Red Hat Developer Hub リリースノート


Red Hat Developer Hub 1.5

Red Hat Developer Hub 1.5 のリリースノート

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概要

Red Hat Developer Hub (Developer Hub) 1.5 が一般公開されました。Developer Hub は、アップストリーム Backstage 1.35.0 エンタープライズグレードの製品化バージョンで、完全にサポートされています。このドキュメントには、Red Hat Developer Hub 1.5 のリリースノートが記載されています。

はじめに

Red Hat Developer Hub (Developer Hub) 1.5 が一般公開されました。Developer Hub は、アップストリーム Backstage v1.35.0 エンタープライズグレードの製品化バージョンで、完全にサポートされています。Red Hat Developer Hub アプリケーションは、Red Hat カスタマーポータル または Ecosystem Catalog からアクセスしてダウンロードできます。

第1章 新機能

このセクションでは、Red Hat Developer Hub 1.5 の新機能を説明します。

1.1. 動的プラグイン用の techdocsAddons 設定の追加

Developer Hub に、動的プラグインのフロントエンド設定用の techdocsAddons 設定オプションが導入されました。この機能により、動的プラグインが 1 つ以上のコンポーネントを TechDocs アドオンとしてエクスポートできるようになり、TechDocs のエクスペリエンスが向上します。アドオンは、TechDocs サイトの Document Object Model (DOM) の操作など、アドオンの動作を変更するプロパティーを使用して設定できます。

詳細は、Red Hat Developer Hub の TechDocs を参照してください。

1.2. 設定可能なグローバルヘッダープラグイン

この更新により、Developer Hub に新しいグローバルヘッダープラグインが導入されました。これにより、RHDH のヘッダーが設定および拡張可能になりました。主要な RHDH コンポーネントでデフォルトのヘッダーを使用することも、動的プラグインシステムを通じて機能を有効化、無効化、または拡張して、ヘッダーをフルカスタマイズすることもできます。

主な機能と機能拡張は次のとおりです。

  • 動的プラグインとしてのグローバルヘッダー

    • 提供されるラッパーによりデフォルトで有効化
    • ダイナミックプラグインをオフにすることで無効化が可能
    • コンポーネントの追加、並べ替え、削除によるカスタマイズに対応
  • 拡張可能なデフォルトのヘッダーコンポーネント

    • 検索入力フィールド
    • テンプレートにリンクする Create ボタン
    • サポートアイコンや通知アイコンなどの内部または外部リンクのサポート
    • Profile および Create ドロップダウンメニュー
  • プラグインの拡張機能

    • 他のプラグインにより、カスタムコンポーネントやリンクを追加可能
    • CreateDropdown または ProfileDropdown メニューの拡張

また、グローバルヘッダープラグインは、動的プラグインシステムに新しいマウントポイントを導入します。これにより、ヘッダーの配置、スタイル設定、および拡張の柔軟性が向上し、RHDH のエクスペリエンスのフルカスタマイズが可能になります。

グローバルヘッダーの詳細は、Red Hat Developer Hub のグローバルヘッダーの設定 を参照してください。

1.3. プラグイン用のフローティングアクションボタンのサポート

RHDH では、Red Hat Developer Hub のフローティングアクションとして、プラグインまたは外部リンクを追加できるようになりました。この機能を使用すると、よく使用するプラグインをフローティングボタンとして設定できます。重要なプラグインを 1 つのページに集めることで、迅速なアクセスを実現し、ナビゲーションを改善できます。

詳細は、Red Hat Developer Hub のフローティングアクションボタンの設定 を参照してください。

1.4. OpenShift Container Platform における高可用性のサポート

Red Hat Developer Hub は、OpenShift Container Platform の高可用性セットアップをサポートするようになりました。この機能拡張により、デプロイメントでレプリカを 1 つ以上にスケーリングできるようになりました。これにより、障害や中断が発生した場合でも、アプリケーションの稼働を維持し、アクセス可能な状態を確保できます。

詳細は、Red Hat Developer Hub での高可用性の設定 を参照してください。

RHDH 1.5 では、カスタマイズ可能なホームページで、次の 2 つの新しいカードが利用可能になりました。

  • Top Visited Pages: 最も頻繁にアクセスされたページを表示します。
  • Recently Visited Pages: 最近アクセスされたページを表示します。

これらのカードは、ブラウザー内で各ユーザーが訪問したページを追跡します。カードは動的ホームページで次のように設定できます。

設定例

- mountPoint: home.page/cards
 importName: TopVisitedCard
 config:
   layouts:
     xl: { w: 6, h: 4 }
     lg: { w: 6, h: 4 }
     md: { w: 6, h: 4 }
     sm: { w: 6, h: 4 }
     xs: { w: 6, h: 4 }
     xxs: { w: 6, h: 4 }


- mountPoint: home.page/cards
 importName: RecentlyVisitedCard
 config:
   layouts:
     xl: { w: 6, h: 4, x: 6 }
     lg: { w: 6, h: 4, x: 6 }
     md: { w: 6, h: 4, x: 6 }
     sm: { w: 6, h: 4, x: 6 }
     xs: { w: 6, h: 4, x: 6 }
     xxs: { w: 6, h: 4, x: 6 }

新しいカードにより、頻繁に使用されるコンテンツや最近表示されたコンテンツにすばやくアクセスできるようになり、ユーザーエクスペリエンスが向上します。

1.6. GitHub 組織エンティティープロバイダーのレート制限処理の改善

GitHub 組織エンティティープロバイダーが、プライマリーおよびセカンダリーの GitHub レート制限を管理するようになりました。これらの制限に達すると、操作が自動的に一時停止します。これにより、特に大規模な GitHub 組織を取り込む場合に信頼性が向上します。

1.7. カタログのパフォーマンスを向上させる新しい設定オプション

新しい catalog.disableRelationsCompatibility 設定オプションが導入されました。このオプションを有効にすると、カタログのパフォーマンスが向上し、メモリーの使用量が減少します。ただし、リレーションオブジェクトのターゲットフィールドに依存するコンシューマーに影響が及ぶ可能性があります。

1.8. フロントエンドテンプレート管理のための新しい Scaffolder 権限

フロントエンドのテンプレート管理機能へのアクセスを制限するための scaffolder.template.management 権限が導入されました。これにより、テンプレートの変更をより適切に制御できるようになりました。詳細は、権限ポリシーリファレンス を参照してください。

以前は、書き込みの競合が発生する可能性があるため、動的プラグインキャッシュ用の永続ボリュームを使用してマルチレプリカ RHDH を実行することはできませんでした。RHDH 1.5 では競合のリスクが軽減されるため、スケーラビリティーと安定性が向上します。

1.10. コンテナー用の設定可能な PVC のマウント

以前は、デフォルトの永続ボリューム要求 (PVC) は Backstage コンテナーにしかマウントできませんでした。この更新により、PVC をマウントする必要があるコンテナーを設定できるようになり、ストレージ管理の柔軟性が向上します。

1.11. Backstage カスタムリソースのステータス条件の改善

この更新により、Developer Hub Operator によって管理される Backstage カスタムリソースのステータス条件が強化され、アプリケーションの可用性に関するより明確な分析情報が提供されます。

Deployed 条件に新しい理由 DeployInProgress が導入されました。この理由は、アプリケーションがまだ起動中で、完全には利用できないときに表示されます。理由の Deployed は、Developer Hub アプリケーションが必要な数のレプリカを使用して完全に稼働している場合にのみ反映されるようになりました。これにより、デプロイ時の可視性が向上しました。以下に例を示します。

ステータス条件の例

Status:
  Conditions:
    Last Transition Time: 2025-03-10T17:09:22Z
    Message: Deployment status: Available: Deployment does not have minimum availability. Progressing: ReplicaSet "backstage-bs1-674476fd67" is progressing.
    Reason: DeployInProgress
    Status: False
    Type: Deployed

...
Status:
  Conditions:
    Last Transition Time: 2025-03-10T17:14:43Z
    Message:
    Reason: Deployed
    Status: True
    Type: Deployed

1.12. YAML ファイルのシークレット設定の強化

RHDH Operator で、PVC と同様に、単一の YAML ファイル内で複数のシークレットを設定できるようになりました。さらに、アノテーションで以下を指定することもできます。

  • 各シークレットのマウントパス
  • シークレットをマウントする必要がある特定のコンテナー

この機能拡張により、さまざまなコンテナーのシークレットを管理する際の柔軟性が向上します。

1.13. ホームページプラグインのタイトルカスタマイズオプションの強化

ホームページプラグインで、タイトルをカスタマイズおよびパーソナライズする方法が追加されました。ユーザーカタログエンティティーに displayName が含まれている場合、タイトルにユーザーの名前または表示名が動的に表示されるため、よりパーソナライズされたエクスペリエンスが実現します。

1.14. Developer Hub Operator 設定のプラットフォーム自動検出

この更新により、Developer Hub Operator が強化され、Operator が稼働するプラットフォーム (EKS、AKS、GKE など) を自動的に検出し、コンテナーのセキュリティーコンテキストの fsGroup フィールドに必要なパッチを適用するようになりました。

この機能拡張により、Operator のデフォルト設定を手動で更新する必要がなくなり、インストールプロセスが簡素化され、インストール後の手順がいくつか不要になります。

1.15. Developer Hub Operator のエアギャップインストールスクリプトの強化

Developer Hub Operator のインストールスクリプトが改善され、サポート対象のすべてのプラットフォーム がサポートされるようになりました。さらに、部分的な非接続環境でも完全な非接続環境でも、スクリプトがシームレスに動作するようになり、セットアッププロセスの汎用性とアクセス性が向上しました。

詳細は、Operator を使用したエアギャップ環境への Red Hat Developer Hub のインストール を参照してください。

1.16. ユーザー、グループ、プラグイン、および権限の一括選択によるロール作成の強化

このリリースでは、RBAC プラグインに大幅な機能拡張が導入されました。管理者はロールを作成するときに、複数のユーザー、グループ、プラグイン、およびそれらに関連する権限を一度に選択できるようになりました。以前は、このプロセスは個別に実行されていたため、時間がかかることがありました。管理者は 1 回の操作で複数の項目をすばやく選択できるため、ロールと権限の設定が簡素化され、スピードアップします。

さらに、リソースベースの権限に、より直感的な名前が表示されるようになりました。リソースのタイプだけでなく、関連する CRUD アクションも表示されるため、可視性と使いやすさが向上します。

これらの更新により、アクセス制御を管理する際の手作業が削減され、効率が向上し、全体的なユーザーエクスペリエンスが向上します。

詳細は、認可 ドキュメントを参照してください。

1.17. Kubernetes scaffolder アクション用の新しい動的プラグイン

Developer Hub に、動的プラグインとして @backstage-community/plugin-scaffolder-backend-module-kubernetes プラグインが導入されました。これにより、Kubernetes の Backstage テンプレートアクションが有効になります。現在、create-namespace アクションが含まれています。Kubernetes scaffolder アクションのプラグインは、デフォルトでは無効になっています。

詳細は、Red Hat Developer Hub の Kubernetes カスタムアクション を参照してください。

関連情報

第2章 互換性を失わせる変更点

このセクションでは、Red Hat Developer Hub 1.5 の重大な変更点を記載しています。

2.1. サインインリゾルバーの設定場所の変更

以前は、Developer Hub ソフトウェアカタログでのユーザープロビジョニングを回避するようにサインインリゾルバーを設定するには、app-config.yaml ファイルのルートで dangerouslyAllowSignInWithoutUserInCatalog: true を設定する必要がありました。

このリリースでは、以前のルートレベルの設定がリゾルバーレベルに移動しました。詳細は、Red Hat Developer Hub での認証 を参照してください。

関連情報

2.2. GitLab プロジェクトのデプロイトークンを作成する際に scopes パラメーターが必須になる

gitlab:projectDeployToken:create アクションで、scopes パラメーターが必須になりました。['read_repository'] などの有効な値を指定する必要があります。

関連情報

dynamicPlugins.cache.volumeClaimSpec フィールドが values.yaml から削除され、すべての動的プラグインのストレージがデフォルトで一時的なものになりました。プラグインのキャッシング永続性を有効にする必要がある場合は、PersistentVolumeClaim を手動で設定し、Helm チャート値の extraVolumes および extraVolumeMounts フィールドを使用してマウントする必要があります。

この変更により、マルチレプリカ RHDH デプロイメントの実行に関する問題も解決されます。以前は、動的プラグインキャッシュに PVC を使用すると、書き込み競合が発生する可能性があったためです。詳細は、Helm チャートを使用した動的プラグインキャッシュの PVC の作成 を参照し てください。

関連情報

第3章 非推奨の機能

このセクションには、Red Hat Developer Hub 1.5 で非推奨となった機能が記載されています。

Helm チャートミラーリングに podmanImageStreams を使用する以前の方法が非推奨になりました。OpenShift Container Platform 上の Helm チャートおよび関連するコンテナーイメージのミラーリングを行う場合、oc-mirror に移行することが必要になりました。この変更により、完全な非接続環境と部分的な非接続環境のサポートが可能になり、Red Hat がサポートするエアギャッププロセスが確実に実現します。

関連情報

3.2. Redis バックエンドキャッシュからの useRedisSets オプションの削除

以前は、Redis バックエンドキャッシュの useRedisSets オプションがデフォルトで有効になっていました。この更新により、このオプションは削除され、無効になりました。設定内にこのオプションが残っている場合は、アプリケーションログに警告が表示されます。

必要なアクション
  • 警告を回避するには、app-config.yaml ファイルの backend.cache セクションから useRedisSets オプションを削除します。

関連情報

3.3. RoadieHQ の ArgoCD フロントエンドプラグインの非推奨化

RoadieHQ の ArgoCD フロントエンドプラグインは非推奨となり、今後のリリースで削除される予定です。サポートと機能拡張を引き続き利用できるように、Red Hat の ArgoCD プラグインへの移行を検討してください。

関連情報

3.4. 従来の動的プラグイン設定とエクスポートオプションの非推奨化

動的プラグイン機能の継続的な改善により、次の機能は非推奨となり、今後のリリースで削除される予定です。

  • apiFactories 設定: 動的プラグインでは、統合と保守性を向上させるために、createPlugin API を使用してプラグイン内で直接 API ファクトリーを定義する必要があります。
  • export-dynamic-plugin --embed-as-code および --no-embed-as-dependencies: 各依存関係をコードとしてインライン化するこれらのオプションは、非推奨になりました。この方法でエクスポートされたプラグインが、データベースに正しくアクセスできないためです。この動作に代わるものは --embed-as-dependencies オプションです。このオプションは export-dynamic-plugin パッケージの現在のデフォルトです。

関連情報

3.5. 認証プロバイダーとしての Red Hat build of Keycloak v24 の非推奨化

Red Hat build of Keycloak (RHBK) v24 を認証プロバイダーとして使用することが非推奨になりました。RHBK v24 は、メンテナンスサポートが終了するまで、引き続きご利用いただけます。詳細は、Red Hat build of Keycloak ライフサイクルとサポートポリシー を参照してください。または、Red Hat build of Keycloak v26 に移行してください。

関連情報

3.6. 認証プロバイダーとしての Red Hat Single-Sign On 7.6 の削除

Red Hat Single-Sign On 7.6 は、RHDH バージョン 1.4 で認証プロバイダーとして使用することが非推奨となり、Red Hat Developer Hub 1.5 で削除されました。

関連情報

第4章 テクノロジープレビュー

このセクションには、Red Hat Developer Hub 1.5 のテクノロジープレビュー機能が記載されています。

重要

テクノロジープレビュー機能は、近々発表予定の製品イノベーションをリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。ただし、これらの機能は Red Hat サブスクリプションレベルアグリーメントでは完全にサポートされておらず、機能的に完全でない可能性があり、実稼働環境での使用を目的としていません。Red Hat ではテクノロジープレビュー機能を今後も繰り返し使用することで一般提供に移行できると考えていることから、お客様がこの機能を使用する際に発生する問題の解決に取り組みます。テクノロジープレビューのサポート範囲 を参照してください。

4.1. Red Hat およびコミュニティープラグインの Extensions

新機能である Extensions を使用すると、利用可能な Red Hat プラグインとコミュニティープラグインを閲覧できます。初期バージョンでは、すべてのプラグインが表示され、フィルタリングオプションを使用できます。今後の更新で、フロントエンドからの直接インストールなどの追加機能が導入される予定です。

Extensions の詳細は、Red Hat Developer Hub の Extensions を参照してください。

関連情報

4.2. 動的プラグインからの認証プロバイダーの読み込み

Red Hat Developer Hub 1.5 では、動的プラグインから認証プロバイダーまたはモジュールをロードするテクノロジープレビュー機能として利用できるため、柔軟性とカスタマイズが向上します。主な改善点は次のとおりです。

  • 環境変数の制御:

    • 新しい ENABLE_AUTH_PROVIDER_MODULE_OVERRIDE 環境変数により、バックエンドがデフォルトの認証プロバイダーモジュールをインストールするかどうかが決定されます。
    • この新しい環境変数を有効にすると、動的プラグインを使用してカスタム認証プロバイダーを指定できるようになります。
  • カスタムサインインページのサポート:

    • 新しい signInPage 設定により、フロントエンドの動的プラグインで、カスタムの SignInPage コンポーネントを提供できるようになります。

      設定例

      dynamicPlugins:
       frontend:
         my-plugin-package:
           signInPage:
             importName: CustomSignInPage

    • エクスポートされた CustomSignInPage は、フロントエンドの初期化中に components.SignInPage にマッピングされます。
  • 認証プロバイダーの設定:

    • 新しい providerSettings 設定フィールドを使用すると、フロントエンドの動的プラグインで、Settings ページの Authentication Providers タブに表示する認証プロバイダー設定を定義できます。

      設定例

      dynamicPlugins:
       frontend:
         my-plugin-package:
           providerSettings:
      - title: Github Two
      description: Sign in with GitHub Org Two
      provider: core.auth.github-two

    • providerSettings の各エントリーにより、Authentication Providers タブに対応する行が作成されます。provider フィールドは、API リファレンスを定義するときに createApiRef で使用される文字列と一致する必要があります。

      設定例

      export const ghTwoAuthApiRef: ApiRef<
       OAuthApi & ProfileInfoApi & BackstageIdentityApi & SessionApi
      > = createApiRef({
       id: 'core.auth.github-two', // <--- this string
      })

詳細は、Red Hat Developer Hub での認証 を参照してください。

第5章 開発者プレビュー

このセクションには、Red Hat Developer Hub 1.5 の開発者プレビュー機能が記載されています。

重要

開発者プレビュー機能は、Red Hat ではいかなる形でもサポートされていません。また、機能的には完全ではなく、実稼働環境に対応していません。開発者プレビュー機能を実稼働ワークロードまたはビジネスクリティカルなワークロードには使用しないでください。開発者プレビュー機能は、Red Hat 製品に追加される可能性がある機能をいち早く提供することを目的としています。お客様はこの機能を使用してテストし、開発プロセス中にフィードバックを提供できます。開発者プレビュー機能は、ドキュメントが提供されていない場合があり、随時変更または削除される可能性があります。また、限定的なテストしか行われていません。Red Hat は、関連する SLA なしで、開発者プレビュー機能に関するフィードバックを送信する方法を提供する場合があります。

Red Hat 開発者プレビュー機能のサポート範囲の詳細は、開発者プレビューのサポート範囲 を参照してください。

5.1. Red Hat Developer Hub の Adoption Insights

Adoption Insights プラグインが Red Hat Developer Hub の開発者プレビュー機能として利用できるようになりました。これにより、Developer Hub の使用状況を理解するのに役立つ重要なメトリクスと傾向が提供されます。

現在、Adoption Insights プラグインは、組み込みの plugin-analytics-provider-segment プラグインと一緒に使用することはできません。問題の修正が完了するまでは、plugin-analytics-provider-segment プラグインを先に無効にすることで、Adoption Insights を有効にできます。plugin-analytics-provider-segment プラグインを無効にするには、dynamic-plugins.yaml ファイルまたは設定 ConfigMap に次の設定を追加します。

dynamic-plugins.yaml ファイルの設定例

plugins:
  - package: ./dynamic-plugins/dist/backstage-community-plugin-analytics-provider-segment
    disabled: true

plugin-analytics-provider-segment プラグインを無効にしたら、Red Hat Developer Hub の Adoption Insights ドキュメントを使用して Adoption Insights プラグインを設定できます。

関連情報

第6章 修正された問題

このセクションには、Red Hat Developer Hub 1.5 で修正された問題が記載されています。

6.1. 1.6.2 で修正された問題

6.1.1. Profile ドロップダウンに間違ったユーザー名が表示される問題を修正しました。

OpenID Connect (OIDC)認証の使用時に、ログインしたユーザーの名前ではなく、グローバルヘッダーの Profile ドロップダウンに Guest が表示される問題を修正しました。ドロップダウンに spec.profile.displayName をチェックしてから metadata.title をチェックしてユーザーの表示名が正しく表示されるようになりました。どちらも利用できない場合は、Settings ページの Profile カードに表示される名前にフォールバックします。

関連情報

6.1.2. カスタムブランディング設定を反映しないファビコンを修正しました。

バージョン 1.5.0 および 1.5.1 では、app-configapp.branding.iconLogo 値はブラウザーの favicon として適用されませんでした。この問題は 1.5.2 で解決され、設定されたブランディングアイコンが favicon として正しく表示されるようになりました。

関連情報

6.2. 1.5.0 で修正された問題

6.2.1. エンティティータブの並べ替えが期待どおりに機能するようになる

設定で優先度の値を指定して、エンティティータブの順序を変更できるようになりました。優先度の高いタブが最初に表示されます。負の優先度の値を割り当てると、デフォルトのタブを非表示にできます。

関連情報

6.2.2. TechDocs の問題報告機能と特大のアイコン

以前は、TechDocs の ドキュメントの問題報告 機能が機能していませんでした。さらに、TechDoc 内のテキストを選択しても、想定されるツールヒントボタンではなく、特大のアイコンが表示されていました。

この問題は修正され、ユーザーがツールチップボタンを使用してコンテンツを選択し、問題を正しく報告できるようになりました。

関連情報

6.2.3. Keycloak アクセストークンの有効期間と更新のパフォーマンス

RHBK を OIDC プロバイダーとして使用すると、デフォルトのアクセストークンの有効期間が 5 分に設定されていました。そのため、トークンの有効期限が近づくと、リフレッシュトークンのリクエストが頻繁に発生していました。これにより、トークンの頻繁な更新によるパフォーマンスの問題が発生していました。

これを解決するには、Configure → Realm SettingsAccess Token Lifespan 設定を 5 分より大きい値に調整して、Keycloak サーバー上のアクセストークンの有効期間を延ばすことができます。この調整により、不要なリフレッシュトークンの呼び出しが防止され、パフォーマンスが向上します。

関連情報

6.2.4. OCI アーティファクトの処理の改善と意図しない削除の防止

この更新により、OCI アーティファクトのフローティングタグのサポートを強化する新しい pullPolicy 設定が導入されました。pullPolicy 設定は、イメージコンテナーを処理する各プラットフォームの動作の一貫性を高め、次の 2 つのオプションを提供します。

  • Always: リモートレジストリー内のイメージダイジェストを比較し、変更されている場合は、プラグインが以前にダウンロードされていたとしても、アーティファクトをダウンロードします。
  • IfNotPresent: dynamic-plugins-root フォルダーにアーティファクトがまだ存在しない場合にのみ、イメージダイジェストをチェックせずにダウンロードします。

pullPolicy 設定は NPM ダウンロード方法にも適用されますが、Always ではダイジェストチェックなしでリモートのアーティファクトがダウンロードされます。既存の forceDownload オプションも引き続き機能しますが、pullPolicy が優先されます。forceDownload は、今後のリリースで非推奨になる可能性があります。

さらに、この更新により、URL のみが変更された場合にクリーンアップフェーズ中に OCI アーティファクトが意図せず削除される問題が修正されています。

関連情報

6.2.5. 外部プラグインの有効化ステータス表示の修正

以前は、外部ソースからインストールされたプラグインに対して、Plugins ページの Enabled 列に誤って No と表示されていました。この更新により、UI のロジックが修正され、外部でインストールされたプラグインの Enabled 列に、期待どおりに Yes と正しく表示されるようになりました。

関連情報

Developer Hub の Helm チャートバージョン 1.4.2 以降では、Helm 値ファイルの dynamicPlugins.cache.volumeClaimSpec フィールドを使用して、動的プラグインの永続ボリューム要求 (PVC) のストレージクラスとアクセスモードを設定できました。

バージョン 1.5 では、この動作が元に戻され、動的プラグインのルート PVC がデフォルトで一時的なものになりました。この変更により、Helm チャートをアップグレードするとき、または Developer Hub の複数のレプリカを実行するときに発生する問題が解決されます。

次の例に示すように、upstream.backstage.extraVolumes フィールドを使用して、一時ボリューム要求のストレージクラスとアクセスモードをカスタマイズすることもできます。

設定例

upstream:
  backstage:
    extraVolumes:
      - name: dynamic-plugins-root
        ephemeral:
          volumeClaimTemplate:
            spec:
              accessModes:
                # TODO: Change the access mode below
                - ReadWriteOnce
              resources:
                requests:
                  storage: 5Gi
              # TODO: Add your storage class below
              storageClassName: "<my-custom-storage-class>"

      - name: dynamic-plugins
        configMap:
          defaultMode: 420
          name: '{{ printf "%s-dynamic-plugins" .Release.Name }}'
          optional: true

      - name: dynamic-plugins-npmrc
        secret:
          defaultMode: 420
          optional: true
          secretName: '{{ printf "%s-dynamic-plugins-npmrc" .Release.Name }}'

      - name: dynamic-plugins-registry-auth
        secret:
          defaultMode: 416
          optional: true
          secretName: '{{ printf "%s-dynamic-plugins-registry-auth" .Release.Name }}'

      - name: npmcacache
        emptyDir: {}

      - name: temp
        emptyDir: {}

ただし、デフォルトの Helm チャートで宣言されている 他のすべてのボリューム も含まれていることを確認してください。

関連情報

6.2.7. 複数のクラスターノードでレプリカを複数実行することのサポート

以前は、Developer Hub の Helm チャートで、複数の異なるクラスターノードでレプリカを複数実行することがサポートされていませんでした。これは、動的プラグインのルート永続ボリューム要求 (PVC) が自動的に作成されることが原因でした。この問題は、PVC の作成方法を元に戻し、デフォルトで一時ボリュームに切り替えることで解決されました。その結果、複数のレプリカが適切に機能するようになりました。

関連情報

6.2.8. test-connection Pod 用の設定可能なイメージと無効化オプション

以前のバージョンの Developer Hub Helm チャートでは、test-connection Pod のイメージを設定できませんでした。そのため、エアギャップ環境で問題が生じていました。デプロイされたリリースを検証するために Helm テストを実行すると、test-connection Pod が作成されます。

この問題は、イメージを指定するための設定オプションを導入し、test-connection Pod を完全に無効にできるようにすることで解決されました。現在は、Helm チャートで次のフィールドを利用できます。

Helm チャートの設定フィールドの例

# -- Test pod parameters
test:
  # -- Whether to enable the test-connection pod used for testing the Release using `helm test`.
  enabled: true

  image:
    # -- Test connection pod image registry
    registry: quay.io

    # -- Test connection pod image repository. Note that the image needs to have both the `sh` and `curl` binaries in it.
    repository: curl/curl

    # -- Test connection pod image tag. Note that the image needs to have both the `sh` and `curl` binaries in it.
    tag: latest

関連情報

6.2.9. GitLab 組織カタログと通知バックエンドプラグインの MODULE_NOT_FOUND エラー

以前は、GitLab 組織カタログバックエンドプラグインと通知バックエンドプラグインが、設定時にロードに失敗し、MODULE_NOT_FOUND エラーが表示されていました。この問題は、不足している依存関係を GitLab 組織カタログバックエンド動的プラグイン内に埋め込み、適切な機能を確保することによって修正されました。

関連情報

6.2.10. package-dynamic-plugins CLI コマンドでのモノリポ検出

janus-idp の CLI コマンド package-dynamic-plugins は、モノリポプロジェクトと単一プラグインプロジェクトの両方で動作するように設計されています。この更新により、ツールのモノリポ検出のバグが解決されます。以前はこのバグが原因で、単一プラグインプロジェクトで実行すると、ツールが TypeError: Cannot read properties of undefined (reading 'packages') エラーで失敗していました。

関連情報

6.2.11. CLI での埋め込みパッケージ依存関係解決の改善

以前は、CLI がモノリポのルートから require を呼び出して、エクスポートプロセス中に埋め込みパッケージの依存関係を調べていました。これにより、特に既存のプラグインをラップする場合に、依存関係の解決が不正確になることがありました。

この更新により、CLI が埋め込みパッケージの親ディレクトリーから require を呼び出すようになり、最適な依存関係が正しく特定および使用されるようになりました。

関連情報

6.2.12. 動的プラグインエクスポートの CLI 処理の改善

以前は、プラグインを正常にエクスポートするために、各動的プラグインプロジェクトで、package-dynamic-plugin コマンドの export-dynamic スクリプトを定義することが CLI によって要求されました。

この更新により、export-dynamic スクリプトを定義する必要がなくなりました。package-dynamic-plugin コマンドが、デフォルトの引数を使用して export-dynamic-plugin コマンドの自動実行を試みるようになり、エクスポートプロセスが簡素化されました。

関連情報

6.2.13. RBAC バックエンドプラグインの起動パフォーマンスの改善

以前は、多数の CSV エントリーを処理する場合、起動プロセスが遅くなっていました。これはロールと権限ポリシーが個別に追加されていたためです。このリリースでは、ロールとポリシーが一括で追加されるようになり、RBAC バックエンドプラグインの起動速度が向上しました。

関連情報

6.2.14. ユーザーとグループが多い場合の RBAC のパフォーマンス

以前は、多数のユーザーとグループを持つ組織で、RBAC 権限の評価のために応答時間が遅くなっていました。この更新により、速度低下が軽減され、パフォーマンスが改善します。

関連情報

6.2.15. 条件付きエイリアスのサポートの拡張

以前は、条件付きエイリアスは、IS_ENTITY_OWNER のカタログ条件付きルールに対してのみ機能していました。この更新により、エイリアスがすべてのルールに適用されるようになり、柔軟性と機能性が向上しました。

関連情報

6.2.16. PVC のローリング更新の問題

以前は、ローリング更新を使用して既存の Developer Hub Helm リリースをアップグレードすることがブロックされていました。これは、ハードコードされた ReadWriteOnce アクセスモードを持つ動的プラグインのルート永続ボリューム要求 (PVC) が自動的に作成されることが原因でした。これにより、新しいレプリカを別々のノードにスケジュールすることができませんでした。

この問題は、PVC の作成方法を元に戻し、デフォルトで一時ボリュームを使用することで解決されました。その結果、ローリング更新が可能になり、複数のレプリカが期待どおりに機能するようになりました。

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6.2.17. ROSA クラスターのエアギャップインストールスクリプト

以前は、Operator のインストールスクリプトが、エアギャップ環境の Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA) クラスターで実行できませんでした。この問題は解決され、スクリプトが ROSA で正しく機能するようになりました。

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第7章 修正されたセキュリティーの問題

以下の対応する Red Hat セキュリティーアドバイザリー(RHSA)で、各 Red Hat Developer Hub バージョンで修正されたセキュリティー問題を確認できます。

第8章 既知の問題

このセクションには、Red Hat Developer Hub 1.5 の既知の問題が記載されています。

8.1. Bulk Import ページの Add ボタンの位置がずれる

Bulk Import ページの Add ボタンが、本来の位置である右下隅ではなく、左上隅に表示される場合があります。位置がずれているにもかかわらず、ボタンは完全に機能します。

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8.2. RBAC フロントエンド UI にトポロジープラグインのパーミッションが表示されない

フロントエンドプラグインにのみ関連付けられたパーミッションは、パーミッションフレームワークのよく知られているエンドポイントを公開するためにバックエンドプラグインが必要になるため、UI には表示されません。回避策として、CSV ファイルを使用するか、RBAC バックエンドプラグインの REST API を直接呼び出すことで、これらのパーミッションを適用できます。影響を受けるプラグインには、Topology (topology.view.read)、Tekton (tekton.view.read)、ArgoCD (argocd.view.read)、および Quay (quay.view.read) が含まれます。

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