが促進されます。
1.2. 動的プラグインと静的プラグインの比較
静的プラグインは、RHDH アプリケーションのコアに組み込まれています。静的プラグインのインストールまたは更新には、プラグインのインストール後にアプリケーションを再起動する必要があります。
以下の表は、RHDH の静的プラグインと動的プラグインの比較を示しています。
機能 | 静的プラグイン | 動的プラグイン |
---|---|---|
統合 | コアアプリケーションに組み込まれています。 | コアとは別に、ランタイム時にロードされます。 |
柔軟性 | 機能を追加または更新するには、コアの変更が必要です。 | コアの変更なしで機能を追加または更新します。 |
開発速度 | 新機能には完全な再構築が必要なため、ゆっくりです。 | 新機能を迅速にデプロイするため、速いです。 |
カスタマイズ | 事前定義されたオプションに限定されます。 | 特定のプラグインをロードすることで、プラットフォームを調整することが容易になります。 |
メンテナンス | 機能が密接に結合されているため、より複雑です。 | モジュラーアーキテクチャーによって強化されています。 |
リソースの使用 | 起動時にすべての機能がロードされます。 | 必要なプラグインのみが動的にロードされます。 |
イノベーション | 再構築サイクルにより実験のスピードは遅いです。 | 新しいプラグインにより実験のスピードは速いです。 |